美術館めぐり


●13日目 9/16 火曜日
8時15分前、やっぱり寒くてしょうがない。。。。うぅ。。。。

ホテルスタービューにチエックイン。8:40。
デリーに到着してメインバザールを歩いていると、
ホテルマンに捕まり様々なホテルをまわった挙げ句ここまで流れ着いた。
よく判らないが、325Ruの所を275Ruにしてくれた。
地球の歩き方の効果だろうか?
ただ、駅から少し離れているのが気に掛かる。
チエックインをすると直ぐにノックがあり部屋を見せたいのだが…
と言われ日本人が入ってきた。オイオイ…空き部屋見せろよ…
何やら隣のホテルに泊まっていたのだけど蒸し暑くて堪らないそうだ。
インド初日の悪夢が思い出される。
このホテルのチエックイン制度は昼12時の三時間以上前に
チエックインすると24時間制が採用されて、丸一日つまり、
24時間後の朝の8:30にチエックアウトをしなくてはならない。。。。
参ったな。
しかし、値段が値段なので、初めてのフカフカベットだし、
でっかい箱型クーラ?は付いているし(送風機とも言う)
TVは見れないけどイチヲあるし、暑いお湯も出るし。
流石弱高級ホテル(笑)
少なくとも、今までの中で一番いい部屋と部屋代だ。

しかし、エアコンから猛烈なスパイスの匂いが入ってきて
部屋中に広がる。。。。
ニンニク臭いと言うかなんと言うか。

デリーが少し判ってきた。
俺が印度到着時に土地感も無いまま最初に連れて行かれ、
あのさ迷い歩いた場所はニューデリーの来たの外れらしい。

そぉ言えば、昨日の電車の売り子は4Ruを返しに来る事は無かった。
こぉやって、、人間不信に陥っていくのか……

最後の最後まで手を付けなかった、非常用の水とソウケンビチャと、
ウイダーインゼリーを使い果たした。非常食を確保しなくては。
クッキーと水ぐらい常備しておかないと不味い。

今日は一日かけて二つの美術館を回る事にした。




しかし、なぜこっちの人はそぉなんだ!!!?
私は、今ナショナルミュージアムに居る。
ホテルを出ると11Ruでフロントにあった水を買う。
駅に向かいメインバザールを歩いていると
道端で揚げ物をしていたのでじっと見詰める。
チョンギーだか、なんだかそんなような名前のそれを100g4Ruで買う。
今までも良く見掛けはしたのだけど
例外なく蜂や蝿の餌となっているだけだったので買わなかったのだけど、
今回は揚げたてなのでまだ、蝿も蜂も寄ってきていない。
…あまぁ〜〜〜〜〜〜い。蜂蜜をそのまま油で揚げたような味だ。
毎朝食べたら一週間で成人病になるだろう。
半分まで食べたが、どうしても食べきれずもてあましたので、
最初に「兄ちゃんなんかクレ!」と寄ってきた男の子にあげてしまった。
彼はそんなものが貰えると思わなかったのだろうか、
それを奪い取るように俺の手からもぎ取ると走っていってしまった。

駅まで来て、プリペイドでリクシャーを捕まえようと
プリペイドカウンターにいく途中20Ruで交渉で来たのだが、
いざ乗込んだらリクシャーのキーが見当たらないらしく、
立ち往生しお客の俺はアラブ系のおじさんに廻されてしまった。
彼も20Ruで行くのか?と聞いた所、40Ruだと言い出したので、降りた。
プリペイドカウンターで24Ruでチケットを買う。
30Ru札を払い1Ruあるか?と聞かれ、
あるよっと差し出すと、5Ruが…帰って来た………
「?」
参った……ジャイアン理論だ…のびた君状態。
文句を言ったが取り合ってくれなかった。
ての鉄格子はそのためのかよ!
などと思いつつ、建物に蹴りを入れようとしたが色々な事を考え思いとどまり、
そのまま我慢した。2Ruの損だ。

オートリクシャーにチケットを見せて目的地まで運んでもらう。
ナショナル・モダン・ミュージアムに行きたかたのだが、
ナショナル・ミュージアムに連れてこられてしまった。
まぁ、印度の地図の上では2キロとはなれていないので歩いてくことも出来るが、
向こうの方が遠いので損した気分になり、
コッチダ!と文句を垂れたが、全然話がかみ合わない。
よく判らないが、よし、そこまで「20Ruで連れていってやろう!」
とか言われたので頭に来てチケットを渡さずにミュージアムに入ってきてしまった。
もっとも、このチケットを俺が持って居ても意味は無いのだけど、
このチケットが無いと奴もただ働きになるので…という事は、
儲かるのは釣り銭詐欺のプリペイドセンターという事になる……むぅ。

入場料0.5Ruしかし。インドの美術館は……と思っていたおいらだが、
流石というか、当然というか、国立で首都にあるだけあって、
世界の古今東西の博物館に引けをとらない(?)
細密画も今まで見たものとは比較にならないくらい素晴らしいものだし、
彫刻も細部まで掘り込まれていて見ていて飽きない。
日本の千手観音のルーツか?と思わせるようなシバ神像や、
何故かエジプト彫刻まで並んでいてここだけでも、
見る価値があるとけっこぉ得した気分。
逆を言えば、その他地方の美術館は見学すべきではなかったのかもしれない。
インド国宝級の作品の数々はその多数の駄作粗悪品のの上に成り立って、
しかもその粗悪品に高い値段をふっかけられ
心の病んでしまった人には大いなる救いの場所だ。

kragmentoftorana
獅子舞に鳥のくちばしを付けたような石刻、気に入った。

こっちの仏像つまりブッタだけど、彼の顔は日本のそれより造型が深い。
インド人顔である。
テーマも面白い、少しクネッとしたポーズは西洋の彫刻では
主流にならないこっちはそれが主流だ。
日本の弥勒菩薩のなんてポーズだっけ?ハンエ・・うんたらみたいな
ポーズや腰を思いっきりひねっているような者まであり奇抜で斬新だ。
(といっても、印度には古くからあるもので平凡なものだろうけど)
また死と言うテーマに果敢に取り組んでいて、
カーリーという人の生首をネックレスにしている
ヒンドゥの神は死をとても身近に捉えてきた民族の象徴なのかもしれない。

yamagodpeathはまるで日本の鬼のようだ。木から彫られていた。

こちらの像は孤立の像が少ない様に感じる。
日本の不動明王が鬼を踏んづけているような感じで、
こっちは人間を踏みつけていたり、のっかっていたり。
横に像が居たり、擦り寄っるような子供が両脇にいたりする。

また、肌の色に関してだが、
神々と呼ばれる像は肌が青かったり黒かったり
昨今の西洋色彩感覚で育ってきた世代にはとても神とは思えない、
形相も厳しく、異形な姿は悪魔とも、鬼とも取られるのではないだろうか。
シバ神自体は破壊の神なので、
あながち西洋の悪魔と言う言い方も間違ってはいないのかもしれない。


石からの彫り出しで濃い肌色
(表面は酸化して黒色削られた部分が肌色になっている。)
から作られた、マケドニアのコーナにあった壷は見事としかいいようがない。


Vyalaこの鼻が上唇よりしたまで垂れ下がっている像は
ニターっと口が裂けサメのような牙を付けたライオン像で
さらにスタイルが変っていて、何かを踏みつけて驚いたときのように目が真ん丸で、
首はふくろうのように真後ろまでねじれていた。

leogrypnも似たようなポーズだ。頭が東洋の龍の様。

同じ、leogryphでもこちらは頭が象である。

ここの一番はVajrabhairava(yamantaka)




この作品を作った子孫達はどんな物を作るのか?
という事で、国立モダンアト美術館に来る。
先ほどの美術館を出て歩いていると、
俺を見つけて道を逆走してきたアラビアンなターバン男のリクシャーに捕まり、
20Ruで行ってやるというので10Ruで乗ることにしたら、
怒っていたが結局10Ruになった。
僕が案内する店に入ってくれたらコミッション料が25Ru入るとか言って、
見るだけ!見るだけ!を連発していた。
地図の上ではそんなに離れていないのだが、
インド門(パリの凱旋門みたいにランダーバードになっている)を
3/4周ほどしなければならなかったので、
リクシャーとしては15Ruが彼の言う通り
「グッドフレンド」な値段なのかもしれない。
でも、歩けば歩ける距離だし。。。。



なるほど、現代アートだ。。。作品のレベルは…・まぁ良いかなぐらい。
ただ、作品に感動するよりは、よくこんなに油絵が手に入ったな…などと、
へんな所に感心してしまった。クオリティを追求というよりは、
財力で勝負!って感じ?
画風もどことなくシュールレアリズムを目指している感があり、、、
また、純一色が高貴だとされる文化が背景にあるのか
ファインアートのような純朴さを醸し出す作品は見当たらなかった。
風景画などは今の所お目にかかってない。

今、目の前には96年に描かれたガンディーらしき人の顔のスケッチがある。。。。
学生が描いたの?と思わせる出来栄えだ。

こっちの人は色を作るという事はあまりしない様だ、
明暗を区別するのに二色を混ぜている程度、
なんか、みんなピカソの影響を受けているの?って思える。
これは、模写?と言えてしまうようなそっくりさんまであった。
もちろんキュービズムという形式が似て居るだけで、
絵としては似ても似つかないものであるのは言うまでもない。
ただ構図を真似ていたり。。。。

他には、まるで、映画館のポスターの様な作品が多い、
流石映画が世界一盛んな(らしい)国らしい。
しかし、殆どの絵が一度塗りでお終いって感じがして、
実際キャンバスの目が見えて居たりする。
絵の具が無いといえば…それまでなのかもしれないが、
国立美術館というよりは、。。。
美大の学祭用の展覧会を覗いたような気分にさせられた。

PROKASHKARMAKRと題されたこの絵が唯一気に入った絵だ。
中央に赤い女の人、下に青黒い犬(?)上に茶色の龍(?)
背景はモスグリーンこの絵はコントラストが素晴らしい。

今まで二階を回っていたのだが、今度は一階に降りてみる。
一階は水彩画のコーナのようだ。二階の油より勢いがある。

BAJI−RAMKIMKAR
TAGORERABINDRANATH
の二人は自分達のコーナを持って居るだけの事はある。
上の人はもろキュービズム全開でピカソピカソしている。
下の人の方が自分の世界を持って居て好感が持てる。

他の人の絵は勢いはあるのだが、逆を言えば勢いだけという話もある。
木版画や、ニードル(金属の)版画もあったが、、、、どうでもいい。。。
それと何故か、山水画のような水墨画系もあり
(華押まで押してある)なんじゃこりゃ?
でも、二階よりはマシかな。やっぱり油を扱える絶対的人口が居ないのだろう。たぶん。
それにしても、俺にはこれらの作品がすべて未完に思えてしょうがない。
途中で飽きてしまったのだろうか?
俺にも良くあることなので非難をする訳ではないが、、
なんともそぉ言う絵ばかりを並べられると「うんにょぉ〜〜〜」と思ってしまう。

おっ、この絵いいな。っと思ったらまたTAGOREさんだった。
どうもこの人とは感性が合うのかもしれない。
その隣に合った、サンタル・ルーペスト・ダンス
フエルトペント水彩だがこれもなんか好きだ。
ところで、博物館の入り口にはいっちょ前に
お土産のコーナがあったので立ち寄ったのだけど、、、、
こんな絵はなかったぞ……状態。
西洋風の人物画とか、。。。。。
先ほど気に入ったTagoreの画集を見つけたが、
なんかザコザコだったので、買わずに出てきた。
外は雨が降ったようで、地面が濡れている。空気もむわっと押し寄せてくる。
インド門までとりあいず歩こう。


今、イカサマツーリストの客引きに案内されてレストランに居る。
気がついたこと。デリーはやっぱり物価が高い。
ヘルメットをしている人が居る。
ターバンをしている人はヘルメットはしていない。
もはや日本人というだけで正当な価格で取引は出来ないようだ。
街で日本人を見掛けると必ずインド人が側に付きまとっている。
インド門に刻まれた戦死者の名前から、
カーンという名前はありふれた名前だということが分かった。
何に付けても金を取ろうとする。
ポテトチップがこっちでは15Ruになっていた。(買わなかったが)
子供はペットボトルに入ったメダカを見せ、
100Ruで買えという。買ってどうしろというのだ…?
とうとう、コブラ使いの子が居た。
俺が行くとコブラをたたき出してたが、
立ち止まったら物凄い吹っ掛けられそうなので素通りした。
インド門から10Ruでリクシャーを拾いJALのオフィスまで移動した。
彼もSHOPに連れて行きたがった上、20Ruとからの交渉だった。
どんなにマケテも15Ruだというので、
じゃぁ歩くと言って、歩き出したら10Ruになった。
弱みを見せたら駄目らしい。
JALの床は黒石でしっかり磨かれていて、
俺が歩いた後がしっかりついていた。靴の裏は砂埃で真っ白だ。
JALのカウンターで飛行機の予約確認を済ますと、
そのまま徒歩で旅始めに訪れるはずだった
政府ツーリストインフォメーションに向かうべく道を北上(?)した。

途中で声をかけられたイカサマツーリストの客引きを騙して
飯屋に連れてきてもらった訳だが。
メニューを見たが高い。何を恃んだのか判らなくなってしまった。
エッグカレーとプレインナンとペプシをたのんだのだが。。。。
カレーはおかわりさせてくれたし、
ナンと言うなのチャパチイも(?)一枚追加したし。。。
結局幾らになるんだろう。。。。?
それにしても暑い。

それと、どうでもいいのだけど、
インド人は女の子の顔を見ずには居られないらしい。
リクシャーのオヤジもそうだが、前に回り込むと運転そっちのけで覗き込む、
女性が出歩いていること自体少ないからか。
先のモダンアートギャラリーでは珍しく女性だけの
四人組みで身なりのいい人達は、これまたお坊ちゃん方で、
おそらくインド式のハンサムボーイ達の顔が分からなくなるほど
ニターっとした例のインド映画俳優スケベスマイルで光線を発射していた。
俺は女のこの後ろに立っていたので、
彼のスマイル光線に被爆してしまいしばらく立ち直れなかった。
というか、恐すぎ。というか、彼女たちは平気だったのだろうか、
後ろからだったのでリアクションが見れなかったのがザンネン。

エッグカレーは卵を半分に切ったのが4カケ、なかなかイケル。
「ANANDRESTAURANT」機会があったらどうそ(笑)
値段は、。。。56.5Ruだった、
エッグカレー38.5Ru
ナン,コーラがプラスされ56.5Ru…………流石都会…………

食堂を出るとガバメントツーリストインフォメーションを探すのに苦労する。
2Ruで案内してやるという人や、こっちがそうだ!と
あきらかにイカサマツーリスト、
俺名づけ「トラブルエージェンシー」達がうわっと寄ってくる。
結局、2Ruで案内してやるよと言うおっちゃんが、
分かったタダで教えてやるよと、「そこだよ」と指を指し示してくれた。
………なんだよ、これかよ。
地球の歩き方に出ていた写真と全然違う建物があった。
たぶん改築したのだろう。
ホントは旅のはじめにここに来るはずだったのに…と
感慨にふけりながら、旅の終わりになって来ても意味が無いんだよねぇ〜と
思いつつ、ただデリーの地図ぐらい貰っておこうかなと思っただけ。
ニコっと微笑むおばちゃんに
お金は取られないよね?と確認しつつ地図を貰って出てきた。
果たして、インドに始めて来た者で
旅はじめに無事にここまでたどり着ける人は何名居るだろうか……

さぁ、ホテルに一端帰るかな。

さらに徒歩で北上(?)
コンノートプレイスと何処かで聞いたことあるような巨大な円形公園
(周りを道路が走っている、ランダーバード形式)をテクテク進んでいると、
今度は白くなった髭をたくわえたおじいさん登場。
なんか近寄ってきてゴソゴソしているので、
手帳でも見せたいの?と聴くと、
やっぱり例のいろんな人の推薦文をいろんな言葉で掲載した手帳だった。
彼は、コンノートプレイスで有名なミミカキ師らしい、、、、、
なんか、みんなが書いていることが笑える。
このミミカキ師だが、地球の歩き方の欄外に120$を払った大馬鹿者や、
50$を値切ってそれでも35$を払った等と言う投稿があったので、
とてもたのんでやってもらう気にはなれない。
しかし、君が貧乏なら安くしてあげるよ!などと言う。
それでもしつこくNOと言い続けると、
弟子が登場し耳を見せてみろと言う、
タダだからタダだからと言い耳の中を見る。
肌は綺麗だけど、耳はヴェリー汚いね。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。クッ。。。。。。
ボロクソ言われた。
挙げ句、一分間タダでやらせろと言う、
そこまで言うならやってみやがれ!!
と、ドカっと座ってしまった。
確かに腕はいいのかなんだか分からんが、
ちょっとゾクゾクするわ。
そんで、ほじくった耳糞を見せ付ける。
えぇ…!??これが俺の耳糞?
………………………くわぅ。
おいら夜は暇だから、ミミカキが趣味なのに。。。。。。。。。
ここ、三日ほどしてないけどさ。しかも、
なんでこんなベトベトなんだ?
俺はカサカサ派だぞ!などと思いながら汗をかいているからかなぁ……
などと、推測を交えつつ、そんなに汚いならやってもらおうかな…
などとすっかりその気になり掛けているのだけど、
それでも、手帳を見ると300とか、500とか、
挙げ句の果てに1000Ruを払ってる奴まで居てしまうし。
そんなに、払えるか!という事で立ち上がって行くことにすると
幾らならいいんだ?と聴く。まぁだしても50だろ。
という事ですっかり、嵌められて50Ruで交渉してしまった。。。。
片方の耳が終わった所で、
両方の耳で100Ruだとか言い出して、
挙げ句の果てに綿棒に水をつけてメディシン〜とか
囁き掛けて薬代は50だとか言うし、
座っているおいらの足をとって勝手にマッサージしてくれる
マッサージ師まで登場するし。確かに気持ちよかったけど、
悪魔で表情は嫌がる。冬場はマッサージ部とさえ言われた
水泳部の皆さんなら気に入るはずだ。。。。(なんのことやら。。)
と言う訳で、やるだけやらせておいて、
最初の50Ruだけ払って(払う所が律義でしょ)
500Ruだぁ〜〜とかほざく連中をすっかり
軽くなった足取りで振り切って出てきた。

………しかし、あの耳糞俺のかな…………???
公園を抜け駅の方に行きたかったのだけど、
方向が分からないのでウロウロしている所をトラブルエージェンシーに捕まった。
口笛になりきれない「ヒュ」という、効果音つきで道を説明し出す。
あっちに、「ヒュ」。そこの角を「ヒュ」そしたら、通りを「ヒュ」らしい。。。。
わかるかっちゅうネン。
彼が独りでゴチャゴチャ言っている間においらは
方位磁石を出し北を探して彼の言う「ヒュ」が
全然違う道だと言うことが判明し、しばし彼と論争。
「北はあっちだろ!」
「YES」
「駅はここから北だろ!」
「YES」「じゃぁこっちの道じゃん!!」
「NO」
どうしても彼は反対に行かせたいらしい。
そうこうしているうちに、
同じようにさ迷って居る女のツーリストが通りかかり、
しばし日本語で情報交換。こっちの状況を話すと行ってしまった、
が、俺が論争を続けていると戻ってきてやっぱり彼の言う方向は違うじゃないか!
と言うと彼は大人しくなってどっかに行ってしまった。おいらの勝ちぃ〜
で、二人で自分の思っていた方向に進むと、100mもあるかないうちに、
駅への道へ出た。
……いったい、彼は何処に連れて行きたかったのだろうか、嘘吐きメ。
ところで、この女の人東北弁のような、新潟弁のような関西弁のような、
それでいて博多弁のような、よく分からない語尾変化をする。
二回目のインド旅行で、到着二日目らしいが、
これからなんと二ヶ月も居るらしい。
「長いですねぇ〜」などと、
こっちが標準語&丁寧語で喋っているとちょっと独り浮いて馬鹿臭い。
看護婦の仕事を辞めてこっちへ来たらしい、と言うのと、
彼女が日本人ではなく韓国人だそうだ。
なんでそんなに日本語が上手いのか気になりはしたが、
いろいろと考えるとなんか聞けなかった。
そのおばちゃんのような喋りを繰り広げる彼女と
メインバザール中ほどまでクッチャべりながら歩いて来た、
途中で見掛けた日本人男三人組みは挨拶しても相手にしてくれなかった、、
嫌な感じぃ。
彼女は俺が二週間居たわりには「あんまこげとコゲとらんねぇ〜」
と言っていたが。。。
(「こげる」=「日に焼ける」らしい)う〜〜ん。俺には「コケる」
(頬がコケルの方ね)と聞き間違えて、
「えっ、多分痩せたと思いますよ。。。」
などと訳わから無いやり取りをしながら、
日本語ってムズカシイなぁと思い、日本社会に復帰できるか?
などと不安を感じるのであった。
ちなみに、何キロぐらい痩せる?
という質問には体重計が無いので確認は出来ないが、
ダイエットなどとほざいている女性諸君、インドに向かえ。



足をマッサージしたおかげで、ホテルまで歩いて帰りつけた。
シャワーを浴びて出てくるともぉ五時過ぎ。
ランドニーチョークと言う繁華街に行くべきかどうか悩んだが、
遅くなって帰れなくなるのは辛いし、
明日以降やることが無くなるのも嫌なので取っておく事にした。
あと今日は夕飯を食いに行くぐらいかな。


旅ももう終わりにして、一番最初に食べた大衆食堂を見つけ出した。
原点に戻ることが出来てちょっと面白い。
俺が最初に来たツーリストの名前は
「パラダイスツーリストオフィス」だった(爆笑)
パラダイスの様な旅を有り難う(笑)!
始めて食べて辛過ぎると言ったカレーと同じカレー。
チーズカレー(18Ru)チチャパティ(1Ru)をたのむ。
カレーは俺が記憶していたほど辛くなかった。
俺が慣れたのか、それともこのチーズがそうさせるのか。
チャパティだけを先に無くなってしまい、
暇だったので相席のおっさんが付け合わせの
青唐辛子をポリポリ食っているので、俺もまねをして挑戦してみる。
恐る恐る食べた最初の一口は全然辛くなかったので、
調子に乗ってパクリとやったら、全身の穴と言う穴から体液が吹き出した。
この国に来て始めて半べそをかいてしまった。
何も口に入れる事ができず(カレーはある…)
誤魔化しの効かない辛さに持参のミネラルウオータを口に含むが無理無駄無謀。
おさまらない。この国は香辛料さえも厳しい。
食事は28Ruですんだ。
店主の言う20が40に聞こえ一瞬どきっとした。
というか。。。。。。。。
チャパティ四枚食べたと言えど、あとの6Ruは何処から?
このスライスオニオンと、青唐辛子かな?

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

店を出ると、これまた記憶を頼りに同じところで
ミネラルウオータを買ったりする。12Ru取られた、
このミネラルウオータもMAX・PRICE
12Ruとあるのでまぁありと言えばありか…
道端でオヤツ用にと、ポップコーンらしきものと、
煎りピーナッツを合わせて10Ruで購入する。
このポップコーン味もなにも無いが俺は好きだ。
夜のメインバザールはまるで祭りの縁日のよう。
そう言えば、先週の土日は俺の地元の秋祭りだったけな。なんか寂しい。
あと、一週間もすれば俺も21才になってしまう。なんとも、いやはやだ。

太鼓売りが近くによってくる、
試しに値段を聞くと小さい方が300Ruだと言う、
250Ruまでは黙っていたら下がった。でも要らないので、
そのままホテルに戻る。
JALに滞在先をこのホテルとしたので、めんどくさいの両方の理由から、
フロントに半日だけのステイは出来るか?と聞く。
3PMに出ると言うとOKが出た。明日の分の部屋を取り、
ついでに空港までのタクシーも頼んでしまった。
なんてリッチマンなのだろう。明日分の宿泊費が275Ru、
税金70Ruタクシーが225Ru少し高い気もするが、
これで滞在に必要な大きな経費は無くなった。
残りの現地通貨は全部使っちまおうかな。
ハラハラした財政難もなんとか乗り切れた。
明日はバスでクラブゥ・トゥ・ミナールに行こうと思うので、
このお金はランドニーチョークの小道で少し残して使ってしまおうか、
お土産を沢山買うベ。そう言えば、香辛料や、
財布とかそんなもんも頼まれていたような。。。。
バシバシ買おうかな。

この部屋、イスラエル人が泊まって居たらしい。
間違い電話がかかって来た、話し込む前に気がつけよ。。。。



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ウエストポーチ   186.25Ru
ポケット      5Ru
腹巻き       540Ru200$+110$
ウエストバッグ   2500Ru

         計3231.25Ru310$
         (前回比−1096Ru−50$)

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