酒飲みのための雑学




大酒を飲んで長生きした幸福な人
    酒飲みに長生きはいないと言われますが、本当でしょうか?大酒飲みなのに長生きして、世の飲んべえを安心させる。その代表的な人物が、世界の名酒、オールドパー(スコッチウイスキー)の元祖、トーマス・パーです。彼は1483年にイギリスに生まれ、初めて結婚したのがなんと80才のときで、1男1女をもうけ、122才で再婚。亡くなったのは152才と言われ、生涯こよなく酒を愛し続けました。(年齢は本当かどうかは定かではありません)オールドパーに152という数字が入っているのはトーマス・パーの亡くなった年齢を示しています。日本でも泉重千代さん、横山大観さんなど、大酒飲みで長生きした人を数えあげればきりがありません。
酒は百薬の長、命を削るカンナ?
    ヨーロッパでは、かなり昔から酒は心臓病の薬として用いられてきました。確かにアルコールは毛細血管を拡張させ血液の循環をよくし、心臓の収縮を強める働きがあります。さらに大脳皮質においてはストレスを解消する作用もあります。ところが、毎日の飲酒量によっては肝臓に負担がかかり、肝硬変などになってしまいます。脂肪肝なら、1ケ月も断酒をすると元に回復するらしく、ようするに自分の適量を把握し、週に1回は飲まない日を設けることが、長く付き合う秘訣ですね。
酒は興奮剤か睡眠薬か
    セントバーナード犬(スイスの山岳救助犬)の首輪には、出動時はいつも首にブランデーを少量ぶら下げています。これは遭難者の眠気と寒さを防ぐ、気付け薬として役立っているんですね。しかし皆さんもよくやる寝酒は、寝れない人がぐっすり寝るために、お酒を飲むんだよね。ようするに、酒は興奮剤にも睡眠薬にもなるって事。体質にもよりますが、血液中のアルコール濃度が高くなれば、睡眠薬として働くようになるんです。
急性アルコール中毒にご注意!
    春先になると、大学生のコンパや花見など、普段酒を飲まない人が酒を飲む機会が多くなり。また、そんなときは必ず一気飲みをしてしまいます。一度に大量のアルコールが体内に入ると、肝臓がフル回転で分解しようと働き、その時にアセトアルデヒドという毒物ができ、これが血液中に入りこむためで、アルコールそのものが原因ではありません。私も急性アルコール中毒になった人を何人か見たことがあります。ひどいときは白目をむいて、口からは泡を出して震えているなど、そのままでは危険な状態です。一番倒れやすい場所はトイレです。今のところアルコール中毒の特効薬はなく、中和剤を飲ませて、横になっているしかありません。
チャンポン酒は悪酔いするってほんと?
    この俗説は、酒飲みのあいだではかなり信じられており、私もチャンポンをして二日酔いで苦しんだ経験があります。しかし、もとをたどれば同じアルコールで悪酔いするのは量に関係があるようです。ようするに味が変わるため、ついつい飲み過ぎてしまうのが原因。何でもそうですが、一人5回は無理でも、ピチピチギャルが5人ならんだら、ついついね......?
ビールを飲むとなぜトイレが近くなるの?
    最近はビール通が増え、私はビールしか飲まないという友人もおります。特に夏になると、ビアガーデンなどで生ビールを飲む機会が多くなります。しかし、困った事が一つあります。それはオシッコが近くなるのだ。だから特にビアガーデンのトイレはいつも満員御礼状態です。これは、ビールに含まれるアルコールには利尿促進作用があるからです。もちろんウイスキーでも焼酎でも同じですが、ビールは水分が多いので、オシッコの量が増えてしまうようです。さらに水分が多いと血液を薄くしてしまい、濃度を元に戻そうと、オシッコで余分な水分を放出するのです。トイレの回数が多くなるのはアルコールだけではなく、コーヒーや紅茶もそうですよ。
お酒で人格が変わる?
    笑い上戸や泣き上戸、酒を飲んだときの人の反応はさまざまですが、一番やっかいなのがからみ上戸。これは相手も災難ですが、飲んだあとのことはほとんど覚えておらず、本人も災難です。別に性格的には陰険ではないのに、酒が性格を変えてしまうのです。これは一種の病気であり、飲酒不堪症という病名すらあります。そもそもアルコールには、脳をリラックスさせ、いい気分にさせる効用があり、陽気な酒が一般的なんです。少々酷なようですが、こういう人はお酒を飲まないしかありませんね。
最近多い女性のアル中!
    男女雇用機会均等法が4月より完全実施となりましたが、それでなくても最近は男顔負けの酒豪の女性が目立ち、逆に頼りない男が増えてきました。「女を酔わせて」などという下心は通用しないようです。女性のお酒も昔のように普段は飲まずに、「付き合いでしょうがなく」から自分から積極的に飲むに変わってきています。ただお酒はみんなでワイワイ騒いで楽しくやりたいものです。目の前に起こっている現実問題からの逃避手段としての飲酒など暗いお酒は関心できません。特に女性がお酒を飲む場合は、男性よりも特定の原因がある場合が多いようです。アル中になるには飲む量や回数よりも、何で飲むかが重要なようです。そして知らぬまにアルコール依存症の扉を叩いているという事の無いように、皆さん気おつけましょう。
二日酔いをしないために
    今日は軽く一杯のつもりが、お酒が入るとだんだん調子に乗って2軒、3軒とはしごをし、つい深酒となり、翌日つらい思いをした経験は、酒飲みなら誰でも経験のあることだと思います。これはアルコールが入ると大脳の感情や理性をコントロールする新皮質が麻痺し、性欲や食欲といった人間の本能をつかさどる古皮質の天下になるからです。ただ飲み過ぎると、当然古皮質も麻痺してしまいますが。私も解っちゃいるけどやめられないバカな人間で、同じ過ちを何度も繰り返しております。そんな時に私が実践している対処法を教えましょう。
《飲んでる時》
    飲む量と同じぐらい食べる事。最初は揚げ物など脂っこいつまみを食べ、だんだんとあっさりした物を食べる。お酒も最初はビール、次は焼酎、その次はなどといろいろ変えないで、今日は生ビールを1杯の後はワインしか飲まないなど、同じ物で通すとマイペースで飲める。あと最後に果物の柿を食べると、なぜか二日酔いにならないんです。それと飲んだ後はラーメンが食べたくなりますが、これがくせ者です。特にスープに入っている塩分の量がばかになりません。お酒と長く付き合うために、飲んだ後はぐっとこらえて我慢しましょう。
《なってしまったら》
    私のお勧めはお風呂に入って汗を流し、アルコールを発散させる事。水をコップで数杯飲んで、少しぬるめのお風呂に長く入るのがコツ。気持ち悪く吐き気がする時は、思い切って口に指を入れて、のどちんこを刺激し、吐くのが一番です。あとは牛乳などを飲んで、水分を補給しておきましょう。飲んで睡眠時間が少ないと、当然お酒はぬけておらず、酒臭い口臭が気になります。そんな時は、牛乳やお茶を飲むのが一番です。私は特にひどい時はお茶の葉をそのまま食べます。







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