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008 地震がくるひ 2001/06/09

地震がくるひが予測できたら人々はどのような行動をとるだろうか?
いままでと同じように暮らし、事が起きてから後悔をする人は少なくないのではないだろうか。

鳥取、岡山を中心に半径300Km以内でマグニチュード6〜7クラスの地震が近日中(ここ数ヶ月以内)に 起こるのではないかとの報告があがっている。
従来地震予測のメカニズムは巨大地震発生の前に発生する微震を緻密に観測し、 その周期や深度を観測、計測することにより予測されてきた。 これは、あくまで統計上のものであり、その精度は関東大震災クラスの地震が 発生の数時間前に予知できたらなぁ〜・・・。程度のものだ。 予測ではなく予知というところがその微妙さを提言していたりする。

この地震発生のメカニズムだが、地球上を被う薄っぺらな地殻がずるりと滑り込むことにより発生する。 (直下型地震はまた別にして) 逆にいえば地震が発生する前には地殻にひびが入るというわけだ。 このひびが入った際、空気中に鉛イオンが放出されるそうだ。 このイオンの濃度を観測することにより、地震が予測できるのではないか? というのが、今回予測された地震の根拠だ。

岡山、鳥取を中心としてそのイオンの濃度が急激に増えているそうだ。 この急激な増加から数ヶ月後に地震がおきる。・・・。

さて、このニュースは新聞でもテレビでも取り上げられているので、 少なくとも地震が起こるであろうことを知っている人々はいるわけだが・・・。 ここは非常に対応の分かれるところだと思われる。 もし、近日中に関東大震災が起こる。とどっかの研究機関がのたまったとき、 自分はどう対処するのだろうか?いつもどおり会社にでかけるのだろうか? でかけないわけにはいかないだろう。 そして震災に巻き込まれて後悔するのだろうか?

地震が起きる!

そぉ発言した結果、この後なにが起こるのか? 注目。

地震発生を予測した岡山理科大学 総合情報学部 地震危険予知プロジェクト e-PISCOには、天の蓋が落ちるのではないか。地の底が抜けるのではないか? と、非生産的な心配をしている皆様が集まられ、 趣旨とは離れた心配事が錯綜しているようだ。地震は起きる? 起きない?

地震発生の予測ができるようになったとき、科学はまた一歩前進したと言えるのではないだろうか?
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