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009 | 木々が僕等には必要か? | 2001/06/16 | |||
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先日街中で貰ったポケットティッシュに「このポケットティッシュはケナフを使っています」と
書いてあった。「ケナフ?」....ケナフとだけ書かれてもわからないので、ちょっと調べてみました。
ケナフ 【kenaf】 アオイ科の一年草。茎の繊維で網や布を作るため栽培されてきた。 二酸化炭素を多く吸収し生長が早いことや, その繊維を木材パルプの代替物として製紙に用いるなど環境面から注目されている。 by gooの大辞林あたりから。 で、なんかそこらへんの資料を眺める限り、どうも、 通常の木々よりも早く成長し、そのケナフのほとんどの部分が紙の繊維として利用できる っちゅうことらしいですわ。 紙のできる過程というのを知らない人が私の身近に居たので、ここでも少し説明しておく。 一般的な紙というのは木の繊維を布のように織り合わせることによりできている。 この紙を創るために、木を切り倒して、これをぐずぐずにして、 繊維だけにして、漂白して、と、そぉいう手段で紙をつくるわけである。 というわけで、紙の使用量はよく森林何uと数えられたりする。 紙を創るには木を切らなきゃならんのだよ。というわけで、紙は大切に使いましょう。 だからと言って、紙をなくしましょう〜。というのは無謀な話。 じゃぁ、自然を大切にするためにどぅしましょうか? と言う手段として、古紙回収がある。 紙に使われていた繊維を再利用することにより、新たに木を切らなくて済むという話だ。 だが、新しい紙や再生紙をつくるにも紙が必要となってくる。 で、話題になっているのがケナフらしい。 このケナフ、地中の窒素酸化物の吸着と、空気中の二酸化炭素吸収率が良いため成長速度が速い。 その上、紙を創るのに必要不可欠な繊維を充分に供給してくれるというわけだ。 紙を作るために森があるわけではない。 ケナフは紙をつくるには有用ではある。 紙を作るには木を切らないとならない。 自然次第では僕等は滅びなければならない。 僕等が取れる最良の手段はなんだろう。 |
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