階段国道(青森県)


注:はじめに

今回はゲームとは全然関連がない(?)ツアーだったりします。

 本州の最北端には2通りの考え方があり、ぱっと青森県の地図を見るとマサカリ型の下北半島が最北端と
考えられるかと思います。
 ただ、青森県はちょうど青森市を中心に少し窪んだ形になっていて、その右側(東側)からは下北半島が
どかんと飛び出しているのですが、その反対側の左側(西側)にもちょこんと津軽半島がでっぱっていて、
その先端が地下に青函トンネルなども走っている竜飛崎だったりします。

 ・・・で、何で今回はここに行こうと思ったのかというと、ネタ収集のためにネットで検索をしているうちに、
「階段が国道になっている」という変わった場所が目に止まったからでした。

 実は去年、「キリストの墓」ツアーの最終目的地としてここを予定していたのですが、その時には奇しくも
青森地方は大雨で、たとえ行ったとしてもまともに見物なんぞしよう物なら大変なことになってしまうという
ことで、今回はそのリベンジも兼ねていたりします。

 とはいえ、せっかく青森まで行くんだから他にもどこか廻ってみたい、でも、わざわざ混んでいるところに
行くのも馬鹿馬鹿しいということで、ちょっと捻りをいれて青森県内を検索しました。

 ・・・で、それらしいところと言うのがココでした。
 (六ヶ所村原燃PRセンター)

 ちなみに、六ヶ所村というのはだいたい下北半島の付け根の太平洋側にありますから、竜飛とは青森市を
中心としてほとんど反対側ということになります。

 今回も懲りずに一緒に参加&運転をしてくださったこのかたは大変だったかもしれませんが(汗

4月26日

 中は子供連れの家族がほとんどで、車のナンバーからすると近隣からではないかと思います。

 

 えっと、中は税金の・・・いや、原子力発電が如何に有用であるかをかなり大掛かりに作ったセット等で
プレゼンテーションしています。
 受付のねーちゃんも常時待機しているみたいですし、上映ルーム(?)もあったり、中でも一番驚いたのは
子供向けのゲームを(もちろん何かしら原子力と関係付けたものですが)何とサターンで動かしていたと
言うことです。
 ・・・これってどっかに委託して作らせたソフトでしょうが、果たして開発費はいくらだったのだろうと
余計なことを考えてしまいました。

 その後、PRセンターの脇にある六ヶ所村民族資料館も廻った時点で夕方に差し掛かろうという時間だったので、
青森市内のビジネスホテルに飛び込みで泊まろうと言うことになり、下北半島を横断する事にしました。

 しかし、ここで予想外の事態に。

 六ヶ所村近辺から下北半島を青森市方面に横断する道路は何本かあったのですが、その時に一本道を見落として
しまい、かなり北に上った段階で細い県道を使うことになりました。
 舗装された道路から間もなく砂利道にかわり、さらにほとんど山道じゃないかと思うような状態になり、距離から
するとそろそろ終わりに差し掛かるんじゃないかというようなときに・・・

 目の前がこんな光景に。

   

 確かに外は吐く息も白いなぁとは気づいていたのですが、雪は見かけなかったので大丈夫だと思っていました。

 ちなみにノーマルタイヤのランティスで突入したら1秒もかからずにタイヤが滑って動けなくなる上に、
歩いてみようとすると足首までは簡単に埋まってしまう状態で、泣く泣く引き返すしかありませんでした。
(体重による影響なのか雪が雨で崩れやすくなっていたのかは聞かないで下さい・・・多分両方ですから)

 その後、来た道をひたすら引き返し、ようやく青森市駅前のビジネスホテルに辿り着いたのは8時頃でした。
 何度か来た事はあったのですが、いつも昼間ばかりだったので夜景は初めてでした。



 閉店間際の駅前の食堂でホタテ料理を食べてこの日の旅行は終了です。

 4月27日

 朝7時にビジネスホテルの窓から外を眺めたら、嬉しいことに陽が差していました。

 一路竜飛岬へ。

 土曜日と言うこともありもしかしたら混んでいるのでは、と少し不安だったのですが、国道は気持ち良いくらい
快適に走ることが出来ました。

 といいながらも助手席で時々寝てましたが(汗

 やがて海岸線が続くようになり、しばらく行くと目的の階段国道や、風力発電用の風車などが見えてきました。
 元々は、お役所が竜飛部分の国道の認定を行う際に、現地には行かずに地図を見ただけで決めたもんだから
階段と気づかずに国道になってしまったらしいです。

 しかし、地元の方々が「せっかくだから観光名所とすれば良いんじゃないカナ」という声があったとかで
そのまま日本で唯一の階段国道として残っています。
 ・・・ただ、他には登山道だったりする国道もあるので探せば代わり種はいくらでもありそうですが。

 私たちは、階段国道手前のもちろん車も通れる道路を使って、一度灯台の入り口にある駐車場に車を停めて
階段国道へと向かいました。

 到着したのは午前10時頃で、駐車場には何台か車もあったのですが、みんな灯台へと向かう観光客ばかりで、
階段国道をに向かうのは私達だけでした。
 あまり有名じゃないのか、あるいは単に階段を上り下りするのが面倒なのかは判りませんが・・・・

 階段自体は結構綺麗に整備されていますが、かなり長いです。



 あとでこれを今度は上らなければ行けないのかと思うとちょっとイヤでしたが、とにかく下ります。

 階段の両脇は、最初は木とかが生えてたりするのですが、終わりの方、というか港に近づくにつれて民家の間を
時には直角に縫うようにして国道が延びていたりします。



 ・・・というか、ホントにココだけ見ると単なる民家の間の細い道にしか見えません。
 この国道の標識がなければ。



 階段国道の入り口はちょうど港になっていて、ちょっとしたスペースもあって休憩施設や食堂まで有りました。
(私たちが行ったときには閉まってましたが)

 この後、もう一度坂を息切らせながら昇って戻り、今度は少し離れた所にある青函トンネルの資料館と
その隣に建っている風力発電の資料館(ウィンドパーク)に行きました。

 青函トンネルの方は完成までの細かい資料やビデオがあり、また実際にに潜って当時の作業抗とかも見てきました。
こちらはそこそこ観光客も多く見かけました。
 実際に電車が走っているところへは行けませんが、ここから歩いていくと北海道に行ける、と思うとやっぱり
歩いてみたいですねぇ。



 ただ、ウィンドパークは青函トンネルの方と比較すると資料もあまりなく、ひっそりとしてました。
 しかし、実際に人工的に風速十数メートルとかも体験できるコーナーがあって思わず楽しんでしまいました。
 ・・・私らの後に来たがきんちょ、いえ、子供達と同レベルで。

 また、資料館からさらに山を上ると、実際に動いている風車が目の前で見ることが出来ます。
 見晴らしも良いし、風も結構吹くのでめちゃめちゃ気持ち良いです。
 中には風車の真似している変な人もいたりしますが(謎



 その後、ただ岩手まで戻るのも何だし、ということで開通直後の八幡平アスピーテラインを通りました。
 夕方五時から翌朝まで閉鎖という状況でしたが、なんとか午後4時過ぎに辿り着くことができました。

 麓の方は雪は殆ど見られませんでしたが、標高が上がるにつれて道路脇には雪の壁がそびえるようになりました。



 また、途中の休憩所は、すでに閉鎖時間間際と言うことでタダで入ることが出来ました。
 ・・・霧で殆ど視界がないような状態でしたが。

 駐車場脇で撮った写真ですが、いかに壁が高いか判るでしょうか?
 「石の中にいる」とかいうネタも有りなんですが、果たしてどれだけの方が判ることやら。



 その後、秋田方面へ抜けて、田沢湖の脇を通り、秋田道経由で岩手まで戻ったときにはもう夜でした。

 1泊2日の旅行でしたが、割と渋滞にも巻き込まれず、のんびりとしながら旅行することが出来ました。
 運転手のえりしゃさんは大変だったとは思いますが(汗


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