ピエタ ミケランジェロ
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ミケランジェロ、若干23歳の作品。「ピエタ」とは聖母子像のうち、
死んだキリストを抱く母マリアの絵や彫刻です。
「ピエタ」という作品も、たくさんの芸術家が制作しました。
ミケランジェロも、いくつも「ピエタ」をつくりました。
(晩年に製作した「ロンダニーニのピエタ」はこちら。)
この彫刻は、サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)の中、
入ってすぐ右にあります。とても写実的な作品です。キリストは
魂が抜け、彼を抱くマリアとの対比が見事です。
大きさは実寸大だったかと記憶しています。
すばらしい作品であることはよくわかると思いますので、
私の授業で出た質問について書いておきます。
・キリストが死んだときの様子なのに、なんでマリアは若いの?
マリアは年をとらないのです(うそ)。というより、若いきれいなマンマに
抱かれて死ぬ、というのがイタリア男の夢、と言ったら言い過ぎでしょうか。
・値段は高いの?
芸術品を見ると、必ずそういうことを聞く人、いますね。
では、ヒントを。
ミケランジェロにこの作品を注文した人、値段が高いと文句を言ったそうです。
ミケランジェロは23歳、まだ世間にそれほど名前が知られてなかったのです。
そのとき、ミケランジェロはこういったそうです。
「この値段で買ったことを、あとで良かったと思うことになりますよ。」
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