Human System

presented by NIHON UNIV. college of low a society for the study of ANIMATION 1998

この作品は平成10年11月1〜3日に日本大学法学部第19回法桜祭内で上映されたものです

『Human System』 ストーリー

なぜ自分はここにいるのか 何のために生きているのか
ひとりぼっち 同じ毎日 同じ白い顔 いつもの朝 いつものいらだち
ただ目的もなく 社会に流されながら生きている 少年少女はどこへ向かうのか

すれちがい いつか出会える
ふとした瞬間 何かがつながる

Where are you from?
What are you looking for  in your “Human System”?


『Human System』 登場人物紹介

下の絵は特にいいカットから抜粋しました。 このクオリティで全編できたらすごいアニメになってたな。
少年

少年

 15歳くらい。一見すると好青年っぽく見えますが、 ポケットにナイフをしのばせているイマドキの少年です。 あまり学校には行かず、普段は街を無駄に、無目的にフラフラしていることが多いようです。 その割には制服のシーンばかりですけど。
少女

少女

 少年と同じく15歳くらいです。制服から察するに少年と同じ学校に在学している模様です。 おとなしめ、ひかえめ、友だちも少なく、それでいて「何か」を探しているという感じの少女です。 おおむね原案者の好みに描かれています。

『Human System』の試み

 その1 人間が動くアニメ
 学祭メイン作品として人間が動くアニメを作るのはいつ以来なんでしょうか。とにかく久しぶりです。 しかし、経験のないままというのはちょっと無謀だったかな? 少年・少女とも表情豊かにはなったのですが……

 その2 音楽に合わせるアニメ
 今回はあのTMNetworkの「HumanSystem」に合わせてキャラクターを動かすという、 あまりやったことのない手法で制作しました。曲のイメージに合わせるのは言うまでもなく、 タイミングを合わせるというのもなかなか苦労するものであります。

 その3 時代遅れのフィルムのアニメ
 制作段階で「予定通り遅れている」とはよく言ったものですが、予定外の事態が発生。 カメラ屋さんに「フィルムの現像に中9日かかる」と言われたときは血の気が引きました。 どうやらいつもの発注先が8ミリの現像をやめてしまうとのこと。 もう8ミリフィルムの時代は終わったのだろうか……。結局撮り直しもままならず、 しかも現像があがったのはホントに学祭直前でありました。

 その4 隠れキャラがいるアニメ
 最近では珍しくなりましたね。右はその例です(看板に注目)。 他にも某声優さんの名前が背景に紛れ込んでいたり、 某アニメのキャラクターがマンションのカベに描かれていたりしてます。 あんまりあそばないでよ。


『Human System』  TMNetwork『Human System』より
作詞/小室みつ子 作曲・編曲/小室哲哉

少女は泣きながら目を覚ました ひとりぼっちで 鏡に話しかけてる同じ毎日 同じ白い顔
少年はポケットにナイフしのばせて くちびるかみしめる 汚れたシャツのえりもと いつもの朝といつものいらだち
出会えない ふたりのrelation 街角で今 すれ違ってゆく
捜してる 互いのaffection めぐり会えたら 何かが変わるのに
She is here and he is there
街のどこかで呼びあうよ

人はそれぞれ暮しの中 流されそうになる 一億分の一の偶然を知らずに 今を生きてゆく
出会えない 誰かのrelation 別々の朝 迎えてゆくように
いつの日か 互いのdirection 重なるのなら かけがえのないこと
I am here and you are there
街のどこかで確かめたい

Yes,I’ll be there and you’ll be somewhere
たとえめぐり会わなくとも

教科書に落がきした少女の短い歌は 少年がカバンにつめた夢と同じ

出会えない ふたりのrelation 街角で今 すれ違ってゆく
捜してる 互いのaffection めぐり会えたら 何かが変わるのに
出会えない 誰かのrelation 別々の朝 迎えてゆくように
いつの日か 互いのdirection 重なるのなら かけがえのないこと

She is here and he is there in the human system
I am here and you are there in the human system
She is here and he is there in the human system
I am here and you are there in the human system


『Human System』制作スタッフ

監督・キャラクターデザイン(女) E.O
 久しぶりの人間アニメだったのですが、製作期間が短かったのがモロに出てしまいました。 また、音に合わせて作るということが改めて大変だと思いました。 ということで、平成版『拳闘士』を目指してみました(冗談)。 ウオッス!!
原案・絵コンテ H.W
 自分の思いつきがこうしてアニメーションとなったことは実に光栄なことなのですが、 正直大したことはやってないんです(本当に)。 曲のイメージに合わせたつもりでしたが、逆に曲のイメージを壊してしまったでしょうか?
 ともあれ作品の完成にほっとすると同時にみんなの「がんばり」に感謝します。
キャラクターデザイン(男) T.M  注:あまりに長文のため、一部(かなり)編集してあります。
 やれ寝坊、やれ私用、やれバイト、やれ他サークルで進まない会議。 一月以上ずれ込んでもあがらない絵コンテ。原画は?????を??。
 あげくには執行部ほぼ全員で長期の泊まり込み。会長が最長で、他の面々も合計で1週間ほどになる。 膨張を続ける出費。原画の修正・水増しにも苦労する。睡眠不足も重なって苛立ちはつのり、 八つ当たる、切れかかる。内部でも崩壊寸前。
 追い打ちをかけるように続出するトラブル。無反射ガラスは割れ、 シャッターはランプに接触して焼けこげ、現像期間は中9日の上にZC1000は絶不調。 学祭2日前にしてやっとあがってきたフィルムはそのままでは実用に耐えない代物。 保険として平行していたパソコン版もソフトの不調からあがらない。
 後は意地だけ。既に手段は選べない。しかし、不甲斐ない執行部に対し????してきた ??の協力は得られない。 仕方なく??に協力を要請。編集作業は準備日も続く。 しかし設営現場では一人作業に残った私が不満の槍玉にあげられやっぱり貧乏くじ。
 ついに完成。できるだけいいものにしようと苦労して撮影したものの、???感覚の面々は大笑い。 「思ったほど?くなかった」と帰っていく三部研の面々。
 かくして「Hu ma n System」こと「????」は??のうちに幕を閉じたのであった……。

 以上、「裏方は所詮ビンボくじなんだ、ケッ」の元総務でした。
 末筆ではありますが、撮影、編集にご協力下さった方々に一言、本当にありがとうございました。

背景監督 T.W
 イヤー、疲れたっス。「二度とやりたくない」って言うくらい疲れました。 制作に遅れが生じること数えきれず。文句を書くとはっきり言って書ききれないくらいあるので、 文句はやめて、良いところだけ……
 歌(曲)はいい曲ですし、キャラクター設定もなかなかです。 (テンポはイマイチ合ってない部分が多かったですね。) 初めての割りにはいいものができたと思います。 (が、観客のウケはイマイチでしたね。かなり厳しい意見をたくさんもらいました。) 僕としてはかなり満足はしましたし、達成感はあったので、 まあ、なんにしろ出来てよかったです。ホント。
制作 日本大学法学部アニメーション研究会1998

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