聖地到着


●四日目 9/7 日曜日

一時間以上おくれて来た電車にのる。現在電車の中。
ラダックから来た、つわものの彼の電車はまだ来てなかった。
(俺よりも、数時間早い電車なのに。もぉ4時間待ってるとか言っていた、あなオソロシや)
電車の中で、売りつけられた、10Ruの駅弁を食った。
けっこぉいける。
特にポテトチップスらしい、ポテトの薄切りがいいねぇ〜〜
久しぶりに、カレー味のしない物を食った気分だ。
上で二人の日本人が寝ているが彼等も食えばいいのに。
あと。
寝台、A/C(エアコン付き)車に乗ったのだが、馬鹿みたいに寒い。
サリーを買って置いて良かった。



夜明けに、バナラシから少し(20Km)離れた駅に到着する。
上で、寝ていた日本人二人と行動を共にして、リクシャーを捕まえる事にした。
というか、捕まるのは俺らか…
右から、左からドライバーが一人一人に声を掛けてくるが、
ひらりと身をかわす。が、一人10Ruで、乗っけてくれる
と言う奴がいたので、そいつのリクシャーに乗ると、少し走った後。
「80Ruだ」、とか言い出したので、
また、リクシャー探しをしなければならなくなった。

しばらく、歩いていると目ざとくリクシャー運転手が二人寄ってきた。
彼等は今にもケンカしそうな剣幕で「俺の客だ!」と、始めている。
結局、うちらのじゃんけんで決めた。
俺が勝ったので、スキンヘッドのリクシャーお兄さんとはおさらばして、
音が出てるのか判らないヘッドホンをしている運転手の方に乗る。
相場は55〜60Ruと聞いていたが、10RuでOKだと言う。
う〜〜む。
なぜだろう。。。そぉ思ったら、答えは直ぐ出た。

次から次へと人が乗ってくる!
運転手の隣のお兄ちゃんが客引きをしているのだ。
ムガルサラーイの駅からバナラシの駅まで約20Km
ミゼットよりも小さいと思われるこのオートリクシャーには
少なくとも20人は乗っている。

もぉ、

「これでもか!!!」

って、感じだ。
荷物もあるので死にそうだ。
かつて、バンドのメンバーが楽器を持って7〜8人ゴルフに乗ったときも、
ケツが中に浮いてつらい状況だったが…
今度は、もっと辛い…
子供が、どわっと乗って来る。
少女が小さな男の子を抱えて乗ってきた。
何故だか、わしの膝の上にちゃっかり座っている。。。
そぉ言えば、足の上にも誰か座っているのか?
う〜〜ん。
確認できない。
お尻がシートにつかないほどの混乱というよりは。
おいらは、目の前に、まだパンツすらはいていない
男の子のケツが突きつけられており。。。。
この、プリっとしたけつから、
「プス♪」
と言う、屁とともにちょっと愉快なおまけでもつけられた日には
どうしてくれようかと、そればかりを心配していたからだ。


これぞインドの恐怖。


が、しかし。みんなの期待とは裏腹に何事もなく?駅に着いた。
道の状況は最悪。
雨が降った後なのだろう。
もぉ〜〜〜〜〜
そりゃぁ。あんた、親に顔向けできないほど。汚れていた。
????なんだ、そりゃ。
まぁ、牛のふんだか。なんだか、判らない中を行くのだった。
だけど橋の上。20人乗ったリクシャーの人込みの隙間から覗いた、
ガンジス、そして、ガードは、インドに来て初めて
「いい物を見たなぁ〜〜〜」
と。俺に思わせてくれた。。。(タージマハルはどうでもいいや…)
写真なんか日本人として撮ろうかと思っちゃったが、
とても撮れる状況ではないのであきらめた。


バナラシの駅だけは立派だ。
少し歩いて、サイクルリクシャーを8Ruで捕まえて(これは、捕まえた)
ホテルバルナに行く。
ここまで、一緒に来た日本人とは別れた。
空港にチケットのリコンファームしなきゃ、ならんのだそーだ。
なんか、よく判らんが……
そぉ言えば、俺もここから、デリーに戻る電車のチケット…
(インドでは、乗車券と席の確保は異なる)
時期がきたら席を確保しなくてはならんのだ。
はん。      わからんのぉ。


まぁ、何はともあれ、ホテルに着いた。
1050Ruを払い………?(何のお金だろ…)
(前金なら………昨日も払ったような……)
今は冷たい水しか出ないシャワーを浴び。
のこりのバナナを食べている所さ。
ミネラルウオータァも残りが無いので買わなきゃ。
残りのお金を数えて一休みしたら出かけよう。


バナラシ。    気に入った。    インドに来たって感じだ。 



@@@@@@@@@残金@@@@@@@@@@@
腹巻き:航空券とともに  90$現金
          T/C      300$
ウエスト ポーチ:600Ru
ウエスト バッグ:3500Ru
                 50$
ポケット   :114Ru
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


うぅ〜〜〜ん…
……………………ねぇ。
デポジット、二回払ってるべ。
ぼられてるべ。
というか、前のホテルのレシート。
もらってない。
しくじった。か。
渡された、手紙は悪魔で紹介状で……レシートではなかった……
ここの、前払い金のレシートは貰ってる。
ちょっと、聞きに行こう………あとで。


やっぱり。待たされるだけ、待たされて相手にされなかった。
悔しい。
ボケ過ぎだ。
大体、ジプシーって、所と、
ここのオーナァが一緒な分けないジャンか!!
ジプシーホテルに渡してどうするんだ???
あの人は、ホントに宿屋の親父だったのか??????
えぇ!!!!!?????
うがぁぁぁああ。
まぁ、いいや。
というか、もぉ。いいや。




歩けるだけ、歩いてみた。
ガンジスに向かって歩いてるつもりだった。
が。全然つかない。

ものすごい、裏路地をウロウロしながら、進んでいたし。
最初どの方向に向かって、歩き出したかも判らないし。
というか、ホテルの場所がどこらへんか分からないし。
しかし、裏路地を歩いている俺に遠巻きから
手を振ってくる子供たちは無邪気だ。
バナラシは聖地だから邪気なんかあっちゃまずいんだろうけどさ。
子供たちが屋根に登ってタコを飛ばしている。
いや。そのタコじゃなくて。
飛んでいても不思議じゃないタコ。
そりゃ、あんたいくらインドだからって、タコは飛ばんでしょ。
。。。。。。。。。わからんけど。

30分ぐらい歩くと。雨が降ってきた。
濡れるのも悪くない。
そのまま、歩きながら止むのを待っていたが降り始めて
30分ぐらいしても一向に止まない。
しとしと雨だけど…
大きな通りに出るたびに、リクシャーが近寄ってきて乗れと言う。
だけど、一回断るとすぐ居なくなる。
流石聖地。。
しかし…

流石に、これ以上濡れるとヤバイかな………
ウエストバッグの中から、地球の歩き方を出そうと思ったが。
宿に置いてきてしまった。。。
で、しょうがないのでリクシャーのおやっさんに
「ガンガーと、駅どっちが近い?」
と聞いたのだけど。
おやじ…英語まったく駄目みたいだ。
とにかくうなずきながら、指を指すだけだった。
どっちだろ……
よく判らないので、駅に向かってくれるように言うと。
それは、判ったらしく。さっき指を指した方向に走り出した。
しかし、けっこう歩いたらしく。なかなか遠い。
雨はどしゃ降りになるし。
リクシャーにのたほうが濡れたような気がする。。。
しかも、おじさん(じいさん?)チャリンコこぐの遅いし……
ビチョビチョになって、「25Ru」って言うのを
「20Ruって、最初に言ったろ!」
と、例のごとくやり取りをして、ちょっと高めの20Ruを払う。
しかし。
駅に来たはいいが…何も無いんだな…これが。。
日本に電話でも掛けるか…
と。電話屋と呼ばれるような、物置のような小屋に入ってみる。
電話の前にお兄ちゃんが座っていて。
一分70Ruだと言う。まぁ。国際電話だけど…
ちょっと、考えた末。。かけずに出てきた。
明日、時間があれば挑戦しよう。
その後、雨は小雨になったので、今日リクシャーにのって
ホテルに向かった道と同じ道を延々とてくてく歩くのだった。

う〜〜ん。
やっぱり、歩くとけっこぉあるや。。
途中水10Ruを買った。
ホテルの直前で。なにやら、ニケツのスクータから西洋の
血が入ってるような、怪しい若い兄ちゃんに、
「今日、君の所に行っていいかい?」
みたいな、事をいわれ、あっさりNOと言ったのだけど。
どうも、後ろからついてくる。
スクータのエンジンを止めているのだけど。
何人かで、ぞろぞろついてくるので、隠れてる事になってない。
ふ〜〜〜む。
ホテルがばれるのやだな。
ホテルの直前で、町内一周して彼等の後ろに回り込んだ。
まだ居るよ。
なんか、嫌な感じだ。
屋台の店先で、焼きトウモロコシを売っている。
買って食べてみた。2Ru。
レモンを塗ってくれたし、塩も聞いていておいしい。
また、コーンが家畜用のような
ひもじいコーンなので、味があって良い。
コーンを食べていると居なくなったので。
俺はホテルに向かいつつ、コーンをポリポリ食う。
(このコーンはポリポリって感じ。鶏の餌みたいだ。)
ホテルに入る前に食っちゃわなきゃ。という事で、
ぱくついてたら、近くのチャーイやの親父さんに声をかけられ、
面白そうだからチャーイに挑戦。
コーンをぱくつきながら、
熱いチャーイを飲んでいるとびしょ濡れも気にならなかった。
子供が、屋根のついてる、屋台の奥に案内してくれたので。
現地人の間に座り込んだ。
さすがに、ここまで来ると、英語が通じないや。
しかし、人々は無邪気だ。
考えてみれば、英語を話す人は。
話すなりの目的があるわけで……
まぁ、しょうがないか。
ハエもものすごい数居るが。これも、まぁ、しょうがない。。。
ここの、チャーイが一番バランスが取れていて良かった。
生姜も入っているみたいだし。

子供や、まだ、若い子が「アロー」と気さくに声をかけてくる。
たぶん、そのあと、ごちゃごちゃ言っているのは、
「お金頂戴。」見たいな、事を言っているのだろうが、
笑顔なので。こっちも、「ハロー」と言って手を振ってやると、
馬鹿みたいに喜んでいる。
なんか、嬉いね。
今は、部屋に戻り濡れてしまった服を干している所。
そんで、日本から持ってきた紀州の梅干しを食べている所さ。
このあとは、飯を食堂に食いに行って、明日の予定でも立てるかな。



予定を立てていて、気がついた。
まだ、四日目だ……
オイオイ………
あまりの事がありすぎて、おいらには一週間よりも長く感じる。
お金の減り方も同じ。


あまりに、停電を繰り返すホテルを懐中電灯片手に飛び出した。
だから、一日五回じゃ効かないって……何回停電してるんだよ。。。
しかし、どのホテルも停電から、20秒ぐらいで、ブロロ〜〜〜ン!!
と逞しい音がして、ゆっくりと電気が入る。
停電すると、天井で暴れてるプロペラくんもとまるので。
静かだ今まで聞こえなかった音までが聞こえてくる。
例えば、遠くでわめくクラクション………オイオイ
そぉいえば、この町はちょっとクラクションの音が大き目かもしれない。
普通の車に後ろから
「パラリラパラリラ〜〜♪」
と、族のような事をされると、鉄パイプを持ち出して暴れたくなるが、
鉄パイプなんて何処にもないし…なんなら、代わりに大腿骨でも使うか?
とか聞かれるんじゃないか…とか、ハラハラしちゃうし。
というか。なんか、よく判らなくなってしまうのだった。
まぁ、どうでも良いですね。ハイ。
そぉ言えば、チャリンコもブレーキの部分を引くと
ベルが鳴るしくみになっている。
だとすると…ブレーキは何処に……???


話は、それたが真っ暗な中でもインド人はしっかり俺を見つける。
感心だ……

「アローフレンド?ハイ、トモダチ何処行く?」
なんか、怪しい…
「っさ。飯食いたいんだけどさ。」
素直に言うと。
店の中まで案内してくれた。
椅子まで引いてごていねいに…
ついでに、何が好きか聞いて、それを注文する。
うむ。
たしかに、うまいよ。
なるほど、チョーミンって焼きソバなのね。
Veg  Chonmin   22Ru
ペプシ                   9Ru
野菜も食えたのでうれしかった。


わずかな明かりにたむろする人々の影をふんずけながら。
誰かの糞尿の成分を豊富に含んだ水溜まりに気を付けながら、
夜道を進む。
しかし、よく俺に気がつくな…
俺は、あんたらの、目しか見えないよ…
あいかわらず。「アロー」だけのやりとり。


おんやぁ、また、停電だよ。。。。。。今度はすぐ点いた。。。。。。。
一分ぐらいかな。。。
と言うわけで…りんごでも食ったら寝るかな……まだ七時だけど………
そぉ言えば、掛け布団ないね。。。。この部屋……
まぁ、バスタオルあるし。サリーもあるし。。。



ハァ。。。しかし、これでまだ4日目なんか。。。。
けっけっけ。
思い出すだけで。わらけてしまうね。。。。

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