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「高山植物図鑑」登山道の花

ナデシコ科 多年草 5枚(裂 s0164
s1432
北アルプス北部のみに分布するとされ、亜高山から高山帯砂礫地に生え、背丈10−20cmほどになる多年草。
葉は対生し、長さ10−20mm広線形から線状披針形、基部に多少毛が有る。茎や葉の縁が紫褐色なる事で同定するとの情報が多いが、定かではない。
花期は7−8月、径10−15mm白色で、花弁は5枚で裂片は更に2中裂するが、10枚に見えるほどではない。
ミヤマミミナグサを母種としているので、花弁先端が尖り母種にやや似る事が有るが、先端が鈍突で、ほとんど似ないものも多い様だ。
タカネミミナグサも極似するが、茎が紫褐色にならないとする説が多いものの、これも定かではない。
この映像の茎や葉を見て見ると、茎は黒紫色で毛が有り、葉は基部や中央脈がやや黒紫色になり、全体に毛が見えている。
私のもっている図鑑では、花弁先端形状が鈍突ものを紹介しており、母種との違いは花弁形状だけにし、茎色や毛の事は書いてない。
北アルプス北部に特産するとも言われるが、信頼の置ける典型的なクモマミミナグサの情報無いので、同定が出来ないと言うのが正直なところか。
もしかしたら、茎が紫褐色のものも、緑色のものもタカネミミナグサで、本映像の様な花弁形状のものをクモマミミナグサと云うのが、正しい同定かも知れないと思うが如何だろうか。
クモマミミナグサ クモマミミナグサ

鹿