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「高山植物図鑑」登山道の花

ラン科 多年草 春〜初夏 2枚(裂・唇形 初夏〜夏 s1549 北海道から九州に分布し、低山の薄暗い林内の林床に生え、背丈30−50cm程度になる多年草。
葉は根元に数枚束生し、大きさ15−20cmの倒被針形から長楕円形で、縦にはっきりとした脈があり、先が尖る。
花期は5−6月、茎の上部にまばらに付き、上の緑色の花弁に見えるもと、下の赤褐色を帯びた複雑な形をしたのが、唇弁になっている。
上の幅の広い3枚は萼片、左右の細い2枚が側花弁と言うが、専門家以外は知らなくても良いと思う。
名の由来は、この下唇弁の赤褐色の模様がサルの赤い顔に似ているところと、エビネ(海老根)は地下の根の形がエビに似るところから。
絶滅危惧種に指定されている事は有名だと思うが、盗掘が絶えず、野生のものは次第に少なくなっているらしい。