COLUMNS MENU



021 インフレ・デフレ 2001/10/14

こんな大変な時期に経済の話をして、どうするんだ・・・? って感じかもしれませんが、 まぁ、ここは一席お付き合いください。 戦争と経済、非常に関係が深いはずです。・・・。 ホントは私的には炭そ菌の話でもしてた方が性にあうんですが・・・。 インフレ・デフレについては戦争(と呼べる代物なのか?)が始まる前から 書こうと思ってたんで・・・。

今更ですが、お金というものは信用から成り立っています。

この紙切れには1000円という価値があるものとする!

と、信用のある人物が公言したとすると、その人の信用の元に紙切れが壱千円の価値を持つようになるわけです。 ・・・ん? そんな子供じみた言い方しなくても知ってるよ?って・・・? ぁあ。そうですか。 で、もちろん信用ですから、 その人が信用の置ける人物でなくなったりすると、お札なんて意味のないものになってしまうのです。 近所の潰れたスーパの引換券みたいなものになる可能性があるわけですね。
で、もしかしてこの国の言っている事は信用が置けないんじゃないの? というか国って潰れないの? などと社会不安が高まってくると当然ですが、通貨価値が減少します。 これがインフレ。 極端な例を挙げると、国が潰れる間際のソビエト連邦ではパンを買うのにお札を山ほど積んだ・・・。 そんな紙切れみたいな一万円札だしたって、大根一本あげないよ! という状態のことです。まぁ極端な例だけどね。 で、日本はバブルを通してこのインフレの傾向にあるのだと思ってました。私。 だってほら、昔は初任給が1円だとかそぉいう時代があったわけじゃない・・・。 土地が10円だとかさ・・・。 週間少年ジャンプだって俺が小学生の頃は170円だったし・・・。 今じゃ230円になってるし。これは緩やかなインフレだっ。 と。思っていたのだけど、ほら、なんか気が付けば 「実は日本はデフレだ。」とか発表されたんですよ。

デフレってなによ!? と、寝耳にミミズ。インフレの逆で紙幣価値が下がる変わりに、 物価が下がる現象のことを言うんだけどね。 ようするにあれだ。 ユニクロ(ファーストリティング社)とか、マクドナルドとか、吉牛とかのことさ。 規制価格を打ち破る消費者の心強い見方なのだけど、 それを踏まえた上でその他の物価も下落の傾向にある。 と、そぉいうわけですな。

物価下がるんだからいいじゃない。と思うでしょ。うん、おれも思うけどさ。
今、日本国内の物価は高騰を極めてて、 ユニクロの商売なんかを見ても判るけど、 中国からの運輸コストを入れても安くあがる!ということなんですわ。 だって、北海道に5泊6日行くんだったら海外に一ヶ月行った方が安いんじゃないかとか思いません? ようするにこのデフレ状態に陥ると日本国内では今までと同じだけの サービスをしているのに半額分しか稼げないよぉ〜!という、 非消費者の悲鳴が聞こえてくるわけです。 稼ぐ側の収入が減れば、使う側が使えるお金も減ってくるので これがしばらく続くわけですな。

で、ここで問題なのが既存借金。
前にも触れましたけど日本は膨大な借金を抱えています。 この借金はサラ金から借りたわけではありませんが、 国全体の収入が落ちているのに、過去の清算として、 出費だけは免れません。 もともと、日本の官僚人は、 「ちょっと国内をインフレにしちゃえばすぐに昔の借金なんて返せるよ〜@@」 と、思っていた節があるので、どうするんでしょ。と言う感じです。

過去に大金だった壱百円の借金もインフレ後はジュース一本分だからね・・・。 インフレとデフレが同時に進行するのだけは勘弁して欲しいところです。

果たして日本という国に政治家の任期より先のビジョンというものはあるのでしょうか・・・。 どうするべ?
□ MENU □



奇妙空間