石組の心を組む

石組には希望を託したり 縁起を担いだり ものの抽象象徴表現 風景の写実縮小表現

等の その空間構成は日本庭園には不可欠な作庭者から鑑賞者への 

特に庭匠平岡次雄から鑑賞者へ伝えるため自然石で地面に画いた文字であります 

私自身此の魅力に捕らわれ 又拘り

入門以来63年間この道を歩き続け今日に至りました

石は地面に打つ文字です 2個から始まる人間界 更に自然界の全てを表現できる熟語です

私の組む石組の空間には必ず私の「夢」が潜んでいます

自然界から出現し自然界に戻る この輪廻転生の流れの中において

庭師の親のもとに生まれたことは 生まれながらに私の進路は決まっていて

庭師であるだけでは無く 石組が出来る職人で有らねばならない使命があった

私の前に自然石が存在する限 即興で何時何処でも石組が出来る腕前でなければならない