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014 DNAコンピュータ 2001/08/17

DNAコンピュータと言われて何を思い浮かべるだろうか? ・・・。などと 問い掛けてはみてみるものの、ホントに答えが帰ってくるのを待ってたんじゃ話が 進まないので、勝手に進めることにする。

世間一般のコンピュータというものは、電気のオンオフ。それだけで演算して計算しているんですね。 いや、最初に考えた人はものすごいものです。これがいわゆるノイマン型コンピュータなどと言われる 近代のコンピュータなのです。

で、最近振って沸いたように出てきたDNAコンピュータ。これ、近々実用化がすすむぐらいの 完成度らしいですわよ。うん。まぁ、もの珍しさも手伝っているんでしょうけど。 昔から電気以外の方法によって演算をしようとした試みはたくさんありました。 元々人間などの動物の脳みそちゅうものは、電気信号ですが、 それらを司るのは化学反応・神経伝達物質の拡散により物事を考えていたりします。 しかし、化学反応による物質の伝達などというのは自由電子が金属の中を「ぴゃーっ」と走るのよりも、 明らかに遅く、勝てるわきゃぁ無いのですが、化学反応による演算研究も進められていたりします。 確か5〜6年前北米の方の(NECかな?)研究所がマスコミに取り上げられていたのが記憶にあります。

で、今回話題に取り上げるのはそれら、化学反応式コンピュータの中でも異彩を放つDNAコンピュータ。 いわゆる分子コンピュータといわれるものです。 演算ロジックは電子コンピュータと変わらないのそーですが、DNAをつかっうあたり興味深くありませんか? そぉ、下のヒトゲノムで出てきたあのDNAです。 なんで、遺伝子を使って計算なんかできるのさ????と、 あまりにもちんぷんかんぷんだったので、文献を探してみたのですが、 まぁ、結局ちんぷんかんぷんでした。もっと深く知りたい人はリンクを辿ってください。 日本語文献参考

電子と分子、電子の方がちっこいじゃない!? とおもったのは何を隠そう私ですが、 考えてみれば、この電子を流すためには金(電子伝導率がいいからね)などで、 ちょぉ〜細かい回路などをの半導体をつくらにゃならんのです。 こないだインテルのムーアさんでしたっけ?なんかが9ナノ(10-9)だかなんだかまで、 実現が可能だ!! ディバイスの未来は明るい! なんて言っていましたけど、 それとは別のアプローチによる技術革新で世界が変わるんでしょうね・・・。

ちなみに、このDNAコンピュータ、DNAの塩基配列の配好性を利用して 計算されるので、最初に電気でDNAを混ぜ合わせる以外には動力が必要なく、 極めて低エネルギーでスーパコーンピュータをも凌ぐ演算能力が出せるそうな。 う〜〜ん。電気のon-offの二進法が、a-t-c-gの四進法にでもなったと思えばいいのかなぁ・・・。 違う気がするけど・・・。

まっ、とぉいうわけで。自宅のマシンがDNAコンピュータになるような 事はないと思うけど、それこそDNA解析のような、 単純でだけどもハイスペックの演算能力を必要とするような解析分野では 非常に有用になってくるのではないでしょうか。 電気を使わないというのも魅力的ですよね。

まっ、というわけで、あまり詳しくは触れられませんでしたけど。 DNAコンピュータを初めとする、ちょっと変わった未来のお話でした。 さて、DNAコンピュータにはどんなOSが乗るのでしょうか? ・・・なんてね。
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