玉青苑の門一歩踏み込むとこの風景が目に飛び込んでくる 

この庭は「真、行、草」から成り立ちこの滝は「草」の眺めである
庭は生き物と良く耳にされると思いますが まさにその通りでこの滝の落ち口の両サイドには 
実に美しい生き生きとしたコケが着き鑑賞者の目を楽しませる演出をしてくれている 
人工的には出来ない自然の働きに自作の庭の成長に感動を隠せない

滝組の工夫について この滝組の水はどこからともなく流れてきてどこに落ちたかは
目にできないように意図的に設計した 従ってそこは鑑賞者自身の自由な想像の領域としている



玉青苑の門を潜るとこの風景が目に映る



写真家「水野克比古先生」の手による京阪電車(特急)のposter(ポスター)
   
瑞光院住職 岡田亘令;庭匠 平岡嗣雄 

滝解説
滝組は京都庭常のオリジナル石組の中でも一番得意とするところです 自然の滝を思い浮かべながら各庭に適したパターンを選び抽象表現として移す 抽象表現された石組から更に自然の滝が連想されなければ石組の意を失います 滝が持つ機能は全ての滝に共通するとは限らない人の顔の如く基本的には類似点があるものの其々は異なります 滝には切り離せないのが「水」ですが実際滝組に水を用いる場合と水を表現に止める場合があり表現に止める場合は枯滝組と言います 主に枯山水式庭園の主景に配します 何れにしてもその形(表情)立地条件で様々に変化させます 従いまして似通ってはいても同じ配石は敢えて避け一庭一庭の顔として個性的な表現を心がけています この玉青苑の滝組も前述の事柄を踏まえ組んだ一作であります Mailお待ちいたします