スズキ目ハゼ科シロウオ属
シロウオは、春になると産卵のため、水がきれいで流量が豊かな河川の感潮域(海の塩分の影響を受けるところ)へ遡上してきます。体長約6センチほどの細長い体はまだ子どものように見えますが、これが産卵をひかえたシロウオの成魚なのです。
オスは、河床の石の下5〜30mmの深さに潜って産卵巣をつくり、メスがその石の裏面に長さ3mmほどの長ナス形をした卵粒を1層に産みつけ受精が行われます。
オスは石の下にとどまって、2週間以上にわたって卵が孵化するまで卵塊を守り続け生涯1回の産卵後、オス、メスともにアユと同じように1歳で死んでしまいます。
5mmたらずの大きさで孵化した仔魚は海に下り、翌年の遡上まで沿岸海域で生活し成長します。
シロウオはハゼの仲間です。
混同されることが多いシラウオ(サケ目シラウオ科シラウオ属)はアユやシシャモの仲間です。
シロウオ(25g)