
「木炭の話 楽老抄」
「楽老抄」の囲炉裏の話
作家の田辺聖子さんの「楽老抄」に、ある田舎に家を建て
別荘代わりにしていた頃のエピソードが書かれています。
娯楽のない田舎。作家先生がやってきて泊まるとなれば
村人たちが遊びにやってくる。そこで囲炉裏に火を起こし、
魚を焼いたり、旬のものを炙ったりして一杯やるわけです。
青竹を尖らせて切り、そこに焼いた川魚を入れて酒をそそぐ。
そのまま竹を囲炉裏の灰にに突き刺して燗酒にする。
このくだりがまるでよだれが出そうなほど(失礼!)
美味しそうに書いてあるのです。
その日の食べ残しは毎度、タヌキにやるのですが、
ビニール類は入れない。マッチの燃えかすなどゴミは入れない。骨はとるなどの
諸注意を守り、えさ場と決めた処に置いておくと、朝にはきれいに無くなっている。
燗酒にしたあとの川魚をそのえさ場に置いて、翌朝みると、
タヌキの足を引きずった後が何本もの筋になってついていた!!
人間でいうところの千鳥足になっていたわけ。というオチがついていました。
また田辺聖子さんは暖炉のある家に住むのも夢で、ご主人(カモカのおっちゃん)との
老後の家にと、建てた家には暖炉をしつらえ、夜、薪を燃して炎のかぎろいを
楽しんだり、読書やナイトキャップ(寝酒)を楽しもう!と。
ところが、年を得てお酒が弱くなられたご主人は夕食で一杯やると
暖炉に火をいれるまでもなく、早々お休みになる・・・誤算!!
かくして1人で深まる夜を暖炉を前に楽しむ日々となるわけです。
田辺聖子さんの作品が好きな理由は朝の連続ドラマで藤山直美さんが
聖子さん役ででておられたのを見て、とってもおもしろかったので、
読むようになったのですが、オチがついている掌編はマイブームですね。
是非読んでみて下さい。源氏物語も色気の中に洒落があり好きですね〜
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