山道ツアー
前回の予告通り、今回は去年行こうとして行けなかった場所・その2です。
さて、わりと有名な話だったりしますが、日本で一番隣接する都道府県が多いのはどこでしょうか?
正解は長野県ですが、長野は新潟、富山、岐阜、愛知、静岡、山梨、埼玉、群馬と実に8つの県と
接していたりします。
その中で、長野と富山を結ぶ道は車で行く事はできませんが、埼玉と長野を結ぶ道もたった1本の細い
道路しか無かったりします。
実は恥ずかしい話ですが、埼玉から直接長野に行く事が出きると言うのを知ったのはここ2,3年前でした。
それまでは、接している事すらろくに気がつかなかったのですが、あるとき、旅行系のサイトを巡回していると
「埼玉から長野に行ってきました〜」等といったことが書かれていました。
「え?」と思って調べてみると、なるほど、確かに1本の道が繋がってました。
ということで、今回は埼玉県と長野県を結ぶ1本の道である「三国峠」へと行ってきました。
ただ、この道の厄介なのは、季節制限及び時間制限があるところです。
開通期間は5月1日から11月30日まで、しかも夕方5時から翌朝8時までは通行止めという、ホントに
関東圏の道路なのかと思うような設定があります。
実は昨年の11月、なんとか閉鎖される前に行こうとあれこれ日程調整をしようとしていたんですが、当時
仕事で半年くらい休みの取れない状況だった事もあり、泣く泣く断念していました。
そして年も明け、GWシーズンも終わって観光シーズンでも無い頃という6月の上旬、休暇をとって念願の
峠攻めを敢行することにしました。
木曜日の夜、仕事を8時に切り上げて一路秩父へ。前日に秩父入りしておいて、翌早朝からの移動を考えて
その日は秩父にあるゴルフ場(彩の森カントリークラブ)に宿泊しました。
たまたま市内のビジネスホテルで良い物件が無かったのと、値段的にも手ごろだったので選んだんですが、
向こうはゴルフもせずフツーの格好できた客に戸惑ってたようですが・・・
しかし、私自身ゴルフをしないんで判らなかったんですが、自販機で売ってるふつーの飲み物が\250というのは
ちと勘弁して欲しかったと思いましたが・・・
さていよいよ翌朝、三国峠を目指して行動開始。
道自体はそれほど混雑もせず順調だったのですが、途中から案内が無くなってしまい、しばらく道にまよって
しまいましたが、それでも何とか看板の前までたどり着くことが出来ました。
「夜間通行止」の看板を過ぎるとまもなく道路の舗装は無くなりました。
しかも、落石が多いのか道路には時々大きくて鋭い石も結構あったので、運転自体はかなり慎重に行いました。
当然携帯は圏外、民家も全く無いので故障でもした日にはどんなことになるやら。
さらに最近では滅多に見る事の無い「警笛鳴らせ」の標識までありました。
そんな悪路をひたすら1時間走っている間にすれ違った車はわずか2台。しかもそのうちの1台はパトカー(笑)。
「どこまでいくんですか〜」と声掛けられたときは何もしていないはずなのにちょっとドキドキしたり。
ようやく終点と思われるゲートが見えてきました。
コレを見ると、歩いてだったら夜中にひょっこり行けそうな気もしますが、電波も届かず、人気も無く、
ましてや外灯はおろかガードレールすらろくに無い状態で歩こうと言う奇特な人は居ないでしょう。
ちょうど埼玉県と長野県の県境は駐車スペースもあるので一休み。
埼玉県側から、これか向かう長野県方面を見た風景です。
長野県側は舗装されていて、非常に走りやすかったですが、埼玉県側で苦労して走った分だけ逆に
何か物足りなさを感じてしまいました。
それからしばらくやはり人気の無い道を走ると、ようやく国道にぶつかります。
さすがにそのころになると昼近くになっていたので、てきとーな店で食事を済ませてから、今度は
三国峠より1本北側にある峠道の十石峠へと向かいました。
十石峠は国道299号でもあり、長野県と群馬県を結ぶ国道だったりもしますが、こちらも三国峠までは
行きませんがそれなりに狭く険しい道路です。
この十石峠は、途中で展望台まであったりする観光路線なのかよく判らない状態なのですが、
とりあえず展望台には登ってみました。
登ってきた道を見下ろしても、当然ながら車の影もありません。
晴れていればもっと良い景色が拝めたのかもしれませんが、この日は生憎の曇り空でした。
そのまま群馬県側に入り、今度は関越道に入り、沼田インターを経由して日光まで一気に移動しました。
その日の宿を日光にしてあったので、夕方は日光を少し観光して終わりとなりました。
今回はわりと関東近辺での移動という事もあって、時間的にはかなり余裕が持てました。
というか、住んでいる埼玉にあんな道があること自体が驚きでした。(汗
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