たまには都内を (東京都 等々力渓谷)



 いつもは比較的遠方へと旅立つケースの多い私ですが、今回は一転して都内を廻ってみました。

 ・・・単に給料日前で資金が少なかったからとかいう事も有るのですが(汗

 今回は、いきなりその風景を見ると東京23区内とは思えないような「等々力渓谷」がメインです。

 なぜ、いきなりこんな所に私が行きたがるのか・・・・・もちろんそれには理由があります。

 今から十数年前、ちょうど中学を卒業して高校入学までの春休みの間に、ひたすら本を読みまくって

 いたのですが、その中の1冊に、宮本昌孝さんの本がありました。

 で、それから数年して角川からこの方のシリーズ物が出ているということで、当時の狭い行動半径を

駆使してようやく本を見つける事が出来ました。

 その当時は神奈川の山奥に住んでいたのですが、近所はおろか自転車で片道1時間近くかかる隣県まで行っても

見つからず、最終的に発見できたのは神田の書泉ブックマートでした。

 あの頃は今とは比べるべくも無く、ちょっと隣町まで行くのも「お出かけ」気分でしたから、それこそ

お茶の水駅まで行くのも本当に「遠出」感覚でした。

 ・・手っ取り早く入手するには本屋で注文すれば良かったんでしょうけど、こう、何か、歩き回って探し回って

見つけたときの嬉しい気分を味わいたいというか・・・

 で、それがこの現物の本です。


 イラストは一目で判る方も多いのではないかと思うのですが、「プリメ」で有名な赤井孝美さん。

 ちなみに、これは「みならい忍法帳」シリーズと言うものです、が・・・

 第1巻 伊賀路に吼える鬼婆(マジカルクイーン)
 第2巻 東京(トキオ)RPG

 と続いているのですがそれ以降第3巻が発売されることもなく、第1,2巻で終わってしまいました。

 果たしてどうして続巻が出なかったのかは謎ですが、非常に楽しみにしていただけに残念でした。

 この本は、お調子者の主人公「風早隼」がふとしたきっかけでくのいちのヒロインと出会っていろいろな

仕事とかに巻き込まれていくといったコメディモノなのですが、1巻は伊賀の赤目の滝、2巻は東京都内と

行った具合に実際に存在する場所が舞台になっているのが面白いです。

 どうもこの方は昔は早川文庫の「失われしものタリオン」とかで有名だったのですが、最近は歴史ものの

ハードカバーを中心に執筆されているようです。(この方のは早川&角川ものしか読んでいないです>私)

 そこで本題に戻りますが、この中の2巻というのが、東京都内の名所などを移動して廻るというものでして、

その中に今回の目的地である「等々力渓谷」があったりします。

 実は、この作品には、くのいちヒロイン以外に、主人公の幼馴染の小野寺美樹という女の子が出てくるのですが、

この子が、隼に対しては強気で凶暴で、だけど隼にべったりだったりするというもうツボをつきまくっているキャラ

だったりするのですごく好きだったりします。

 2巻「東京RPG」では、その隼と美樹が今回の等々力渓谷を移動するシーンがあったりしますが、おそらく

そのシーンが無かったら世田谷にはあまりなじみの無い私には一生縁がなかったのではないかと思います。

 この渓谷はわりと有名なので知っておられる方も結構いるのではないかと思われますが、23区内唯一の

滝修行(?)の出来る場所でして、都内の散歩マップにも載っていることが多いみたいです。

 最寄り駅は東急大井町線・等々力駅です。



 駅を降りて、1分かかからない程度で橋の脇にある滝の入り口(階段)にたどり着きます。

 その階段を下りると、そこは今までの風景とは一変しています。

渓谷の入り口には、ちゃんと看板もあったりします。

 

 ・・・・・

     

 いきなりこの景色を見た場合にはここが23区内とは思えないかもしれませんね。

 しばらく歩くと、お堂と滝があったりします。

 この他にも、途中に分岐があって古墳とかにも行けるようになっていて、全部を制覇するとなると

結構時間がかかりそうです。



 ちょっとリフレッシュしたい、でも遠くへ行くのはめんどくさい、またはお金がない、いった場合には

割と安上がりに自然を楽しめるスポットかと思います。

 ただ、さすがに23区内だけあって、車の騒音とか川の汚れはそれなりなので、そこはそれで割り切らなければ

いけないとは思いますが。

 また、このときには私は他にも巡回したのですが、そのルートとは・・・

 等々力渓谷 → 目黒寄生虫博物館 → 靖国神社(遊就館) とまわってこれで半日以上かかりました。

 目黒寄生虫博物館は、割と一般的に知られているみたいで、私が行ったときにも何故かカップルばかり

3〜4組が見学していました。・・・羨ましいなぁちくしょ〜

 ただ、私はもっと雑然としていてどこか不気味さを感じるようなものを想像していたのですが、数年前に改築されたそうで

やたら綺麗で逆に拍子抜けしてしまいました。

 それでも・・・寄生虫のプリントされたTシャツは・・・さすがに買ってく人はいないんだろうなぁ・・・

 あと、靖国神社ですが、巫女さんが見たかったのと(おい)、中に在る遊就館(展示館:有料)を見学して

見たかったのもありまして寄ってきました。



 パンフレットなんかは格好良く艦上機なんかが描かれていますが、私的には陸軍の戦闘機のほうが好きなのですが・・・

 そんなことはともかく、資料というか説明&資料はやたらとあるのでじっくり見ると半日くらいかかってしまう

かもしれません・・・が、そこは靖国神社というか、説明とかは割と「都合良く」書かれていますので良く自分で考えることも

大切なんじゃないかと思いました。


<戻る>