岩手・松尾鉱山ツアー


 今回の場所は、わりと最近は報道番組にも出てくるようになったらしいですが・・・

 岩手県の景勝地やスキー、温泉と言った観光やレジャーの名所になっているとして八幡平に、昔、「雲上の楽園」と
謳われた集落がありました。

 第一次世界大戦前から硫黄の鉱山として生産が始まり、第二次世界大戦後にはさらに活況を見せ、住宅や学校など
まるで一つの都市の様に機能していたと言う事です。
 資源の少ない日本では珍しく自給可能な硫黄ですが、石油精製の副産物として回収できるようになると採算が合わなくなり、
最終的には1970年に閉山したと言う事です。
 (他に石炭や石灰なんかも自給可能だったはず・・・ただ石炭などはコストが合わないので軒並み閉山しましたが)
 その後何かの施設にも使われた事もあったそうなのですが、今では現在も流れ出る排水の中和施設が稼動している以外は
完全に無人の荒野と化しているとか。

 最近は廃墟ブームとか心霊スポットとして話題のぼることになったようなのですが、どこかの廃墟系サイトで見た
写真があまりにも見事だったので実際に見たくなって行ってみる事にしました。

 また、今まで乗っていたノアから乗り換えた車で山道を走ってみたかったからという理由もありますが。

 注:私自身は心霊現象とかいったものに興味は全くありません。
   SFやファンタジーモノのラノベを読むので「そういのがあってもいいかな」くらいは思いますが・・・
   というか心霊スポットが怖いというよりも、そういった目的でやってくる集団と遭う方がよっぽど怖いです(笑

 7月の海の日で土・日・月と3連休になることから、その3連休の前の金曜日を休暇にして、木曜日の夜に出発しました。
 ただ、さすがに仕事が終わってから岩手まで一気に行くのは疲れそうだったので、途中の福島県のビジホを中継点と
して、翌日の朝から目的地へ向けての移動となりました。
 この時、台風4号が沖縄に向かっておりちょっと不安があったのですが・・・

 と言う事で、目的地に到着したのは午前10時。

   

 天気は梅雨時にしては幸い薄曇りだったのですが、ものすごい霧で遠くを見渡す事はできませんでした。
 立ち入りが禁止されている事もあり、もともと奥まで行くつもりは無かったのですが、この霧の中で装備も何も無しに
行っても遭難するのがオチだとは思います。

 ただ、道路脇から見るだけでもこの建物の存在感は見事です。

 もう少し行くと、中和処理施設があったのですが、その手前の鳥居がありました。

 霧の中、鳥居をくぐると祠(?)らしきものが。

   

 というか、霧が神秘的な雰囲気を出しており、これでどっかから巫女さんでも出てきてくれれば、と
頭の中で考えたのは内緒です。(お

 帰り際、少し霧が晴れてきたので少し遠くまで見える時間帯がありました。

   
 
 実際にこの街が全盛期の活況を見せていた時にはどんな光景が見られたのでしょうか。

 このまま時間と共に朽ち果てていくのが美しいと思いますが、はたしてこの先この廃墟はどうなるやら。

 このあと、もう1箇所行きたいところがあったので、今度は北上まで移動します。
 ただ、ルート的にこのまま南下するのは時間がかかりそうだったので、一旦松尾八幡平ICから盛岡ICまでを
高速で移動し、そこから一般道に入りました。

 盛岡から雫石を通って、あえて険しそうな県道で「峰越峠」を使って北上まで移動しました。
 センターライン何ぞは当然無く、山の中ではすれ違いも難しい個所が多いです。

   

 このパジェロジュニアの特徴の一つに、前に乗っていたノアのようなフルタイムの4WDではなく、80km/h以下ならば
2WDと4WDが切り換えられる様になっています。
 ただ、走行中に切り替えようとするとかなりの腕力が必要なんで、私は一度停めてからか、非常に低速にしてから
切り換えるようにしてますが。

 

 もともとちっちゃい4駆が欲しかったのですが、角張ったデザインが好きな私が「これだ!」と思うような
タイプのが最近見当たらなかったのでこのパジェロジュニアにしました。
 ただ、一番欲しかったこのライトブルーがほとんど中古市場に出まわっておらず、かなり苦労しました。
 結局最後は神奈川県相模原市の上溝まで直接行って買ってきました。

 しかも、毎日中古車関係のHPをチェックしていて、新規入荷したその翌日がたまたま土曜日だったんで
仮押えしておいてもらったのですが、契約書にサインした数分後にも同じこの色のパジェロジュニアを探していて
HPみてやってきた人もいましたから(汗

 この車で初めての峠道だったのですが、えらく走行が快適だったのには驚きました。
 前のノアであったような上り坂でのへばりも無く、自分の思うように動いてくれます。

 ちょうど路肩の草の伐採作業をしていた方たちがギョッとしたような表情で走ってくるこちらを見ているのは
おそらく平日の昼間にこんな山の中の道に誰も来ないだろうと思っていたのでしょう。
 実際に、この峠道に入ってから作業関係の車以外で出会ったのは1台もありませんでした。

 そんなこんなで辿り着いたのが「北上市立鬼の館」です。

   

 この間は京都の鬼関連に行ったので、今度は東のココに行くしかないだろう、と最初から決めてました。

 予想はしていたのですが、駐車場には車が全く停まってません。
 一応駐車場の入り口近くに「開館中」とあったので安心しましたが。
 (当然行く前に開館日をチェックはしてましたが)

 中はまさに公的施設というようなかなり金額がかかっていそうな展示になっていました。
 展示品の数とかでは京都のほうが多いとは思いますが、展示品の説明やレイアウトなどはこちらのほうが
かなり洗練されているような印象ですが。

 ・・・ただ、職員はこちらが出るときには大笑いの雑談に夢中だったようで全く気がついた様子はありませんでしたが。
 このあたりは気さくに話しかけて来た京都の施設とは雲泥の差ですね。

 ただ理解できなかったのは暗くなったスペースがあって、赤外線センサーかなんかで客が来ると自動的に映像が流れ出る
ようになっていたのですが、このムービーが全く理解できませんでした。

 この後、一ノ関にある「矢びつ温泉 瑞泉閣」に一泊して翌朝帰宅しました。
 平日と言う事で、露天風呂も貸切状態で非常にのんびり出来ました。

 本当は帰り道に福島県にあるもう1箇所の施設を廻りたかったのですが、雨が酷くなりそうだったのと、
高速道を移動中、予想以上に反対車線の車が多く、時間帯を間違うとその帰りの渋滞に巻き込まれそうだと判断して
次回に持ち越しとなりました。


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