カード効率検討のための資料です。
このページでは、特に Tempest ブロックで発生・頻出する能力についてまとめます。
本来のキャスティングコストに加えて指定量のコストを追加消費して使用することで「解決後、それは手札に戻る」という追加効果を発生できるカードの能力です。
本来使い捨てとなる Instant、Sorcery に対して適用されます。
TEMPEST では Mana が Buyback のための追加コストでしたが、Stronghold、Exodus では Discard,Sacrifice, pay-life などの他の魔法のコスト同様のバリエーションが拡張されました。
M:tG の基本的な法則である「Instant、Sorcery は使い捨て」というものを突き崩しているのが、本質的な特徴です。同じカードから何度も効果を取り出せるということで、「場に出ないParmanent」という表現が適切かもしれません。
Parmanent に比べると手札は破壊されにくいため、同じような効果を持つ Parmanent に比べて Buyback 魔法は失われにくい点で有利です。
対策を持たない相手なら、その1枚だけで蹂躪できる可能性すらあるでしょう。
高価であることが、Buyback 魔法の弱点の1つです。
ほとんどの Buyback魔法は、Buybackしない(使い捨て)としても、同等の効果を発揮する通常魔法に比べて 1Mana程度余計なコストを必要とします。もちろん、Buybackすればもっと多くのコストが必要となります。効果・コスト比からすれば十分お得なのですが大量コストを消費できるようになるには Duel 後半になる必要があるので・・・
その意味では、コスト(Mana)の使用を制約してくる相手が苦手といえるでしょう。WinterOrb や Armageddon,Manabarb など。
特性上 Counter と手札破壊は天敵ですが、これは Instant、Sorcery自体が持っている弱点で Buyback だからどう、というものではありません。
Buyback は「同じカードの再利用」という観点ではかなり優遇されています:Buyback Cost== 特定カードの Draw なので通常の Draw == 4Mana相当というルールから考えても、それ以下のコストで再生できているので、お得です。
もちろんBuyback できる効果自体が固定(自分自身のみ)なので、その効果自体の価値にもよるのですが・・・同じ Buybackでも、Capsize( Boomerang 相当)と SearingTorch(1damage)の評価の差をみれば、明らかでしょう。
Licid というのは、1つの Creatue のタイプです。寄生虫のようなものでしょうか。言いかえると、この項目は Licid という種族独特の能力の説明になります。
Licid とは、Create でありながらあるコストを消費することでCreature としての属性を失い、Local Enchantment(EnchantCreature)になる、逆に Creature に戻る能力をもつものです。
Creature 状態の Licid は普通の Creature と同じように戦闘参加などを行えますし、Enchant になれば普通の LocalEnchant のようにさまざまな効果を与えることができます。
単なる Creatue, Local Enchantment の両方の姿を渡り歩けることから、やや壊されにくい&トリッキーなアクションを行えることが魅力です。Local Enchantment の弱点の一つ「壊されやすい」点に対する一つの回答とも言えるでしょう。
例えば Creature 状態で Terrer に狙われたとき、Enchant に変形すれば無傷で生き残れます(対象不正で Terror は fizzleする)。
逆に Local Enchantment のときに、Disenchant されたり、Licid が対象にしているものが壊されそうになったときにも、Creature に戻ることでそれをかわす(Creature として生き残る)こともできるでしょう。
せっかくの変形能力ですが、あまり役に立ちにくいという問題があります。変形自体に Mana を必要とするのでいつでも変われるわけではありませんし、特に Creature→Enchant 変形にはコストとして Tapも必要なので、例えば攻撃をしてしまうと他の Creature となにも差がなくなってしまいます。
また他の Local Enchantment と同様に、LocalEnchant自体がデッキを選ぶものであるため、それ用に考えて組んだデッキでないと活躍の機会は少ないでしょう。単なるCreature としてみるには、コストが割高です。
だから、Parmanent は未調整なんだって (^^;まあ他の Creature に比べて基本性能(Pow/Tough)的には決して強くはないですが、Enchant としての能力を考えると結構妥当でしょう。デッキは選びますが。
Creature に適用される能力。
Shadow を持っている Creatureは、Shadow を持っている Creature同士しか、Block する・されることはできません。
世間的に「裏から殴る」といわれているのが、それっぽいです。
Creature に一般的に適用できる能力といえますが、
という傾向があります。また Mana色による傾向もあり、白と黒に多く、青に少し、赤と緑にはごくわずかな例外以外は皆無です。
通常の Weenie に比べて、攻撃面では明らかに有利、防御面で不利、という感じです。Power/Toghness 的にも、追加の特殊能力的にもとにかく「攻撃することに存在価値がある」データになっているため、徹底的なOffencerといえるでしょう。
Flying が Block されづらいのと同じように、shadow 持ちも Blockされづらいものです。
flying が MtG の世界で一般的:過去のセットから長期的にあるためにいろいろと対策があるのに対して、shadow は対策も少ないという点も無視できないでしょう。
さらに、Block されにくいにもかかわらず、Cost対性能比が通常のWeenie Creature とほとんど変わりません。
攻撃時には Flyer 同格の止めにくさを誇りますが、Blocker としては劣悪です:Flyer はもちろん、通常Creature もBlockできないことは弱点でしょう。
特に、大きさ的には Weenie であって決して大物ではないので、Duel が長引いて相手に大型が出てくると「自殺覚悟で大型の敵を止める」という使い方ができないぶん、普通のCreatureに比べた危険性があります。あっさり焼かれてしまったりすることもままあります。
相手にも Shadow がいればただの Weenie と変わらないとはいえ、単純な Offencer としてみればかなりお得でしょう。一般的な防御系 Creature(Wall類や、Regenerater)に阻止されないのはかなり有利です。
Sliver というのは、1つの種族のタイプです。群態で生きる生物のようです。言いかえると、この項目は Licid という種族独特の能力の説明になります。
Sliver は(一部の例外を除き)firststrike, flying といった一般的な能力をもった Creature ですが、「他に同族 (Sliver) がいれば、自分と同じ能力をその同族にも与える」
という能力を持っています。
自分の能力を他の同族に与えるため、多くの同族がいると加速度的に強くなっていくのが脅威です。
例えば Sliverが3体いるときにさらに Winged Sliver が召喚されたなら・・・それは単なる「1/1 Flying」の召喚だけではなく、さらに「3体に Flying を与える」という効果まで発生するのです。
Sliver はほとんどが CC:2程度なので、単体としてみてもそう悪くない Cleature であることを思えば、非常にお得といえるでしょう。
また、Stronghold で追加された多色系の Sliver は、わずか2Manaで 2/2、しかも追加能力もずば抜けており驚異的です。
Sliverは、単体ではせいぜい並みの Creature です:CC:2程度で、1/1 + 何らかの特殊能力(Flying,Firststrike など)を持っているもので、これだけなら CC:1 の Creature に劣ります。
また「すべて」の同族に能力を与えるので、相手にも Sliver がいるとちょっと厄介なことになります。まあ、「みんな同じ」なので味方の数が多ければ問題ないのですが・・・
強いというか、いやらしい Creatureの1つでしょう。
Sliver は場に出ているものが「みんな同じ」になるので、数がそろうとちょっと困ってしまう。数を並べてなんぼなので、一掃系魔法を持っていればすこしはましですが・・・
このページは 友瀬 遙 によるものです。
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