AIR 聖地巡礼

 きっかけは些細なことでした。
 もともと今年の3月に、「AIRででも出てきた高野山に行ってみたいなぁ」などと考えていたのですが、
そのときはついでに坊さんの話でも聞いてみようカナ、とか思ってたりしていたのですが、急遽
仕事の都合で行くことが出来なくなり、いつのまにか春どころか夏まで過ぎようとしていたりしました。

 そのうちに、「あ〜、クラナドが出る前には行きたいなぁ」などと思いつつ、何気なしにネットで
AIRとか高野山とか聖地とか神奈とかで検索しているうちに、「甘南備山」という単語が目にとまりました。

 それからさらに色々調べてみると、どうもAIRで出て来たのは京都の南にある「甘南備山」がモデル
なんじゃないかと思うようになりました。
 ちなみに、京の都(要するに京都ですが)から南に下ったところに甘南備山があり、さらにそこから
南に下ると高野山が有る訳でして、さらに甘南備は「神奈備」とも言うらしい、とのことで、この時点で
目的は高野山よりはこの甘南備山を目指して、ということに変わりました。

 え〜っと、いるとは思わないのですが、「AIRって何?」とかいう方々は こちらへ一度お願いします。

 ということで、9月の3連休となる週末、金曜日の夜に埼玉を出発して一路京都を目指して旅立ちました。

 ・・・今回は友人達と日程の都合がつかず、一人旅となったのですが、ちょっと距離的には辛かったです。
 埼玉を出発したのが金曜日の夜7時、途中実家へ寄ったり高速の事故渋滞に巻き込まれたりで、京都に
入ったのは翌日午前5時頃。
 もうその段階では疲労もピークに達していて、50km位運転しては少し仮眠してという有様で、体力的には
ぼろぼろの状態でした。
 それでも何とか気合でハンドルを握り、目的の甘南備山付近に到着したのが午前7時頃。

 あぁ、これで山の麓で少し駐車して仮眠とってから山には登ろうかな、と思ったのですが、ここからが
かなりてこずりました。

 何せ、甘南備山までの道路標識が全然なかったりします。
 もしかしたら何処かに有ったのかもしれないのですが、私が山の周辺をぐるぐると(笑)廻ったところでは
それらしい案内は見つけられませんでした。
 カーナビを持参して、「甘南備山」が画面に表示されているのに、その山にたどり着けないまま
1時間近くさまよっていました。

 ・・・・・・で、結局困った挙句、たまたま散歩中のお爺さんに道を尋ねたところ・・・

 「すいません、甘南備山の山頂に行きたいんですけど」
 「あぁ、この道を真っ直ぐ行けばいけるよ〜」

 (汗)え〜っと、一瞬固まってしまいました。

 その道は2回ほど通った道で、実際に山に向かうような雰囲気の有る道だったのですが、その道の先に
「これより先は農作業関係以外の車の進入はご遠慮ください」(というような文章でした)と書かれた
看板があったのでそこから先は行かないようにしていたのですが・・・

 結局、何か言われたら「ごめんなさい」というつもりでそのまま行く事にしました。

 ちなみに、山の麓に駐車場のような場所があるのですが、そこまでの道は結構狭いです。
 すれ違い何ぞはまず不可能で、私のノアでも時折脇の草が木の枝があたったりしていたので
大きい車で行こうとする方は注意してください。

 ちなみに、山のほうから来た道を振り返るとこんな感じでした。



 で、埼玉から通算10時間以上かけてようやくたどり着いた「甘南備山」!



 「やっと着いた〜」と思わず心の中で(運転中なので)ガッツポーズを取った私は、肝心なことを
忘れていたりしました。

 ・・・山って、登らなければいけないんですよね。(当たり前ですが)

 というわけで、ほぼ完徹状態のまま坂道を登りました、ええ(泣

 ただ、山の最初のほうは舗装もされていて、非常に歩きやすいです。
 途中、地元の方の散歩姿もちらほらと見うけられました。



 さすがに途中からは舗装は無くなりますが、道は整備されていて歩きやすかったです。
 そのころから、杉の木が多く見られるようになり、それらしい雰囲気が出てきます。(?)



 途中にも丁寧に案内板などが作られていたりします。
 それだけ利用する人が多いということでしょうか。
 果たしてこれまでに聖地巡礼を成し遂げた方は何人いるのでしょうか。



 そこからさらにひたすら登り、ただでさえ運動不足のところに寝不足のトドメまできていた体が
ちょっと(?)悲鳴を上げ始めたころ、ようやく展望台と神社の分岐点にたどり着きました。

 とりあえずはまず展望台から。

 

 ここからだと本当に京都方面が良く見渡すことが出来ます。
 正直、この景色を見た時には疲れがかなり軽くなりました。

 果たして、千年前にはどういった景色が広がっていたのでしょうか。

 もちろんトップページの姿はここから撮ったものです。
 一人旅なのでタイマー撮影でパチリと。



 そして、それからいよいよ甘南備神社へと。

 最初のほうにも書きましたが、甘南備神社は神奈備とも言われていたということを示す看板が
ここに立てられています。

 

 そして甘南備神社がその奥にひっそりと佇んでいました。
 私が行ったときは誰もいませんでした。
 ただ、静かに佇むその神社はなにやら神秘的な雰囲気さえ感じるようです。

 

 ここで賽銭箱がったのでお賽銭を入れて願い事をしてこの地を去ることにしました。
 何をお願いしたかは・・・秘密です。 

 そのあと、本当は神奈と柳也、裏葉が歩んだ道のりを行きたいところだったのですが、日程の都合上
無くなく最短コースの国道を取り高野山へと向かいました。

 ホントに、AIRのBGMを聴きながら山道を歩いてみたかったんですよねぇ・・・

 で、高野山は・・・省略します(おいおい

 写真も撮るには撮ったんですが、なんか修学旅行みたいで説明のしようがないというのもありますが。
 AIRでも登場する金剛峰寺にも行ってきました。

 

 こちらは先ほどの甘南備山とは大きく異なり、まさに観光地、当日も多くの観光客で賑わっていました。

 

 う〜ん、まさに修学旅行。

 

 この日は高野山のお寺に一泊して、翌日の朝早くまた埼玉へ向けて帰りました。

 ただ、途中高野山を下るときに撮った写真や、和歌山方面へ向かう途中で小休止したときに撮った写真は
結構気に入ってます。

 

 ・・・もし、あのとき無事に神奈達が逃れることが出来ていたなら、きっとこんなようなところで
静かに平和で幸せな人生を送ることが出来たのかもしれない、などと思いました。

 神奈が空へと舞う直前、柳也と裏葉に呟いた言葉には泣かされましたから。 

 −−−番外−−−

 高野山で、宿で夜食に何か無いカナとおもってみやげ物を買うときにちょっと発見したのですが
むき栗のラージサイズ(?)に思わず速攻で買ってしまいました。

 横にあるのは私が今使っている携帯N-503isです。
 ・・・携帯に裏葉のエンブレムつけて使ってるなんていうのは私のほかに誰かいるのでしょうか?

 ちなみに、今住んでいる埼玉ではこれほどの大きさのパッケージを見たことが無かったのですが、
単に私の近所に無いだけなのかもしれませんが驚きました。


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