京都・俺屍ツアー


 唐突ですが、ゲーム好きの私ですが日本のRPG系はあまりやらなかったりします。
 FFとドラクエ何ぞは未だに何一つプレイした事がありません。
 ただ、中学生当時にYsを当時としては非常に綺麗に見えたOPムービーに惹かれてやったりは
しましたが、おそらくそれくらいではないかと思います。

 そんな中で、数年前に「おっ、これは」と唸ってしまったのが「俺の屍を越えてゆけ」(略:俺屍)でした。
西洋系の設定がほとんどの中にあって、あえて和風な設定な上に、キャラクターが世代交代を繰り返して
強くなっていき、その方向性もプレイヤーにとって選択の幅が結構あったりするものでした。

 しかも世代交代の時に神様(男女それぞれかなりの種類あり)との「交神の儀」なんてのもあって、世代交代も
飽きを来させないような工夫もされていました。
 どっかのサイトで「人間版ダービースタリオン」という言う表現もありましたが、まさにそんな
異色のRPGにどっぷりはまっていた時期がありました。

 世間的にはこの会社、この後に出した「ガンパレード・マーチ」の方が有名かと思いますが、個人的には
この「俺屍」のほうがお気に入りです。

 和風RPGということで、舞台も日本になっているのですが、その中で、中盤のボスキャラである鬼がいる山で
「大江山」というのが出てきます。

 ・・・ようやくここで今回の旅行に繋がるのですが、この「鬼」と繋がる「大江山」というのは実際に存在します。

 場所は京都府で、2006年1月に福知山市に吸収合併されていますが大江という名はちゃんと残っています。
 京都といっても京都駅からはかなり遠く、天橋立で有名な宮津市と隣接しています。

 ということで、半年振りのマイカーでの遠距離ツアーを実施しました。 

 木曜日の午後から休暇を取って、埼玉からまずは福井県の敦賀まで。

 何で敦賀かというと、今回は久しぶりに日本海側を走ってみたくなったのと、首都圏と名古屋、近畿圏の渋滞が
煩わしいからというただそれだけです(汗
 そして、敦賀からなら翌日は日本海側を100km位走れば目的地まで到着、という計画でした。

 関越道東松山インター → 上信越道 → 長野道 → 北陸道敦賀インター で約550km。

 途中で休憩したのは昼食で15分と給油での5分のみ。
 それでも敦賀市街のビジネスホテルに到着したのは午後8時頃でした。

 その日は夕飯でも食べて早めに寝ようかと歩いて町に出たら・・・なんと飯屋がほとんど見当たらない(汗
 さすがにコンビニ弁当は味気ないから、と思い気合で探す事30分。今度は帰り道が判らなくなってしまって
さらにさ迷う事1時間。
 教訓:軽くそこらで食事だから、といって地図もホテルの電話番号も名前も控えずに出かけるのは止めましょう。

 翌日。
 前日の最後に歩き回って程良い疲れと共に就寝できたので、朝7時前出発しました。
 コレは市街地での朝の通勤渋滞に巻き込まれるのを避ける為です。

 通勤時間帯だと、周りは毎日走りなれている車がほとんどですから、そんな中で迷ったりすると思わぬ事故を
起こしたり巻き込まれたりする確率が高くなってしまうので、それを回避するのが目的です。
 特に市街地だとその確率は間違いなく高くなります。 

 敦賀は難なく通過できましたが、その先の舞鶴市街でちょっと渋滞に巻き込まれました。
 ただ、舞鶴では国道の直ぐ脇に自衛隊の艦船がでかでかと泊まっていて驚きました。
 ・・・今度はこっちも見に来たいと思ったりもしましたが。

 結局目的地の大江山に到着したのは午前9時。

   

 ・・・人の気配が無いです、全然。
 ただとにかくでっかい鬼瓦が出迎えてくれました。

 まぁ平日の金曜日、午前9時に山の中に行く人などそれほどいないとは思いますが。

 今回の目的地は、鬼に関する資料が数多く展示されている「日本の鬼の交流博物館」でした。
 参考:福知山市HP(http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/modules/kanko2/)
 この建物の脇には「酒呑童子」と書かれた案内板もありました。(ゲームだと「朱点童子」でしたが)

   

 開館時間とほぼ同時に到着した為、受付のおばちゃんもかなり驚いた様子でした。

 当然ながら私以外に入館者はいないのでのんびりと見学できます。
 
   

 意外だったのは、日本以外にも海外の鬼や悪魔的なものも紹介されていることでした。

 また、面白いところでは全国の日本酒などで鬼の文字が入っているラベルを集めた展示がありました。
 ・・・・・残念ながら「鬼娘」とか「偽善者」とか「エルクゥ」などはありませんでした(汗

   

 そんなこんなでじっくり見ていたら、館長さんがわざわざ話しかけて来てくれました。
 入り口で記帳をしたところ、埼玉県からわざわざ来てくれたのが嬉しいとのことでした。
 
 埼玉県のどのあたりから来たのか、とかを話していると、近所の神社にも鬼に関する伝承があるというのを
わざわざ教えていただきました。
 
 その後、さらに山を登ると神社に到着。
 さすがにこちらも人気はありません。

   

 お賽銭を入れて参拝してから下山を開始しました。

 すると、20代前後の若い男女が十数人ランニングで上り坂を登ってきました。
 最初はどこかの大学の合宿かなと思ったのですが、その後ろから自衛隊の制服来た教官らしき人も最後尾に見かけました。
 
 先頭集団は元気にすれ違いましたが、最後尾の集団は疲れきっていて、まさに「俺の屍を越えてゆけ」といわんばかりの表情でした。

 それから、また日本海側を移動し、今度は福井市の一乗谷朝倉氏遺跡に立ち寄りました。

   
 
 以前何かの本で見た遺跡の門の脇にある桜が非常に印象に残っていたので今回近くを通過することから寄ってみようと
思っていました。

 残念ながらほとんど葉桜になってしまっていましたが、終わり間際の桜が舞い散る中を歩けたのが非常に嬉しかったです。
 これでフラグが立っていればなんかあったのかもしれませんが(おい

 その日はさらに北上して石川県との県境付近にある「あわら温泉」で一泊しました。
 平日という事もあって、何度か入浴しましたが誰とも会う事はありませんでした(笑
 ただ、予約をするときの紹介では露天風呂がある筈だったのですが、何時のまに改装したのか池になってました・・・

 

 また、あわら温泉を選んだのは翌日に名勝でもある東尋坊に立ち寄るのが楽だからという理由です。
 東尋坊はこれで2回目なんですが、約10年ぶりです。
 以前は会社の友人達と4人で来たのですが、まさかそれから10年経って一人で来る事になるとは思いもしませんでした。
 さすがに朝8時(笑)という事もあり誰もいません、というか土産物屋すらやってませんでした。

   

 従来ならそこから一気に帰宅する所ですが、最後にさらに越後湯沢で一泊してから今回は帰宅しました。

 これは以前学生時代に越後湯沢駅の「ぽんしゅ館」で利き酒をしたのですが、また久しぶりに何種類か日本酒を飲んでみたいと
思いついたのと、新潟あたりはこの時期に桜が見頃ではないかと予想しての計画でした。
 参考:ぽんしゅ館HP(http://www.ponshukan.com/)

 また、食堂もあっておにぎりも食べられるんですが、コレがまた美味しかったです。

 その後、宿での食事の際には窓からコレ以上は無いほど桜が咲いておりました。
 食事をしながら満開の夜桜が見られるとは思っていませんでした。

   

 埼玉では丁度仕事が山場を迎えていて花見をする余裕が無かったのですが、それを補って余りある花見ができました。

 この旅館ですが、宿の最上階に露天風呂があって、そこからの景色も格別でした。
 参考:越後湯沢温泉 御湯宿中屋(http://www.onyuyado-nakaya.co.jp/)
 今度は何人かで集って来れればいいかな、と思いました。


 それと、どっかに「鳥居千万宮」とか「忘我流水道」とかも無いでしょうか?


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