最終日


●15日目 最終日 9/18日 木曜日


今日、日本に帰るのが嘘みたいであるし、この二週間をこれまで無いほど長く感じた、
と同時にとても短かったような気もする。
多くの事があり過ぎて、とても全ては覚えていられないが、
このメモ帳に書きとめた一部の事が俺の記憶を再び引き戻してくれるに違いない。

もぉ九時近い、朝食を食べにメインバザールをうろつくつもりだ。

久々にコーラを飲んだような気がする。コカコーラの事だ。
大抵、ペプシしか置いていないのだ。朝食には、マサラドーサを頼んだ。
朝の九時というのは早朝なのだろうか?野菜市場ぐらいしか人気が無い。
野菜市場でサトウキビが売られているのを見つけた。
あとでもぉ一回行ってみようかな。
二人の白人女性(独りは性別不明、声からすると女性なのだけど。)
サービスが遅いとわめいて出ていってしまった。
コーンフレークを頼んだようなのだけど……
インドを抜け出したくて堪らない状態に陥っている人なのだろうか?
遅い!遅すぎる!!
確かにイライラしてきた。確かにイライラしてきた。
先ほどの女性達が出ていってもはや客は俺しか居ないのに三十分も待ち続けているぞ!
コノ!!
とりあいず、文句を言ったら、
「できない」とか言い出した。コノヤロ……
ポテトプラタにしろ!とかヌカしだした。
腹が減っている人間を怒らせると。。。。さっきの西洋人のようになるぞ!
「できないのか!?」
1時間かかるらしい。
なんでじゃ!
ポテトプラタでいいからなんか出せ!!!

出てきたプラタが熱かったのと空腹の勢いに余って、
手で掴んだとたん1/4ほどをコントのようにほおり投げてしまった。
小皿一杯のマメカレーにスプーンが添えられている。
独り分のマンゴージャムが載せられたプラタは二枚。

ふぅ。まぁ美味しいよ。お腹空いているし、作り立て出し。豆は香ばしいし。
ホテルに戻ってきた。プラタを食べ終わった所で、
「今、マサラドーサ焼いてますけん」とか言われたので、急いで出てきた。
22Ruだった。そのあと、野菜市場らしきところを物色する。
荒縄で小さく貧弱な大根を水洗いする人。
日本のものと比べると信じられないほど大きなコクラが目立った。
小さいけれどキャベツもある。里芋や、小さなトマト、大きなナスや巨大なキュウリ。
ジャガイモに赤い玉ねぎ(レッドオニオン)青唐辛子に、生姜。
なんだかよく分からない種類の葉っぱを選り分ける人。
それを拾って歩く人。不味そうだがニンジンを売っている所も一個所見掛けた。

まだ街には活気が無い。言われるがまま、客引きについていく。
ついていって、インド人三人ぐらいに囲まれても笑顔で脱出できるようになってきた。
ところで、観光客を相手にしている彼等の吹っ掛け具合は半端が無い。
こちらの懐具合をハークしているのだろう。紅茶が欲しいのだけどと言うと、
100g750Ruという…なんだっけ、名前わすれちゃったけど、
とんでもないものを買ってきてあげるからお金ちょうだいと言い出した(笑)
取り扱っているからというわりに品物は出てこない、
なのに電卓でしきりに値段だけを交渉する(笑)
ちなみに、このツーリストインフォメーションの彼女は
神奈川県に住んで居るらしい(笑)
次に呼びとめられたツーリストインフォメーションの彼女はマサコと言うらしい。
うんで、日本から手紙が来ているから読んで欲しいと俺に近寄ってきた。
暇なので付いていく。日本語で書かれた手紙の当たり障りの無い所だけ訳してあげた。
当たり障りの無い日本語の文章の裏の意味を読むと
かなりお金を取られたよと言うのがありありと分かった。御愁傷様。

しばらく時間を潰したつもりだったのだけど、まだ街に活気は無い。
ところで、先ほど街で日本人の女の子に声を掛けられたのだけど、
まるで知り会いの様な口を効くので誰か知らん?と思ったが
「デリーに戻ってきたの」と言う一言でバーナラスの
ホテルバルナで久美子の家に向かった人だ!!?
なんか良く俺の顔なんか覚えてたなぁ〜というか、
こんな数百キロ離れた街で会うってけっこう世界も狭いね。凄いもんだ。。



現在一時過ぎ。朝食を食べた所に呼び止められ、再びマサラドーサを頼む。
街(といってもバザール)の奥の方で近所の駄菓子やさん
風のゲームセンターを見つけた。ゲームセンターと言っても縦長の
3〜4畳程のスペースに片側の壁に6台程並べれらて居るだけで、
店番のお兄ちゃんが1Ruでコインをくれると言うもの。
ゲーマとして偵察を兼ねて(?)10Ru分ゲームをする。
バルーンパニック(風船を下からワイヤーで小さく割っていく奴)、
スト2、あとはなんかどっかでやった事あるなタイプのゲーム。。。。
昼飯代は28Ru。ボウイが2Ruはチップでくれと言うので、
なんかお釣を取りたてるのもメンドクサイのでそのまま戻ってきた。

が!
無い!
850Ru分買い込んだ紅茶は後生大事に抱えてもって帰ってきたんだけど、、
その前に100Ruで買ったデカイ木綿製のバックを
何処かに置いてきてしまったようだ。。。。。。。。。。。。しまった。
失態。
おいらとした事が。。。
ちょっと、いろんな場所で腰を下ろし過ぎたのと、
なれない荷物を増やしてしまったのが敗因か。
探しても、見つかる事は無いだろう……
しょうがない、もぉ一回買ってくるか。。。。。。。。。。
くそぉ!
いちを、探したが見つからなかった。
というか、ツーリストインフォメーションには人が居ないでやんの。
しょうがないもぉ一個買ってきてしまった。
くそぉ、なんて間抜けな。
浮かれすぎてた。中身が入ってなくて良かった。
このバックを使って、帰国の用意をしなくては。



痛ッ!!
いつかはやりそうだなとは思っていたが、
天井の扇風機のプロペラに手をぶつけてしまった。
まぁザックリ切れただけで済んだけど。イタイ。
天井低いよ。
(そぉ言えば今日2メータを超す?と思える西洋人を見た。)

シャワーが急激に熱いお湯になり、火傷しそうになって飛び出たが、
二分後ぐらいには水になっていた。
(もちろん、お湯と水の蛇口が別れている訳では無い)なんなんだ、
このホットシャワーは???


現在、3:40インディラガンディー国際空港到着。
何も無い例の空港でチエックインできずに困っている。
なんでも飛行機が四時間遅れているそうだ。天下のJALがそれでいいのか!?
4:30からだそうで、暇を持て余スハメになった。
ホテルで読んでもらったタクシーでここまで来たのだけど
(聞く分にはカッコイイが、そぉいうもんじゃない、
ホテルといっても一泊数百円の「ホテル」だし、タクシーも、
リクシャーが四輪になっただけのもんだ。)
そのタクシーは始めてまともなタクシーでメータが付いている。
Km/hでどんなに早く感じても60Km/hもでていないという事だ。
50で一杯一杯だ。もっとも車間距離0。
近所の商店街をそのスピードで走る時の体感スピードは恐いものがある訳だ。
50Km/hで付いてくる車はまず無い。


メインバザールでの話だけど、朝から同じ所を通るたびに「ナカムラ!」と呼ばれる。
そぉ言えば、昨日も言っていた。なんか流石にむかついて来る。
たぶん日本人の気を引く為だけにやって居るのだろうが、繰り返されると頭に来る。

リクシャーのオヤジは何がYESだか判らないが、YES?と聞いてくる。
もちろん答えはNOだ。簡単でもっとも短い会話だ。

やっと見つけた紅茶を取り扱っている店はターバンを巻いたオヤジが店主だった。
チャーイをごちそうしてもらう。10uだけ負けてもらった。

再び買ったバックは同じ店に行ったので値引き交渉無しで同じ100Ruで済んだ。

ゲーセンで懐かしのスト2をやる。ダルシムだ。
ダルシム。
ダルシム。
ダルシム。
インドに来てまでダルシム。
またギリギリの所で負けた。あと一撃で俺の勝ちだったのに。
ダルシム。
これも宿命か。
言い訳をさせてもらえば、あんなボタン辛すぎる。
車のシガーライター並みにでかい、押すとガチャガチャ言うようなボタンで、
しかも押すとなかなか戻って来ない。
バルーンパニックは得意なのだけど、
レバーが入りっぱなしになるので細かい操作ができない。
さらに画面は歪んでいるし、後ろの子供たちが勝手にボタンを押すしで、
周りに擦り寄ってきて自由がきかない。ワンコインでLv60,
は行くのにLv20で死んでしまうのだった。
子供は子供で「オレの分もコインを入れろ」とうるさい。
中には、俺と一緒にプレーを楽しんだおこちゃまも居たが、
この目のクリッとした子は人の金でプレーしようとする。
させるかぁ〜ベェぁ〜〜@@

メインバザールにE−MAILのサインがあったので、興味半分で入ってみた。
涼しい……!
こんな、市場の牛が闊歩する所からE―MAILが送れるのか!??
ちょっと、関心。
あいにく、人のメールアドレスが手元に無かったのと
(普通持っていかないだろ…?)自分に送ってもしょうがないだろという事で、
辞めておいた。
というか、受信もできるらしい。
送受信、一通あたり60Ruらしい。
興味のある方はNS.Delhi@Sm1.SprintRpg.ems.vsnl.net.inだ。
というか。ちょっと、信じられないようなアドレスだけど。
貰った名刺にそう書いてあるんだもん……
というか、変な所でスペースとか打ち込まれているし、大文字小文字
何がなんだか。。。。?
こっちから送る分には自由だろうからインドに居る友達に送ってみたら?


こっちのもの乞いは右手で自分の下唇を二回、トントンと叩き、
その手を差しのべてくる。みんあ同じ仕種だ。
たぶん食べるものくれぇ〜という事なのだろう。


本日の印象に残ったインド人のセリフ。
ビューチフォー〜と俺にのたまった人。何がビュティフォーなんだ?

空港のロビーの窓ガラスはスモーク(?)ガラスで、
外でへばりつきながら中をうかがっているインド人の群れがこちらからは丸見えで。
不気味だ。二度この雑踏の中には勇気が要る。

殺虫剤の匂いか、消毒薬の臭いが鼻をつく。
レストランに行ってみたが温かい料理が並んでいて、
人々の笑いが絶えない………と言うのではなく。
廃虚と化した病院のように、
机が並んでいるだけの部屋にアラビア系の男性が一つの丸テーブルを囲んで、
肘をついて低い声で話し込んでいるだけだった。
バイキング形式であろうカウンターには何も無く。
ガラスに囲まれた箱に剥製のように入り込んでいる
レジのインド人に閉っているの?と聞いた
「開いているぞ!」と言う。
ある意味、希望を絶たれるセリフだ。

別にお腹が空いていた訳ではなかったのでという事で、
カートを押しながら出てきた。そぉバック一個分来る時より重たくなったのだ。

三人組みの女の子のグループが見えるが、
身なりも綺麗でトランクなんかを持って居たりする。
金をバシバシ使う旅行も楽しいに違いない。

JALのカウンターを覗くと台風の為3:45分遅れと書いてあった。
そぉか、台風か。正解は広いのぉ。
ところで東京のビル16階建て倒壊と言う話はどうなったのだろうか?
そんな心配をよそに、日本人団体の中から、
携帯テトリス風の電子音がぴゅー〜〜ヒョロリョロ〜〜@@♪としだした。
よく取られなかったね。なんて思いながら、
レベルが違うんだろうなぁなどと憧れたりもする。

俺を挟んだ反対側には修羅場を潜り抜けて来たのであろう、
おじさんがくたびれたブルドックのような顔をして黒ぶち眼鏡を掛け、
ぼろぼろのタオルで汗を拭きながら荷物の上に裸足の足を投げ出している。
ご苦労様でした。

プロペラで切った右手の傷口のバンソウコウは剥がれ落ちてしまったが、
傷は深いけど小さいし、もぉこのままでいいや…

ところで、トランクなんてもってやがると書いたが、
トランクすら持って居ないのは俺だけだった。
チエックインの時に荷物を預ける時に独り現地で買ったずた袋を預けると、
「JALか?」といぶかしげな顔で聞き直してきなさる。
ゴメンナサイ。
セキュリティのシールすら貼る所の無いずた袋には
とっての所に巻き付けられるだけなのでした。
チエックインすると、7:30からのレストランの食事券をつけてくれた。
飛行機が遅れた分のJALの配慮らしい。
レストランはもちろん先ほどのレストラン。何故かと言うと、そこしかない。
結局あそこで食わなきゃいけないのか?
しかし、日本人はみんな綺麗な格好をしている。
自分が社会復帰できるか小さな疑問が湧いてきた。
俺も、せめて長ズボンをはいて来るんだったかな。

にしても暇だ。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ひまぁ〜〜〜〜〜〜〜〜

例のレストランに入り、15RuのTEAを飲む。
甘くない紅茶は久しぶりだ!と思いつつも、自分で角砂糖を三個入れて自爆した。

それとは別にダルシムに似た人を見つけてちょっと嬉しい。

しかし、このレストランのフィッシュアンドチップスは100Ruを超えていて
ベリー高いね。ふぅ。

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