島津美奈25才という若さでありながら、K大学で経済学を教えている。 肩書きは講師だがアメリカのM大学を21才で卒業し、24才ですでに博士号を取得した才媛である。 現在は交換プログラムで日本に2年間滞在しているが、アメリカにはフィアンセがすでにいて、何かにつけて日本を毛嫌いしている。 特に日本の男性を全くシガにもかけない態度は男子学生の反感を買っている。 ある日、私は教室と間違えて女子更衣室の扉を勢い良く開けてしまった。 「きみ、女性の更衣室にノックもしないで入るなんて何考えてるの?」 凍り付く私に浴びせられる彼女の口調は冷静だが、その言葉にはあからさまな蔑みと嫌悪の響きがこもっている。 「いえ、あの・・・すみません・・うっかりしてドアを間違えました」 「まったくマナー以前の問題だわね。早く出て行きなさい。あとで警備室に報告します」 「・・・」 「きみみたいな程度の低い子がいるから日本の男は最低だって言われるのよ」 「・・!!」 この言葉で火がついた。ここまで言われてはおとなしく引き下がるわけにはいかない。 日本男子の名誉にかけてもこの女に制裁を加えなければ!