●16日目 超最終日 9/19日 金曜日〜

さと、三十分ほどで成田につく予定。しかし、これから台風に突っ込むので
機内がガタピシャ揺れる。気持ちワル……
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日本についた。
インドでは八時間電車を待っていたが、日本でも電車を載る為に
40分ほど待つことになった。
台風に突っ込んだあと、エアポケットの連続コンボをくらい、
少しピヨリながらも耐え抜いたのだけど、
搭乗する一時間前に出された朝食がぁ……
飛行機の急降下による耳がキーンとするのを直す為、
耳抜きをしようと大きなあくびをした時、
そのままゲロが出そうになり涙を流しながら多量の唾液を飲み込んだ。

飛行機は空席だらけで、三人掛けの席の一つ挟んで隣に座っていた人も
どっかに移動して空席を利用して横になるそうなので、
オイラも無意味に3つの席を一人占めしてみた。
普通の飛行機なら勝手に席を移動すると怒られるのだけど…
本来の席はハネの上、非常ドアの所。
スチュワーデスがこっちを向いて座る席の真ん前で、
ちょっとトータス松本に似た彼女は物凄く揺れる飛行機の中で
これでもか!というスマイルでボクを睨み付けていた。

笑顔で睨むと言うのは変な言い方かもしれないが、
ガンの付け合いでインド人と張り合えるようになったオイラが
目も合わせられなかったから相当なものだ。


東京は雨が降っていた。雨だよ。。。。。

飛行機は相変わらず乾燥していて、目が充血してしょうがないし、
鼻の奥の方まで乾いてしまってイタイ。
また、鼻血を出すのは嫌なので、犬のように過ごしていた。(?)

飛行機から出ると、気温はさほど変らなかったが、
湿度がしっかりまとわりついてきた。そりゃ、雨が降って居るし、
台風の後だし。

空港内の検疫所でインド帰りと言う事で
「医者に見てもらう?」と聞かれたが、イイヨと遠慮してそのまま出てきた。


機内持ち込みにしなかった荷物をとりに、
コンベアーの所に行くと転がってくる
インドバックのズタ袋は直ぐに目に付いたが、さっそく壊れていた。
縫えばまだ使えるかな、などと思ったりする。


日本円の持ち金がまったく無いので、
15$ばっかし両替しようと銀行の前で、
自分で押してきたカートに腰を掛けようとしてコケタ。
左足の中指をこれまたザックリ切って血だらけになってしまった。


電車を待つ為にホームに来たのだけど、
地べたに座り込み血だらけの足をフ拭って居るのは、、、、なんか。
捨てられた子犬の目でバクシーと言えばハワイ帰りの日本人ぐらいが
お金を恵んでくれるかもしれない。

先ほど、両替した15$は家までの電車のキップ(もちろん鈍行)
1620円を買ったら171円しか残らなかった。
ホントに恵んでもらいたい。
喫茶店に入る金があったら駅のホームなんぞに座り込んじゃいないだろう。

成田空港の細かい所がちょっと変った、
特にJRの窓口が料金が値上げになった分近代的になったような気がする。
そぉいえばインディラガンディー空港のトイレはめちゃめちゃ綺麗だった。
相変わらず、物凄い高い位置に男性用の便器が取り付けられているのだけど。
おそらくこれはイギリス兵士サイズなのでは?
イギリスの便器もこれほど高い位置に取り付けられているのは見た事がないが、
インド人の身長を考えると。。。。
それに、インドの町中で見掛ける(?)
公衆便所は(??)白の(???)タイルの壁に80cmぐらいに
区切ってある程度のもの。。。。。。。。。。。
昔、統治国だったイギリスのなごり。。。。か?とか
思ったり思わなかったり。。。。



しかし、
駅のホームに血のついたティッシュを持って座り込む
おいらに社会復帰の余地は残されているのだろうか??
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故郷にて。
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電車で数時間揺られ乗り換え数回で成田から自分の故郷に到着。
駅から一キロ、最終日に買い込んだスパイスやら紅茶やらを
大量に抱えその重さ数十キロに達する荷物を抱え徒歩で帰ってくる。
100mおきに立っているコンビニをよそ目に
(というか、お金が無いから寄れない)真っ直ぐ帰宅。
祖母と母親が庭に居て、あら?帰ってきたのぉ〜と何やら能天気。
飛行機の機内食以来何も口にしていない空腹感から、
1000円を握り締め近所のラーメン屋さんへ。
ラーメン、チャーハンのセットと一口ゆで餃子300円を食い至福のひとときを過ごす。

その夜は焼き肉やさんに食いに行ったりしてね。


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が……………

帰国して、二回目の夜。
深夜。。。。。。。。。。発熱して死ぬかと思うのでした。
普通の熱であれば自宅で様子を見ても良かったのだけど、
帰ってきたばかりだし、
場合によっては特殊伝染病に感染しているという事も考えられるので、
ラジカセのリモコンを使ってヴォリュームを大きくする事によって家族を起こし、
救急車を呼んでもらったのでした。
というか、救急車のるの初めて。
家の斜め前にある消防署から、三回ほどサイレンをならし、
救急車が家の前々で来て。体は自由が効かないのだけど
思考回路はしっかりしていたので救急車ってこんななんだぁ〜
などと思いながら救急病院に連れて行かれるのでした。

ちなみに後日判明した病名は
「病原性大腸菌O−1」
なかなか、トレンディィーというか、やっぱりちょっと違うというか。。。。
というか、インドで発熱しなくて良かったかなとか思うのでした。
おそらくガヤーのあたりでもぉ感染していたとは思うのだけどね。
日本に帰ってきて気が緩んで風邪とミックスでダウンですかね。

あと、厄介な問題が少しばっかし。
海外保険問題。

以下オイラが書いた保険会社に当てた手紙のコピーさ。

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今までに提出した書類からは帰国後48時間以内に治療を受けたと言う事を、
証明できないと言う事でしたので、病院側に問い合わせた所、
診断書を発行するしか、証明の方法が無いという事でした。
病院から発行していただいた医療診断書を同封します。

パスポートの当該海外旅行の日本出入国スタンプが押されている
ページのコピーを再提出する項目にも印が付いていましたが、
日本帰国日は、台風の関係があり、ダイヤ通りではありませんでしたが、
帰国は確かに9/19ですので。
再提出は9/21に治療を受けているという書類の提出により、
割愛させていただきます。

治療の経過の説明が不十分だった事をお詫びし、説明をいたします。

9/19日インドより帰国。(定刻より五時間の遅れ)
9/21AM0:00時頃自覚症状による発熱。
同日AM3:30〜4:00頃症状が悪化してきたので、
救急車で***赤十字病院へ。
救急外来で検査、診察を受け、5:50帰宅。
9/22日一般外来で診察。
9/29日一般外来で診察、診察終了。


以上の経緯でしたが、9/21は、(国民医療保険)保険証が
コピーしかなく、医療保険の免除を受けられませんでした。
そのため、病院側から、2万近い請求をうけましたが。
一週間以内に、保険証をもってくるということで、預け金1万を払い、
9/22日に再診のため病院を訪問した際に、保険証を提示し、
預け金を返して貰い、医療保険の適応を受けた診察・治療費を支払ったため。
領収書の日付が9/22日になっているわけです。
9/21に診察を受けた事を証明する書類は、診断書しかないらしく。
救急外来だけの診断書は出ないそうですが、その後も、病院に通ったため、
その後の外来診察を担当した主治医により、
9/21に診察を受けた事を含めた診断書を書いていただきました。
この、診断書を、保険期間内に治療を受けた証明書とさせていただきます。


今回、保険の請求にあたり。
医療診断書の発行のため、3000円かかりました。
医療費関係の請求で、診断書の発行の手数料金が降りるとは思いませんが。
本来、以上のような確認は、保険会社側が病院に行うべきであると思います。
医療保険請求金額が5万円以下の場合は
医療診断書の提出を義務付けていませんが。
5万円以下の場合でも診断書料金は自己負担になるのでしょうか?
その、項目に関す規約の明記されている個所を、
見つける事が出来ませんでしたので、問い合わせると、
伴に、あわせて請求したいと思います。
上記、規約内で支払いが可能であれば、診断書の領収書を送ります。
おそらく、最終的に私の自己負担になると、予想はしておりますが。
請求をしなければ、絶対に支払われない事実と。
今まで、「もしもの時のため」に海外に行くたに掛けてきた、保険の掛け金
その、「もしもの時」が今回であったのに、
請求する金額が、今回の掛け金1万2000円よりも少なく。
9000円にもならないのに。
いざ請求するとなると、診断書作成のために3000円掛かるわ。
時間だって、交通費だって掛かり。これほどの労力と、
気力、時間が必要とされる物とは思ってもみませんでした。
上記のような、確認という作業は、私個人だけの負担であるというのは、
おかしいのではないでしょうか?
かなり、自分の中で、いろいろ矛盾した不満でいっぱいになってしまい、
苦情を言わさせていただきました。
追加提出の書類を同封しましたので、以後の処理をお願いします。
                                敬具

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1997年10月29日****
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結局、9000円だけ貰いました。
競馬で言う所の12000円掛けて、当たって9000円になった気分。
この、競馬新聞代や予想費や一日掛けたおいらの時間はぁ〜〜〜?
って感じなのかね?
どぉなんでしょ。。。。
これで、数十万の医療費が請求された場合は掛金掛けてて良かったなぁ〜と
思うんだけどね。
無事に何事も起きなくて医療費請求すると言う事がなくってもね。
なんか中途半端っていややわぁ。。。。。。。。。



という訳で、純粋に楽しいだけの旅じゃなかったけど行って良かったな、
とは思うのでした。


                              お終い。

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