Q1.なぜ「同じカードはチームで4枚」というルールがあるのですか?
A1.タッグでは、体力が大きいために速攻だけでは削りきれない可能性が高いこと、およびチーム2人のデッキが同時に動くため、世界全体を操るようなコンボデッキには有利すぎるのです。例えば2人がかりで「ターボステイシス」をやると、最悪3、4ターンくらいでロックが決まってしまい、またキーカード(Kismet、Stasisなど)が8枚あるわけでとてもじゃないですが対応しきれません。
似たような話に、BadMoon が8枚とか、Wrath of God 8枚とか危険すぎると思いませんか?
なお、デッキ構築ルールに「Type B」を選んだ場合はこの制限は不要でしょう。
Q2.なぜ TypeB だと「同じカードはチームで4枚」制限が不要なのですか?
A2.Type B のフォーマットでは、枚数がそろうと危険なカードがほとんど2枚制限になっているため、これによって上記質問のような調整は、不要と考えます。
Q3.Q.2 の回答は、逆に言うと、Type B で制限されていないカードは チームで8枚になり得るのですが、それでいいのですか?
同じように、Wrath of God(2枚制限)のカードは、 それぞれのデッキに2枚ずつ == チームで最高4枚、Barance(1枚 制限)もそれぞれに1枚ずつ == チームで最高2枚になりますか?
A3.はい、そのとおりです。
例えば2人あわせて Black Knight が8体ということは十分ありえます。
Q4.普通のトーナメントのデッキ構築ルールでの制限以外に幾つか追加されてる「制限・禁止カード」が ありますが、これはどういう理由ですか?
A4.カードの種類にもよるのですが、タッグマッチでは体力を2人分合計 して使用しているため、普段の倍の40Life を使用できる計算に なります。そのため、直接 Life を参照・消費する類のカードが本来 以上のパワーを持つことになります。おおむね、これらに関係する ものを制限しています。
Q1.Worship(US) のように「体力が0以下になるようなダメージは、 それが体力1になるようまで軽減される」ものは、タッグマッチではどう機能するのですか?
(参考:テキスト) Damage that would reduce your life total to less than 1 instead reduces it to 1 if you control a creature.
A1.これと同等なカードは他にもあります。Ali from Cairo(AN)、 Sustaining Spirit(AL) など。
このカードは「You」へのダメージを Prevent するものです。
そのため、あなたのチームの「誰が」ダメージを受けたかによって 変わってきます。もし、体力が0以下になるようなダメージが発生 した場合に・・・
Q2.Soul Echo(MI) のように「体力が0になっても負けない」ものは タッグマッチではどう機能するのですか?
A2.この系統には Lich(Alpha〜UL) もあります;ただし Lich は別の 理由で禁止されているので、実質的に Soul Echo だけでしょう。
このカードも、あくまで「あなたの体力が0になっても負けない」
なので、タッグマッチではあまり有効ではありません:あなたが無事でも、 チームメイトは「体力0なら負け」== チームは負けになってしまい ます。
もちろん、チームメイトも類似のものを持っていれば話は別ですが。
Q3.Limited Resources(EX) は、通常どおりに機能するのですか?
(参考:テキスト) When Limited Resources comes into play, each player chooses five lands he or she controls and sacrifices the rest.As long as there are ten or more lands in play, players cannotplay lands.
A3.Limited Resources は「プレイヤー人数につき5枚が限界」というものとします:プレイヤー人数が倍のタッグマッチでは、限界も2倍にするのが筋だと考えます。結果、前半は、テキスト通りです(各プレイヤーは、5枚以下にする)。
後半は、以下のように読み替えます:
As long as there are twanty or more lands in play, players cannot play lands.
訳:もし20枚以上の土地があるならば、プレイヤーは土地をプレイ することはできない。
これは、Impending Disaster(UL) も同じです:カードには「土地が7枚以上あると、全部破壊」とあるので、1人3枚まではおとがめなしと考え、タッグでは「土地が13枚以上あると、全部破壊」とします。
Q4. Ghazban Ogre(5th)や Wild Dog(US)のような 「あるプレイヤーが他のプレイヤーよりもライフが多い」 ことをトリガーにするカードの扱いはどうなりますか?
A4.実は厳密にルール裁定を適用すると「決して移動しない」になって
しまうのです (^^;;;
ただあまりにゲームにならないので、この手のカードは
「よりライフの多い陣営に移動する。2人のプレイヤーのどちらの
支配下になるかは、その時点から一番速い順のプレイヤーを選ぶ」
とします。
Q5. Second Chance(UL) のような「残り体力」を参照するものは?
A5.
これも「その値の2倍」を条件とします。
例えば Second Chance はカードには「体力5以下」とあるので、タッグ時には「10以下」で発動します。
同様に Lurking Jackals(UD、相手の体力が10以下なら 3/2 Creature になる)も「20以下」で Creature化となります。
このページは 友瀬 遙 によるものです。
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