動物デカメロン

presented by NIHON UNIV. college of low a society for the study of ANIMATION 1997

8mmフィルム作品・CD−ROM化計画中
この作品は平成9年11月1〜3日に日本大学法学部第18回法桜祭内で上映されたものです。

動物デカメロン ストーリー

生きているものはみな、固有の“小宇宙”で生きている。
その“小宇宙”は、時として“大宇宙”からの侵略を受ける。
“大宇宙”も、どこからか侵略を受けるのだろうか……

この物語は、あらゆる動物のはかない一生を描いたお話である。


第一話 あるセミの一生
セミ 7年間の地中生活から解放されるこの日、 彼は意気揚々と地上へ向けて進み出すが 彼には大きな“カベ”が待ち構えていた。

第二話 あるカエルの一生
カエル キャンプ場でヘビと遭遇。何とか逃げ切るが、 キャンプに来ていた子どもたちに捕まってしまい、 彼は悲劇におそわれる。

第三話 あるニワトリの一生
ひよこ 人間の手から手へと渡ってゆく彼。 無事成長し雄鶏となることができたが、 そこには待ち受ける何かがあった。

第四話 あるアユの一生
第五話 あるカブトムシの一生
第六話 あるアリジゴクの一生
第七話 あるマムシの一生
第八話 あるゴキブリの一生
第九話 あるナメクジの一生

第四話〜第九話はスタッフロールの中の6コマ(4コマ)マンガ。


最終話 ある人間の一生
今までにいくつもの“小宇宙”を侵略してきた“大宇宙”・人間。 その人間も同じ“大宇宙”から侵略を受けてしまう。 彼を襲った出来事とは……

動物デカメロン コラム

◎『デカメロン』(Il Decamerone)
ボッカチオ(Boccaccio 1315-75)の短編小説集。1348-53年作。 3人の紳士と7人の貴婦人が1つずつ10日間にわたって物語る形式をとる。 機知とユーモアとエロティシズムを交えて ルネサンス期の人間像を生き生きと描く。十日物語。 (『大辞林』第2版 三省堂 より)
◎『動物デカメロン』の誕生
1995年10月、朝霞台大学(仮名)の「社会学基礎演習」において、 原案者(あに)が担当のN教授から「掌編小説」の課題が出され、 提出したものがベースとなっている。ちなみにこのタイトルはN教授の命名による。
◎『動物デカメロン』の制作
1996年12月、次年度の学園祭自主制作アニメーション案としておとうとが提出し、 翌年6月に正式に決定。当時の会長から絵コンテの作成を依頼されたおとうとは そのまま監督に就任。同月末より原画作成開始(分担)。8月総作画監督の下で彩色開始。 10月初旬にすべての原画が完成。撮影も順調に進み、 10月31日すべての作業が終了、完成した。
◎『動物デカメロン』の上映
1997年11月1〜3日にかけて日本大学法学部第18回法桜祭の会場(334講堂)にて 『動物デカメロン』は上映された。観客の反響は様々で「かわいいキャラクターでブラックな内容」 「最終話の意義」に賛同・批判の意見が相次いだ。

『動物デカメロン』スタッフ

監督・絵コンテ・音響・キャラクターデザイン(第三話) Y.U
 今回は「テーマを明らかにし、それをいかに分かりやすく、面白く伝えるか」 ということを目指してアニメーション制作にあたってきました。 この『動物デカメロン』はその点からいえば納得のいく作品になったと自負しています。 短いながらも様々なエッセンスを盛り込んだつもりです。 ぜひよくかんでお召し上がりください。
 最後に見てくださったみなさん、制作に携わったみなさんに感謝申し上げます。
総作画監督・色彩設定 N.H
とにかく時間がかかって大変でした。多くの人に多大な迷惑をおかけしました。                    
制作総指揮 H.M
 今年度もアニメーション研究会は、その活動の指針として自主制作アニメーションの制作挙げてきました。 本年度作品は前年度作品を手本に、また同作品の反省点を改善しながら試行錯誤の末、 こうして学部祭を迎えることになりました。
 私にとって、この作品は諸先輩方からの伝統を受け継ぎ、そして私達自身が後輩へと受け継いでいく、 大きな役割を成しているものと受け止めています。 この作品が次回作への橋渡しとなってくれるのであれば、これ以上の喜びはありません。
原案・脚本・キャラクターデザイン(最終話) H.U
キャラクターデザイン(第一・二話) R.H
キャラクターデザイン(第三話)H.S

制作 日本大学法学部アニメーション研究会


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