What's「山之村」(1997.10.18:初稿/2007.1.8:最終稿)

素人の生半可な知識なので、語句の誤用等がたくさん含まれている可能性があります。これを鵜呑みにせずにちゃんとしたサイトなりで調査・確認されることをお勧めします。
お手もとに地形図等を準備されるとよりよろしいかと思います。
この頁の3D画像は、カシミール3Dで作成しました。
上宝村は2005年2月の市町村合併により高山市の一部となりましたが、当ページでは「上宝村」としないと伝わりにくい部分があるため、初稿当時の表現のままとしています。同様に、現高山市・飛騨市内の地名も旧町村名で表示しています。



 山之村は通称で、伊西・森茂・岩井谷・下之本・瀬戸・和佐府・打保などの集落の総称です。(お手元の地図などで確認してみてください。)
 古くから北アルプス北ノ俣岳への登山口として有名(?)な場所です。
 険しい「やまさかみち」(どっかで聞いたフレーズですね)を駆け上ると、標高1,000m以上のところになぜか広々(でもないか)とした田園風景が目に飛び込んできます。
 夏は「ワインディングロード」のページで紹介した大規模林道を使って手軽にいける場所なのですが、冬はこの道が使えないため、昔乍らの一般県道打保神岡停車場線を利用するよりアプローチの方法がありません。この道は走りがいがありますよー。
 かつてのベストセラー「天の夕顔」(中河与一:著)の舞台となった場所です。天国に一番近い場所(いい意味で)かもしれないと僕は密かに思っています。
 ほんとに何もないところです。ずいぶん人も減っているようですが、荒れ果てた田んぼの「あぜ」は、むかし公図(法務局にあります)が「字絵図」と呼ばれ ていた頃の、その絵のまま(寸分違わぬ位)残っているほど手付かずの場所です。:残っているのもすごいことですが、その測量技術の高さにも驚きました。
 大規模林道が開通する前は、交通量は関係者以外ほとんどなく、ほんとに静かでのどかな場所でした(でした、ではなく今でもそうです)。今日(1997年10月18 日)久しぶりに行ってみたら、山小屋風の宿や店がポツリポツリとできていて、もちろん景観にマッチしないほどひどいものではありませんが、「なんだか なぁ」と感じてしまいました(新しいものがこれほど似合わない場所もめったにない)。交通量が増えるとやっぱり俗化されていくんですね。人生リタイアした らここで暮らそうかな。


 2004年春、この静かでのどかな地に「奥飛騨山之村牧場」がオープンしました。ソーセージやヨーグルトは確かに旨いんだけどね(高いゾー、入場料も要るし)。
富山県側から俯瞰した図。
中央高台の窪んだところが山之村。
真上から見ると丸く窪んで見えるので、「山之村クレーター説」があるんですけど、この角度から見ると、これから侵食が進む若い地形に見えますね。
左端の湖は有峰湖。右端が高原川です。有峰湖の左側から発する跡津川が高原川と合流する所で、高原川が2度直角に曲がっているのですが、これが跡津川断層の爪痕です。この断層は今でも活動しています。
上宝村側から見た山之村。
山之村キャンプ場の道向かいにある道の駅のようなところでは、そば打ちの体験ができたりします。
飛越トンネル入り口に広い駐車場があるため、最近ではここから北アルプスへ登る方が多いようです。







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