モナ・リザ  レオナルド・ダ・ヴィンチ

みんなよく知っているし,いろいろなサイトに画像があるが,こちらを紹介。

有名すぎて解説するのもおこがましい,美術史上欠かせない作品。
ルネサンス絵画の到達点。レオナルドの思想が芸術として結実した作品。
とかなんとか,真面目な解説は中学校の先生方に任せて,無駄話のみを記す。(逃げ腰・・)

絵のモデルはフィレンツェのお金持ちジョコンド氏の奥さんらしい。諸説あり。

まず注目すべき点。眉毛がない・・。
うすく描いたのが年月を経て自然に消えてしまったという説と,
修復の際に職人が間違って消しちゃったという説がある。
これはよくあることで,オリジナルの状態で現在も存在している絵画は案外少ない。

フランス・ルーブル美術館でのモナリザ盗難事件は有名。
美術館出入りのイタリア人ガラス職人が盗んじゃったのだ。
2年ぐらい後に,なんとフィレンツェのホテルで発見された。
今もそのホテルは営業しており,この事件をダシに?繁盛しているらしい。

この絵は戦後日本にも来ている。以前同じ職場にいた方が1974年に見たらしいが,
ビートルズの武道館公演のごとく人だかりだったとのこと。(どういう状態なのだ?)
私も見たかったなあ。
今はもうルーブル美術館以外では見ることができない。
理由は,外国に運びたくても,どの保険会社も契約したがらないから。
輸送や展示の際,盗まれたり傷が付いても,天文学的な損害賠償金を
支払わなくてはいけないからなあ。どこの会社も輸送したがらないしね。

ところでレオナルドは,晩年イタリアを去りフランスへ行くが,彼はこの作品を持っていった。
教科書などには1505年頃の作品と表記されている場合が多いけれど,
死ぬまでこの作品は持っていて,レオナルドは生涯少しずつ描き足し続けていたらしい。

ところで,この作品の”制作途中のもの”を見たラファエロは,モナリザそっくりの
デッサンを描いているが,そこには背景左右端に円柱が描かれている。
もちろんチェックの厳しいラファエロが描きまちがうはずがない。
(ラファエロは後に,「モナ・リザ」を参考に,というかかなり意識しながら
「一角獣を抱く貴婦人」「マッダレーナ・ストロッツィの肖像」などを描くことになる)
板に描かれた油絵の作品なので,左右両端を切っちゃったんだ・・。
絵の中心左右両端にある変な影(よく見て!)が証拠。

やはり歴史的な絵画は解説できないなあ。

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