報道参考資料  
平成10年8月17日
気   象   庁 

長野・岐阜県境(上高地〜槍ヶ岳付近)の地震活動について

 8月7日14時頃から長野県中央部(上高地付近)で地震が多く発生していますが、16日03時31分、これまでの最大となるマグニチュード(M)5.4の地震が発生し、安曇村上高地(11日に設置した臨時観測点)で震度4を観測しました。震源は、上高地の北約10km、穂高岳と槍ヶ岳の中間付近で、震源の深さはごく浅いものとなっています。
 12日以降の地震活動の推移は以下のとおりです。

  1.  地震活動は12日午後から上高地付近だけでなく、7〜8km北の穂高岳付近でも見られるようになり、14日14時06分にはM4.0が発生しました。
  2.  穂高岳付近では14日19時38分にもM4.4が発生し、この地震の後、地震活動域はさらに北に広がり、槍ヶ岳付近に達しました。
  3.  14日23時過ぎからは上高地と穂高岳との中間付近にも地震が発生し始め、地震活動域は上高地から槍ヶ岳までほぼつながりました。
  4.  16日03時31分、M5.4のこれまでの最大地震が槍ヶ岳と穂高岳の中間付近で発生しました。
  5.  17日10時15分頃、槍ヶ岳の西でM4.6の地震が発生し、穂高町穂高および安曇村上高地で震度3を観測しました。

 この地域の地震活動は、今後、一時的に活発な時期とやや穏やかな時期を繰り返すものと考えられ、気象庁では引き続きこの地震活動の推移について注意深く監視していきます。

 この地域では、雨によって地盤が緩んでおり、この地震活動に伴って崖崩れ、山崩れなどが発生する恐れがありますので、十分注意して下さい。

 なお、活動域が上高地より北に広がったため、地震活動域を「長野・岐阜県境(上高地〜槍ヶ岳付近)」と表現しました。また、有感地震が発生したときに発表する地震情報では、これまでどおり震源位置により「長野県中部」または「岐阜県飛騨地方」の名称を用います。


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