浜名湖花博出展庭園設計コンペ
タイトルは「薫 風」
解説
【概念的でない自由な発想の庭】
この庭のモチーフは自然の風景の抽象表現 メインは石組と曲線による立体空間を創り出すところに絞っている
滝組は 滝口と滝壺で構成し音差を出すため滝壺の水深を変え落ち水は循環式 滝壺は音の効果と水の循環の水槽の役目にとどめ表現はしない
そして滝口と壁面の素材はステンレスのヘアーラインを用い 湾曲にして石組のバックとしての役割と涼を得るため落ち水部分は少しワイド(約W3m×H2m)に企画 ステンは一見違和感の懸念があろうが 周りの色を吸収し周囲と解け合う性質を持っている私の過去の仕様例から自信を持って用いたい素材だ
音の効果は滝と待合い辺りに水琴屈を仕掛け来客を楽しませる 腰かけ待合いは3人掛け 腰を下ろして庭の雰囲気に浸っていただくために備える
また側に鉢飾りを設け筧(涼)から水を落す
石橋は板石と延石(リガーデン素材使用)を必要量用意し現場加工で この庭特有の橋に仕立てる
州浜は美観を創り出す空間構成要素である粗密の「密」の部分である
樹木はマツ カサマツ ヤマモミジ アオタレモミジ ソヨゴ コナラorナツツバキ 背景に林があるから意図的に少なくした 他には吹き寄せ山 アジサイ バイカウツギ アセビ クチナシ ツツジ コデマリ ドウダンツツジ他 この築山は石(土のずれ止め)と植栽(リガーデン素材使用)で築く
サツキ山は紅白二つの山に分ける
砂島は白川小砂(砂島は草花エリアとして開催期間中花を絶やさない)
熊笹山は山の雰囲気を出す 苑路は獣道とする
灯籠は生け込み六角 山をバックにアクセントとして据える
竹垣は曲線を重視して組み立て庭右端の締め括りの意味を持つまた垣にはツルバラ他を絡ませても良い
流れは白川砂撒き
塀(H1.4m)も天は曲線 素丸瓦でレトロ感覚をだし板石腰貼で安定感を与える
奥行きのない敷地に高い築山約2.5mを築くには土留め石積み約1m~1.5mが必要だ(リガーデン素材使用) 此は庭の裏面だから積み方は指定しない