お子様は多少あわてんぼうなのでしょうね。お話の全てにそれが
読み取れます。
ここで、最近の子供たちの特徴である2つの事象について触れさ
せていただきます。
一つは、答えの見直しを絶対にしないということ!もう一つは文
章を読まないということです。最初の問題点は、私どもの教室で
は算数に限り全問正解するまでやらせますが、そういった訓練が
為されていないと難しいと思います。
2つ目は、文章を映像としてしか捕らえていないことです。そし
て、文意を読み取らずにこれは足し算だとか引き算だとか決めて
かかってしまいます。
時折こういうことがあります。「先生、今日は何をするの?」
「白板を見てごらん。書いてあるから!」しばらくホワイトボー
ドを眺めています。そして、開口「先生、今日何すんの?」
「先生に聞こえるように声を出して読んでごらん!」大きな声で
読み出します。「わかったかい?」「わかった!」
文章題が苦手なのは、子供たちが文章を読もうとしないためなの
です。「読み書きソロバン」と言われますように、本を読む!文
章を読む!ということは大切な基本中の基本です。
字の下手はこれまた基本の「きれいに書く」ということが出来て
いないわけですが、これをそろばんの数字を書く早さの影響では
決してありません。私たちは、子供たちに対して口が酸っぱくな
る位「丁寧な文字」を要求しています。
先ずは子供たちが読みそうな本を与えて、「ゆっくり読む」そし
て「1行ずつ理解する」といった訓練が必要なのではないでしょ
うか。或いは即効性を求めるのなら文章題ばかりの問題集で、文
意を把握させる訓練が必要かもしれません。
先にも言いましたように「読み・書き・そろばん」をバランス良
く利用されることをお勧めします。
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