六文銭の旗の下


注意:今回はゲームとは全然、というかほとんど関連が無かったりします。

11月の紅葉シーズンに、長野まで行って来ました。
強いて言えば「信長の野望」シリーズあたりとは結びつくかもしれないのですが・・・
もともと「信長」シリーズでも最初の1周目は武田でプレイする事が殆どのくらい
武田(というか真田)贔屓だったりします。

 

 真田家縁の地、上田市の中にある歩道橋には真田家の家紋である「六文銭」が描かれていました。

本当は一番好きなのは真田一族の幸村(正式には信繁)だったりしますが、ゲームだと
戦国末期になってからじゃないと出てこないし、しかもその頃のシナリオだとめちゃめちゃ
難易度が高くって大変だったりするので余程時間に余裕がないとできないので最近は
武田で始めて途中で真田に家督を譲ったりする遊び方をしています。

んで、今年の秋に「信長」シリーズの最新作「天下創世」を買ったのもあって、前から
行きたかった真田一族の縁の土地、長野県上田市近辺を観光してきました。

観光は土曜日一日をかける事にしていたので、金曜日の午後から休暇を取り、夜は
菅平スキー場近くの旅館に泊まることにしていました。

 

 この時は紅葉も最盛期で、高速道路からみる景色も気持ちの良いものでした。

ただ、午後に出発したのが誤算で菅平に到着した時にはすでに真っ暗、しかもオフシーズンの為
あまり人気も無く、さらには街灯もそれほど明るくなかったので場所がわからず、極め
つけにカーナビが古かったのがいけなかったのか、どうも本来の場所とは全然別の場所を
目指していたりと散々でした。
 ・・・ナビでの指定先に言ったら畑しかなく、「幾らなんでもこれは変だ」と思って
旅館に電話して道程を教えてもらって、ようやく辿り着く事ができました。
 しかも辿り着くまでの間、旅館の前まで出て頂いていたようで、ここまで親切に
してもらったのは旅行していて初めてではなかったかと思います。

 しかし、旅館に着いて「どうも静かだな」と思っていたのですが、それもそのはず、
その日の宿泊客は私一人だけだったようでした。
 私の泊まる部屋の前はちゃんと明かりがついていたのに対して、廊下の反対側は
見事に真っ暗で、かなり不気味な雰囲気を漂わせていました。

 「月姫」をプレイして以来、人気の無い夜の旅館とかホテルに多少の怖さを感じるように
なってしまっていたのもありますが、かなりスリリングな気分を味わうことができました。
 さらに極めつけに夜中にお風呂に入ったのですが、だれもいるはずが無いと思っていた
浴室の扉を開けた瞬間に目の前に人がいたのには本気でびっくりしました。

 ・・・まぁ従業員の方だったのでとくに問題は無かったのですが。

 翌日はかなり冷え込んではいましたが非常に良い天気でした。

 まずは上田市の中心部にある上田城へと向かいました。

 

 真田といえば当然ながら関ヶ原の際に大活躍をした場所である上田城を見なければと
思い、開門(?)直後に乗り込みました。

 現在あるこの城は当然ながら当時のものが残っていたわけではなく一部を復元したものですが、
それでも良くこの小さい城で徳川の大群を相手に2度も退けたものだと思います。
 実際の城は関ヶ原の後、真田昌幸と幸村がいなくなってから腹いせのごとく破壊されたとの事です。

 とりあえず展示品を一通り見て、現在は公園にもなっている城内を散策したのですが、入り口の
すぐ近くに神社がありました。

 

 神社があると知って巫女スキーな私(なんて罰当たりな・・)としては行かないわけには、と思って
近づいたらなにやらBGMが。
 って何で神社で演歌なんぞ流してるのかなぁと思ったら当然の如く巫女のみの字も見当たらず、
どっしりと構えているおっさんが一人いるだけでした。
 せめてもうちょっと別のBGMでないとせっかくの雰囲気も全てぶち壊しに感じてしまいます。

 市の中心部近くにある公園としてはとても広く、暖かい日などはベンチで寝てたらさぞかし
気持ち良いことだろうなぁと思います。

   

 ・・・さらに膝枕なんかしてもらえる相手がいれば完璧ですね。(しくしく

 そのあと、もう一箇所行きたい場所であった池波正太郎真田太平記館に移動しました。
 ここには真田太平記に関する資料が非常に多く展示されているという事だったので、ここも
よる事は予め決めていました。

 

 ただ、行って驚いたのは、池波正太郎のもうひとつの代表作である鬼平犯科帳の展示も
たまたま開催されていたということでした。
 実は私はテレビでやっていた鬼平が大のお気に入りで、時代劇の中でもっとも好きなのが
この鬼平犯科帳だったりします。(次点は必殺仕事人ですが)

 勧善懲悪ものが嫌いな私としては、悪役側にもどうしてそうなったのかもドラマとしてみせる
あの鬼平は非常に好きでした。
 だいたい悪役側についたのはかなり悲劇的な終わり方をするのですが、その結末とエンディングに
流れるジプシーキングスの「インスプレイション」が物悲しくてこれまたお気に入りの曲でした。

 真田太平記と鬼平犯科帳でどっぷり時代劇漬けになった今回の旅行でした。

 ちなみに、真田太平記館ですが、土曜日の午前中に入館したあとですれ違った客は2,3人
という、まさに貸しきり状態です。

 時代劇好きでのんびりしたいという方には非常にお勧めなスポットです。


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