世の中には民間の企業による資料館や博物館とかを運営しており、結構ネタ探しにしらべてみると「行ってみたい」と思わせるようなものが全国各地にあったりします。

 たまに意欲が予想の斜め上をいくモノとか、作ったはいいけどそのあと維持管理をまともにせずに廃墟もどきになっていたりするものもあったりします。

 (それはそれで面白いので良いのですが)

 今回、そんな民間の資料館としては全国でもトップレベルの充実さを見せるところに行ってきました。

 最近、「刃物」というキーワードからは電気街だの少年だのと関連して暗いイメージが出てきやすくなってしまっているご時世ですが、日本で昔から刃物の生産が盛んな地域として岐阜県の関市が挙げられます。

 この関市にあるカミソリのメーカー「フェザー」(フェザー安全剃刀株式会社が正式名らしいですが)が工場内に開設している「フェザーミュージアム」を面白いと評価している方が多く、私自身も興味が沸いてきたので、今回もえりしゃさんを引き連れて岐阜まで行ってきました。

 ただ、えりしゃさんが岩手県在住ということもあり、前日にその手前の多治見まで移動して宿泊、翌朝に訪問というスケジュールでした。    

 えりしゃさんの結婚後初の旅行ということもあり、ビジホから多治見駅前の飲み屋「本町ロマンス」に移動してちょっと夕食。

 というかこの店の看板といい内装といいレトロチックな造りで地元にあれば通いたくなるような店でした。

 翌朝、多治見からフェザーミュージアムのある関市へ。

 この日は平日ということもあり、工場自体はフォークリフトやトラックなどが頻繁に動いていましたが、その脇にあるミュージアムは閑散としていました。
  
 ただ、駐車場脇からすでにこだわりが見られました。

   

 おそらく照明(?)かと思われるのですが、形が髭剃りそのものです。

 中もカミソリの歴史から、実際の昔の理容室などで使われていた道具を用いたセット、ひげとは何かを科学的に説明など、下手な地方の資料館とは比較にならないです。

 ただ残念なのは写真撮影がNGとの注意書きがあった関係でそれらを紹介できなかったりします。

 ただし、内容については会社のHPにありますのでそちらを参考にしてください。

 http://www.feather.co.jp/jMuseum.htm (フェザーのHP内)

 じっくり見ると2時間くらいかかるのではないかと思われるのですが、それだけの価値は十分にあると思います。

 その後、今度は少し南に移動して、愛知県と岐阜県の県境にある「野外民族博物館リトルワールド」へと向かいました。

 ここは世界の民族の家や衣装などの展示があり、ここを訪れると一日で世界を回れるとかも言われたりしているのですが、実際に行ったことが無かったので、フェザーミュージアムにいく場合はココにもよってみようと決めていました。

 ・・・ただ、予想していた以上にデカイです。

 

 あまりに展示物が多くてどこにどの国があったかとかどの写真がどの国だったか覚えてないです(汗

   

   

 記憶に残っていたのは、アフリカあたりの展示脇にあったレストランでワニステーキを食ったことでしょうか。

 値段の割には量が少なく(観光地価格か)鶏肉みたいな感覚でした。

 

 ちなみにこれを購入すると証明書が付いて来ます(紙に印刷したものですが)

 敷地がかなり広いのと、それぞれの展示(全部ではないですが)に関連のあるメニューがあるので時々散歩がてら行くのにはうってつけではないでしょうか。

 当初の予想では1〜2時間を予想していたのですが、はるかに時間をオーバーしていた為、次の目的地「博物館明治村」に着いたときにはもう夕方に差し掛かるという時間でした。

 ・・・しかも、この明治村はさらに輪をかけた大きさでした。(汗

   

 敷地内にバスや電車まで走っているほどです。・・・というか全部回るにはおそらく1日かかります。

 やむなくかなり端折っての巡回となってしまいました。えりしゃさんすいません。

 こちらはかなり有名な観光地なのか、かなり混雑していました。

 ただ、敷地が広いので人口密度的にはそれほどの印象にはならないあたりは流石でしょうか。

 実は、この後、「日本大正村」と「日本昭和村」を回って「歴史体験ツアー」という事にしようとする計画だったのですが、時間の見積もりを誤りました・・・

 というように、岐阜と愛知で「明治→大正→昭和」と時をかけるツアーがうまくいくと一日で実施することが可能です。(要体力・時間計算)

 明治村の半ばで挫折し、その後瑞浪市の鬼岩温泉の旅館へと向かいました。

 私自身初めて聞く温泉の名前なんでどんなところかなとおもったのですが、ある意味凄かったです。

 楽天トラベルの情報で建物自体がかなり古いというのは知っていたのですが、まさかその周りの旅館がほとんど廃墟になっていたのには驚きました。

   

 歩いていける場所にコンビには当然ながら無いですし、廃墟になっている旅館と営業している旅館が半分くらいというところなのでしょうか。

 しかも今回宿泊した旅館(名誉のため伏せますが)は、当日宿泊客が3組ということで、風呂で誰とも会わないのは貸しきり気分は良いのですが、夜に飲み物を買おうと

1階のフロントに下りたら完全に照明が消えていて不気味極まりない状態になっていました。というか自販機置くくらいだったらその部分だけでも照明残しておいて欲しい・・)

 ただ、繁華街も皆無なので、静かにのんびりしたいと言う方にはお勧めかもしれないです。

 翌日、遠回りして長野道経由、しかも途中で降りて数年ぶりに木崎湖と海ノ口駅に寄って来ました。

 まだ海ノ口駅にはノートが残っていましたので、懐かしくなって書き込みをしてたりします。

 さすがにブームが過ぎてからしばらく経っているからなのか、ノート以外にそれらしいものがわかるアイテムなどはほとんど見られませんでした。

 その後なぜか日本海周りで郡山までたどり着き、そこでえりしゃさんと分かれて新幹線を使って埼玉まで帰還しました。


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