Media Review

おすすめの本・映画を気ままに紹介します。
「これは!」という本がありましたらぜひご紹介ください。


『小学校なんてコワくない』 ダイヤモンド社 1000円

「今の小学校は昔とぜんぜん違うみたい。いじめ、落ちこぼれ、登校拒否…不安なことがいっぱい!
 給食残すと先生に叱られるのかしら?
 塾行かないと勉強ついていけないのかな?
 おとなしいけど友だちとちゃんと遊べるの?
 うちの子ホントにだいじょうぶ?」

こんな入学前の不安はこれで解決!という、お母さんのための小学校生活攻略マニュアルです。先輩ママ200人のアンケートと聞き取り調査をもとに作られています。入学前の準備はもちろん、家庭訪問など季節ごとの行事、現場の先生からのアドバイス、PTAとの関わり方など、盛りだくさんの内容です。

とくに関心が高いと思われる「いじめ」については、『いじめ対策マニュアル』で当フォーラムが取材協力しています。すでにお子さんを入学させているお母さんの参考にもなります。いろいろな事例を紹介し、基本的なアドバイスも載せていますのでぜひ一度読んでみてください。そのうえで「ご質問」などをいただければ、さらに具体的にお答えできるかもしれません

このシリーズで『幼稚園なんてコワくない』も同社から出されています。入園前に子どもに教えておきたい生活術を中心に「ママ離れ」「お漏らし」などの不安にきめ細かく答える内容になっています。こちらもお薦めです。

『パパってなに?』 10月中旬よりシネマスクウェアとうきゅう(新宿)で公開予定

 父親という存在そのものに対する少年の問いかけに真正面から取り組み、少年の心の葛藤と成長を通して、父親とは、父性とは何かを真摯に見つめ、98年のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート他、海外でも高く評価された作品です。
 相次ぐ少年事件の発生で父親の存在がクローズアップされています。映画を通して、家族で話し合うきっかけができそうな作品です。
 詳しくは公式ページ(コムストックさん)をご覧ください。

『日本の若者の弱点』 中里至正・松井洋 著  1999.4 毎日新聞社 1500円(税抜)

 日本・アメリカ・中国・韓国・トルコ・ポーランド・キプロスの7カ国で 「非行抑止要因」を知るための調査結果から、現代日本の「若者」のどこが「変わってしまった」のか、 なにが「変」なのかを探っています。
 具体的な数値から日本の若者の「特異性」を導き出しているのでとても説得力があります。 特に興味深いのは日本の若者は「虞犯行為(飲酒・喫煙)」や 異性との友達との外泊・ウソをつくことなどに対して「許容性」が極めて高く、 とりわけ外泊は女子で目立っているという調査結果です。
 報道などで若者の犯罪などが取り上げられる場合、原因の所在を曖昧な表現で済ますか、 単純に公的機関(主として「学校」)になすりつける傾向が多いように感じますが、 この本では『親子関係の「荒れ」』としています。子どもたちにとって一番身近な 「社会」である親子関係から見直そうという提言は的を射ていると思います。

『地図のことがわかる事典』 田代博・星野朗 編著  2000.2 日本実業出版社 1500円(税抜)

 ひとえに「地図」といっても、「世界地図」「道路地図」「路線図」「地形図」など 多種多様で、現代社会ではそれぞれの地図ひとつひとつが生活には欠かせない情報源にもなっています。 そういった「地図」の歴史から、基本的な見方(「読み方」)、コンピュータを使った 新しい「地図」の紹介など、まさしく「地図」のバイブル的本です。
 一般的に「地図についてまとめられた本」という風に考えると、なんだか学術的なことばかりで 「手に付かない」という印象があると思いますが、読んでみると地図に関して全く素人の方にも わかりやすく書かれています。それでいて地図に関して知識のある人でも新しい発見がある、 そんな本です。特にパソコンで使えるCD−ROM版の地図の情報やホームページの紹介は 充実しています。

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