奥飛騨温泉郷周辺のおすすめワインディングロード(1997.7.9:初稿/2007.1.7:最終稿)



素人の生半可な知識なので、語句の誤用等がたくさん含まれている可能性があります。これを鵜呑みにせずにちゃんとしたサイトなりで調査・確認されることをお勧めします。
お手もとに地形図やロードマップ等を準備されるとよりよろしいかと思います。
この頁の3D画像は、カシミール3Dで作成しました。
上宝村は2005年2月の市町村合併により高山市の一部となりましたが、当ページでは「上宝村」としないと伝わりにくい部分があるため、初稿当時の表現のままとしています。同様に、現高山市・飛騨市内の地名も旧町村名で表示しています。


目的地(奥飛騨温泉郷)までの行程も楽しみたい方や奥飛騨を拠点に周辺のワインディングロードを楽しみたい方へ。
ファイアーロードはたくさんありますが、紹介していません。
飛騨地方の峠については、国土交通省高山国道事務所のHPに歴史等も紹介されていますのでご覧ください。(高山国道工事事務所時代のちょっと古い頁ですが)




(1)大規模林道高山−大山線(双六・瀬戸区間)
 双六渓谷が高原川へ合流するところから有峰湖へ抜けるルートです。上宝村と神岡町境が山吹峠です。富山県境の飛越トンネル(約420m)を抜けたところにある料金所(有峰林道は有料になっています。二輪車等300円、小型車1,800円、大型車4,300円)まで完全2車線です(おまけにクロソイド入っ てます)。山吹峠の上宝村側は勾配のきついタイトなコーナーが連続する区間があり、リズムに乗ってしまうととても快適です。神岡町側は勾配も比較的緩く、 ハイスピードでのクルージングが可能です。林道ですので、路面のコンディションはあまりよくありません。特に路肩には砂(場所によっては砂利)が浮いてい ますので、大きく外に膨らむような走りは避けた方がいいでしょう。場所によってはうねりも大きいので、特に2輪車は注意が必要です。山吹峠の頂上からの笠ヶ岳は壮観です。
 2004年春に「奥飛騨山之村牧場」がオープンしたため、休日のこの道路は「楽しんで」走ることが困難になりました。また、春先の山菜シーズンや秋のきのこ狩りシーズンには他県ナンバーの車が所かまわず駐車しています。対向車のみならず自分の車線にも充分注意して走行してください。
 注)冬期間通行止です。
国道471号より双六谷沿いに入って行きます。
「双六渓谷テント村」を過ぎるあたりまでは民家が道沿いに点在しています。
生活道路でもありますので、マナーを守って走行してください。
そこを過ぎると道路勾配が急になり、コーナーもタイトになってきます。
山吹峠を越えて山之村に入ると、道路勾配が緩くなります。
山之村キャンプ場を過ぎたあたりから当分の間は民家がありますので、マナーを守って走行してください。
和佐府という集落を過ぎると、道路勾配が急になり、コーナーもタイトになってきます。あとは飛越トンネルまで一気に上りつめます。
下の画像の緑色の線は、一般県道打保神岡停車場線です。飛騨市神岡町へ出ます。神岡町市街地までの間は、すごいワインディングです。対向車にもですが、コースアウトにも注意。



(2)主要地方道国府見座線(大坂峠:通称十三墓峠)
 国府町でR41から分岐して、上宝村役場の前を通りR471へつながるルートです。国府町側から上ると、町村境の峠辻までの高低差が400m以上。山肌 を縫うようにして駆けがります。私のCARAですらステアリングの持ち替えが必要なヘアピンカーブの連続です。基本的にはヘアピン→緩いS字→ヘアピン の繰り返しです。道幅は相当狭いです。大型車と普通車のすれ違いがやっとできる程度です。キープレフトを心がけてください。特に地元のクルマは、結構お構いなしに突っ込んできます。峠の中間よりやや上ったところに一部分だけ2車線化されているところがあります。最近ではめっきり減りましたが、走り屋御用達の場所です。。峠辻から 高山盆地が一望できます。少し遠いですが、高山市の夜景がとてもきれいです。また、乗鞍岳、御岳、白山、恵那山などが一望できます。冬は高山盆地が雲海の下にすっぽり収まり(つまり、自分は雲の上にいる)、一見の価値あり、のロケーションです。峠をR471に向かって下りて行くと、蔵柱川沿いにのどかな田園風景がひろがります。よく注意して走っていると、北アルプス連峰が一望できるスポット(ほんとにスポット)があります。田んぼと北アルプス、結構絵になるトコロです。
十三墓峠の国府町側。



(3)主要地方道高山上宝線、一般県道鼠餅古川線、大規模林道高山大山線
 丹生川村側はほぼ2車線化されています。丹生川村折敷地で大規模林道と主要地方道に分岐しますが、行き先は同じです。大規模林道は(1)の山吹峠と同じ規格の2車線道路で、リズミカルに走れます。峠辻でロッセスキー場の方から上がってくる鼠餅古川線と合流します(ここがガンド峠)。主要地方道はといえば、「これが主要地方道?道間違えたかなぁ」と思うくらい未改良の狭い道です。大規模林道とは別の峠をとおってしばらく行くと、鼠餅古川線が合流します。相変わらず道幅は狭いので、カーブミラーをよく見て対向車に注意してください。集落の跡が残る箇所を通り過ぎると急に視界が開け深い谷に面したところへでます。ここで谷を覗いていただくと、形の違う3つの滝を同時に見ることができます。それぞれ結構大きな滝なので、見ごたえ十分ですが、一枚の写真に収まるほど近くに並んでいませんし、仮に一枚に収まったとしても豆粒ほどにしか写りませんのでご注意を。ここの谷は相当深いので、落ちたら最後、助かりませんからくれぐれも安全運転で。
 丹生川村折敷地から国道158号へ抜ける路線も開通しています。こちらもリズミカルなコーナーが連続しています。地元の走り屋御用達のコースです。
 注)冬期間は上宝村方面へ通り抜けできません。主要地方道高山上宝線は、丹生川町折敷地からトヤ峠間がダム工事のため通行できません。
丹生川村側の大規模林道。
右下の集落が丹生川村折敷地。
右端からさらにR158方面まで繋がっています。高山市方面へは遠回りとなりますので、お急ぎの場合は折敷地から主要地方道をご利用ください。
峠の頂上から北アルプスは、この画像のようには見られません。



(4)平湯峠(一般県道平湯久手線)
 言わずもがなですが、高山方面から奥飛騨温泉郷へ至る国道158号の途中にあります。現在では丹生川−上宝間は平湯トンネルにより通年通行が可能となっていますが、昭和53年頃(定かでなくてごめんなさい)まではトンネルがなく、平湯峠が国道158号の本線でした。この峠は冬期間通行止めとなり、当時の平湯地区の方々が冬に高山市方面へ出かけるときは十三墓峠などを利用しなければならず、ずいぶん不便な思いをされたようです。
 2003年からマイカー規制となった乗鞍スカイラインは、この峠の頂上が起点となっています。
 下図でもご確認いただけると思いますが、丹生川側は結構緩やかで道幅もそれなりにありますが、上宝側は急峻な地形で急勾配で九十九折の道となっています。上宝側の上から2つ目のヘアピンカーブ(下図でいえば平湯峠の「湯」の字にかかるカーブ)の路面に爪で引っ掻いたような傷跡があります。これは除雪時に排土板(ってこういう字でよかったのかな)で路面を削ったわけではなく、大型バスのデパーチャアングルが足りずにバスのボディが路面に付けた跡なのでした。そのくらい勾配がきつい道路だということですね。聞いた話で申し訳ないのですが、地元の濃飛バスや松本電鉄では平湯峠や安房峠向けのデパーチャアングルを確保した「安房スペシャル」と呼ばれる車体を持っているそうです。
 乗鞍スカイラインがマイカー規制となって交通量が減っていると思われますので快適なツーリングが可能だとは思いますが、1車線しかない区間が相当ありますので、くれぐれもキープレフトを心がけてください。峠の頂上の標高は1,684mありますので、キャブ車(特に2サイクル車)だと苦しくなることがあるかもしれません。
 この峠の紅葉は結構有名ですね。
 注)冬期間通行止です。
平湯峠全景。
左側が丹生川村、右側が上宝村。



(5)安房峠(国道158号)
 1997年に中部縦貫道安房トンネルが開通するまでは、奥飛騨−松本間のメインルートでした。冬期間は通行止めとなり、観光シーズンはその道幅の狭さもあって大渋滞となる、いわゆる交通の難所でした。
 現在では平湯峠同様、峠を通行することが目的の方以外の交通はほとんどありませんので、快適なツーリングが楽しめると思います。
 岐阜県側は勾配が比較的緩く、道幅の狭さを除けばそれなりに走りやすいと思います。長野県側は急勾配かつヘアピンカーブの連続となりますので、充分注意して走行してください。峠の頂上の標高は1,790mありますので、キャブ車(特に2サイクル車)だと苦しくなることがあるかもしれません。
 峠の頂上からのロケーションは、あまりよくありません。北アルプスの山々は手前の山に隠されてしまっています。
 注)冬期間通行止です。
安房峠岐阜県側
安房峠長野県側







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