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004 | ダイヤモンド | 2001/10/20 | 2001/05/19 | ||
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かねてよりダイヤモンドは単なる炭素だと、自分は思っている。
中世の時代にダイヤモンドとCD(CDもキラキラ光るでない)を見比べさせたらどっちが
人気がでるだろう? と現代の人に聞いてみたのだが、みんなダイヤだと言う。
俺的にはCDだと思う。
元来ダイヤモンドに現状で認められているほどの価値があるとは思えない。 ダイヤモンドのシェアNo1を誇るで・びあす。 (ダイヤモンドは永遠の輝きとかいっちゃってるあそこだ。) ソ連の崩壊まで(共産圏以外で)ダイヤモンドの流通を一手に引き受けてきた会社だ。 世界の宝石店が扱っているダイヤモンドのほとんどすべてをここがおろしてきた。 その卸しは独特で、どこぞの国で年に一回のみ。 個室で仲買業者の前にダイヤモンドが詰められた小袋を前に、 これで幾らだが現金一括で払えるか? と質問され YES・NOの返答のみ許されるそうだ。 まさに独占。 こうして、世界のダイヤモンドの価値、とくにその稀少性が保持されてきた。 ところがソ連が崩壊して、共産圏に貯めこまれていたダイヤモンドが大量に流出し、 で・びあすのシエアはがくんと落ちたそうだ。 ダイヤには「キラキラ」光るという特質とまた流通量の稀少性でのみ値段が保持されている感がある。 ついでにモース硬度で10。ちょ〜硬いよぉ〜というおまけがついている感じだ。 ところがだ。 そのダイヤが人工で生成できるようになったらどうなるだろうか? 1990年台前半にダイヤモンドが人工で生成できるようになった。というニュースがあったような気がする。 確か、アルコールに触媒を入れちいさなクズダイヤの生成に成功したとか、 そんなニュースだったように記憶している。 確か、鉄系の触媒で、どうしてもダイヤモンド自体に色がついてしまう。(茶色だったかな?) という問題点から装飾品としてではなく、ダイヤモンドカッター、レコードの針のような 工業品として利用できるだろう。という話だった。 それから時代は十年近く経過し、今朝王様のブランチでみたところによると、 東京がすが、ガスによるダイヤモンドの生成実験をしているそうだ。 注目すべきはダイヤモンド膜の精製技術だと思うのだが、 そこらへんはお昼のばんぐみ、装飾品の方に話は流れた。 未だに人工ダイヤより工業ダイヤの方が値段が張るそうなので、 流通はしないだろうが、ある意味ダイヤモンドの大暴落の時期は刻々と迫っている気がする。 なんせ、ダイヤの原料はたんなる炭素だ。 という分けで、つづく。 ----追記-------------------------------------- 遅くなりましたが、ここをご覧になっている方よりご報告がありましたので、 追記致します。7月13日の情報です。ありがとうございます。大変遅くなりました。 日刊工業新聞に、合成ダイヤモンドウェハーの話が記載されていたそうです。 「住友電工が、4インチの合成多結晶ダイヤモンドウェハーのサンプル出荷を開始した。」 との事。自分の知っている範囲では東京ガスなどが同様の研究をしているとは知っていたのですが、 電気会社っぽい住友電工がダイヤモンドとは意外ですね。 さすが大きな会社というのは他分野に研究を行っていますね。 電気伝導の分野で意外な商品利用を考えているのかもしれませんね。興味深い話でした。 情報ありがとうございます。 |
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