イタリア20世紀美術視覚性?
 イタリアの芸術に対するセンスは,現在も我々に多くの楽しみを与え続けている。身近なところでは,ファッション,映画。イタリアの車もひじょうに芸術的な形をしている。

 美術の世界でも,20世紀初頭の未来派の絵画,マリーニやマンズーの彫刻,アルテ・ヴォーヴェラ,ニュー・ペインティングなどが中学校の教科書に載っている。
 これらはしかし,数百年前のイタリア・ルネッサンスやバロックの美術作品とは,かなりかけ離れた存在のように見えるかもしれない。現代美術作品の写真が載っているページが,何かとんでもない奇抜(きばつ)さだけを追い求めているように見えるから,なおさらである。

 確かに宗教性や写実性に関しては,昔の作品にはかなわないかもしれない。でも,よく見ていると,イタリア美術の共通性が見えると思う。それは,目に訴えているという点だ。
 他国の現代美術作家の作品を見ると,抽象的
(はっきりしていない)だったり,観念的(イメージでとらえる)だったりする。イタリアの美術家は,あくまでも「見る」ことにこだわっていると思う。
「見えるもの」にこだわっていると感じながら作品を見てほしい。それが彼らの国民性であり,血であり,生まれついての考え方なのだから。

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イタリアのデザイン
一言で言うと,「かっこよさ」につきる!最近のイタリア映画は,しみじみしすぎてると思うけれど・・・これも国民性?

未来派
時間の経過を絵であらわしている。

マリオ・マリーニ
馬に乗った人が筋肉を硬直させている?作品が有名。

ジャコモ・マンズー
静物の彫刻作品とか有名。彼はサンピエトロ大聖堂の1部の扉を奉納した。

アルテ・ヴォーヴェラ
「貧しい芸術」の意。

ニューペインティング
1980年代に世界的に流行した「へたうま絵画」。イタリアからもクッキやクレメンテとかが出た。

国民性
個人的には,美術は目,料理は素材や味,というように本質を飾ってごまかさず,鋭くとらえる国民性だなあと思う。フィレンツェで食べたステーキなんか,皿には添え物のポテトなんか無かったもんなあ。肉のみ!味は最高だった・・