「な、なにしやがる。俺のカードを!」
「見てたわよ。私の前でサマ(イカサマ)を仕掛けようなんて良い度胸じゃない」
「ど、どうしました。お客様」
「このディーラー、俺がサマを仕掛けたと言い掛かりを」
「その胸のハンカチの裏にもう一枚、私が配ったカードが入ってる筈よ」
「うっ・・・」
「お客様、改めさせて戴きますよ」
「このアマ・・・俺をベルナルド一家のザザビと知っての・・・」
「アンタのことなんか知らないわ。私は崇高な『賭けの精神』を踏みにじる奴が
許せないだけ。いつでも相手になるわよ。薄汚いサマ師さん」


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