2001(平成13)年度群馬県教員採用試験実施内容
(二次試験)

平成12年8月30・31日実施(高校)
平成12年9月1・4日実施(中学校)
教生クラブの面々が中学・高校の二次試験にまたまた進みました
が、この先になかなか進まない(泣)

高等学校二次試験内容

※以下は「この順で行われた」ということを示すものではない。班によって異なる。

集団討論

 ◎実施要領

・試験官5人(1名は司会)。
・受験生8〜9人。円弧状に着席。
・テーマのかかれた用紙が配られ、数分間考慮時間が与えられる。用紙にはメモが可能。
・テーマに対し、まず賛成か反対か意思表明をする(どちらでも評価には関係ない)。
・その後、各自立場の理由を述べ、全員の理由が出そろったところで自由討論(30分程度)。
・討論終了後、用紙は回収。

 ◎問題

・(テーマ3)教員の能力を進学実績や資格試験の合格者の数で評価しようとする動きがある。これについて、賛成・反対の立場を表明して意見を自由に述べよ※。

 ※この問題については、16〜19室で出題されたが、16・18室は全員反対の立場をとった。

個人面接

 ◎実施要領

・試験官2人(両方が質問を行う)。
・時間は30分。

 ◎内容

・履歴書の確認(氏名・住所など)。
・自宅外からの勤務は可能か(へき地勤務について)。
・どうして群馬県の採用試験を受験したか(他県は受験したか)。
・自己アピール(3分)
・卒業論文について(要約→関連質問※)。
・クラスでいじめが起こったとき、どのように対処するか。
・問題行動を起こした生徒が隣のクラスの生徒であった場合、どのように指導するか。
・さらに隣のクラスの担任が「関わってくれるな」と言った場合、どのように対処するか。

 ※卒業論文が教育問題に関するものだったので、かなりの時間を割いた。

適性検査

 ◎内田・クレペリン検査を実施。

小論文

 ◎実施要領

・時間は60分。
・テーマの書かれた原稿用紙(800字)が配られる。タイトルは書かなくてよい(1行目から本文を書く)。

 ◎問題

・人間の希求する『自由』についてあなたの考えを述べなさい。

中学校二次試験内容

※以下は「この順で行われた」ということを示すものではない。組・班によって異なる。
 なお、今年度は「小論文」が実施されなかった。

体育実技

 @ボール運動(バスケットボール)

・練習を2回行ったあと、本番を1回行う。
・手順
 1.(前の人から)パスを受ける
 2.フェイント
 3.ジグザグドリブル(約2m間隔に置かれたポールが4本たっており、その間を抜ける)
 4.折り返し点のポールをまわり、ドリブルシュート
 5.リバウンド(シュートの成功・失敗に関わらず)
 6.(次の人に)パス
・シュートができるかどうかで評価が決まるわけではない、と言っていた。

 A器械運動(マット運動)

・2回練習のあと、本番1回。
・手順
 1.倒立前転
 2.開脚前転
 3.前転足交差(前転し、足を交差させた状態で立つ)
 4.向きを変え、後転
 5.側転2回(向きは不問だが、2回とも同じ向き)

 B器械運動(跳び箱)

・2〜3回練習したあと、本番を2回行う。よかった方が採点される
・跳び箱は5段ないし6段から選択可能(ただし大人用・6段の場合約120〜130cm)。
 どちらを選択しても評価には関係なく、自分の力を考えて、とのこと。
・跳び方は開脚跳びのみ
・踏み切り板は調整可能

 C水泳

・男子・女子別に行われる。
・泳法はクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライから選択。25mを1つの泳法で泳ぐ。
・飛び込みはしてもしなくてもどちらでもよい。

 ※なお、体育受験者には別途指示がある。
  上記の他に体操等があるとのこと。また、水泳も2泳法×25mとなる。

適性検査

 ◎内田・クレペリン検査を実施

パソコン実技

 ◎実施要領

・使用ソフトウエアは「一太郎10」「Word2000」のいずれか。
・まずテストタイピングを行い、テスト保存も行う(方法については指示がある)。
・その後課題@・Aを行う。時間は@が13分、Aが40分。
・それぞれ時間が終了次第印刷を行う(未完成でもよい)。
・適宜フロッピーにバックアップをとる。最後に「課題1」「課題2」という名前で保存し、提出。

 ◎内容

@「新ぐんま教育ビジョン」からの引用文(約500字)の入力と印刷。
 書式はA4・横書き・25行/30字・マージンは各30mm(設定の方法については指示がある)。
A自由課題(「学級通信・学年だより」「予定表」「連絡網」「その他」のうちから選択)の入力と印刷。
 書式は用紙(A4)以外は自由。
 各種アプリケーションを使用してもよいが、自分の使える範囲で使う(質問には答えない)。
 はやく終わった場合は違う課題に取り組んでもよい。
 使用する学校名・人名などは架空のものとする。

集団討論

 ◎実施要領

・試験官5人(うち真ん中の人が司会)。
・受験生5人(A〜Eと呼ばれる)。
・問題用紙を見たあと、3分程度で意見をまとめ、その後自由に討論(30分程度)。
・問題用紙にはメモが可能(鉛筆は用意されている)。問題用紙は試験終了後回収。

 ◎問題

・新学習指導要領では、子どもの内面に根ざした道徳性の育成が重視されている。小中学校において、奉仕の精神や公共心を養うため、どのように取り組みたいと考えるか。

個人面接

 ◎実施要領

・時間は30分。20分程度が確認事項を含めた質問、残りははシチュエーションテスト1問。
・面接官2人(うち1名が進め、もう1名がシチュエーションテストの生徒役となる)

 ◎内容

@確認事項を含めた質問
・小学校・中学校・養護学校のうち、勤務可能なのはどこか。また、その希望順位。
・へき地勤務誓約ができるかどうか。
・群馬県内どこでも勤務が可能かどうか。
・(小学校免許を持っていない場合)小免取得誓約ができるかどうか。
・(小学校免許を持っていない場合)小学校で勤務する場合、給与が低くなるがよいか。
・小学校で音楽を教えられるか。また、何年くらいまで教えられるか。
・養護学校についてなにか学んでいることはあるか。
・中学校で免許教科以外で教えられる教科はあるか。
・中学校で指導できる部活は何か(運動部・文化部)
・(教員養成学部出身でない場合)なぜその学部で教員を目指そうと思ったか。
・教師として心がけたいことは何か。
・(さくらプランの場合)さくらプランとして心がけていることは何か。
・ボランティア活動について。
・最近の少年犯罪について思うことはあるか。
Aシチュエーションテスト
・あなたは中1の担任である。男子生徒Bからから「隣のクラスは道徳の時間に図書室に行って本を読んでいる。うちのクラスでもそうしてほしい。」と言われた。このとき、どのような指導をするか。
・あなたは中1の担任である。2学期の最初の日、女子生徒Aが髪を染め、スカートを短くし、さらにルーズソックスをはいて登校してきた。明らかな校則違反であるので、生徒指導室で指導に当たることにした。このとき、どのような指導をするか。

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