第十一回愛勝日の御言
1994年1月2日
漢南洞公館 一九九四年一月二日、愛勝日の式典後、日本の幹部に日本語で語られた内容です。
「真の父母と成約時代安着」
★堕落の絶対的自覚を持たなければならない
旧約・新約基準完成の四十年
★何もない裸の神様のために天下を捨てる
★死ぬのは私の使命、生かすのは神様の使命
完成圏の愛の蹂躙は許す道がない
★正当な伝統をつくりあげる苦労 ・・ここに水の話あり
★地獄の底を行くことが天国への近道
「真の父母と成約時代安着」
今年は一九九四年ですね。成約二年です。今から成約二年というように数えていくのです。成約時代と真の父母の宣布というのは、大転換時代、宇宙の転換時代です。新しい成約時代に入るので、成約元年を一九九三年に発表しました。以後統一教会は、成約二年というように、これから成約年号を全世界的に使わないといけません。そうすると、何年もたたないうちに西暦年号が変わってくるでしょう。
今の時は、摂理的観点から見たらどういう時かというと、今日、摂理的に立っているところは、ちょうど一九四五年当時、連合国家が日、独、伊を敗北させて勝利したその時に当たります。キリスト教文化圏である連合国家を中心として世界が一つになったのです。その一つになった目的は、神様の御旨を完成するためでした。人類はそれを知らなかったのですが、神様がきちんと歴史を通して、その目的完成のために準備して勝利圏を立たせたのが、第二次世界大戦後の連合国家の勝利圏だったのです。その統一された全世界の連合国家、代表国家は、エバ国家とアベル国家とカイン国家です。そうなっているのです。
堕落によって、神側とサタン側に分立されてしまいました。それは種を神様のほうとサタンのほうに植えたことと同じです。天の側は良心圏に立ち、サタンの側は肉身圏に立って、それが心身分裂を中心にして世界的に発展していっているのです。一方は宗教的世界、他方は政治的世界としてです。だから、外的に象徴される肉身の基盤をサタンが持つようになりました。そのサタンの基盤というものは、堕落した愛を中心として出発したものです。
創造本然の立場から見た場合に、良心圏の基準は、まだ神様と愛の関係を結んでいないというのです。良心圏はまだ神様と愛の関係を結んでいない立場にあります。だから、堕落する時、長成期完成基準の立場でサタン的愛と一つになった立場は、その時の良心基準より強いというのです。だから、サタンの基台になっている肉身を中心として、サタン的愛の根っこを下ろし、アダムの体、エバの体を中心として、サタン的血統がつながってしまいました。
今まで神様を中心として、良心圏を中心として世界的キリスト教文化圏が発展し、いろいろな宗教圏が発展してきましたが、それは、神様の愛と因縁を持つことができなかったのです。だから、神様は地上のすべての人類、歴史を直接主管することができませんでした。もしもこれを主管することができるというのであれば、アダム・エバが堕落する時に神様は主管されたはずです。しかし、完成圏に到達できない期間内で堕落するアダムに神様は干渉できませんでした。完成圏が生まれるまで、神様は直接地上に手を伸ばして主管することができないのです。
だから神様は、その反対の方向を取る蕩減の道、復帰の道をたどってこざるを得ません。そうすると、神様の戦略戦術というものは、打たれて、弁償させて勝利してくるのです。サタンは打って滅んでいきます。誰が先に打つかというと、悪が先に打ってくるというのです。神様の摂理の基準を正していくと、いつでもサタンのほうはこれを攻略してきました。攻めてくるその基準は一対一ではありません。中心的なアベルというものは、世界を代表するアベルなのです。だから、全世界の環境にあるサタンは、力を集中してそのアベルをたたくのです。
アベル圏が立つとしても、それが完成圏の上に立っていない以上は、サタンは自由自在に殺すことができます。殺されるからといって、神様は干渉して保護することはできません。もしも、それを保護することができるのであるならば、神様は堕落させなかったというのです。堕落したということは、干渉することができなかったということです。だから、たくさんのアベル的血を流しながら、殉教の歴史を広げてこざるを得なかったというのが宗教圏の悲惨さです。
それから、個人の蕩減においても、全世界的に個人の復帰、個人アベル復帰圏に向けて世界的に迫害するのです。そうして、アベル圏のたくさんの人が世界的に死ぬことによって、そのことを中心として、個人的蕩減完成がなされるというのです。東西南北を見れば、一人ではないのです。サタン圏が四か国、五か国、あるいはたくさんの国があった場合には、その国において皆判定するのだから、その国の文化的背後関係、地域的習慣とか、皆それを収拾して立ち残るようなアベル圏を収めていくのです。だから、宗教圏にしても平行ではありません。
アベルとしても、蘇生的アベル、長成的アベル、完成的アベル、東、西こういうたくさんのものを中心として、蕩減の道を広げて、それを全体的な個人として立てて、世界的な個人中心圏を求めてくるのです。そのようになっているから、たくさんの宗教圏を順繰り、順繰りしながら、中心圏の主流宗教を中心として、最後には勝利できるようにつないでいくのです。
そういう意味で、宗教が世界的になるように、各地域を越えて世界主流の立場に立つようにさせたいのが神様の願いです。だから、個人のアベル圏を越えた場合には、次は家庭的アベル圏です。宗教圏を見れば、僕の宗教から養子の宗教圏、庶子の宗教圏、実子の宗教圏からなっています。エバを復帰すると、巫女から始まる女の宗教、そのようにして横的につながっています。このように展開しているのです。
歴史が古いからその宗教が先であるということはありません。古ければ古いほど、それは低いというのです。なぜ古いほど高くないかといえば、古ければ古いほど、個人的蕩減の量が大きいからです。どんどん世界的になった場合には、最後になっていくほど蕩減の道は少なくなります。だから、再臨の主は最後に生まれるのです。終末期、それを皆統合した後に、それを相続して、アベルである再臨主が一番末端の席に来られるのです。そうすると、蕩減条件を払わなくてもいいというのです。このように個人から、家庭から、何千年の歴史を通して、神様は主流宗教を中心として歴史をまとめてこられたのです。
宗教の根底、宗教の目的は一体何かといえば、それは真の父母と真の子女を求める道です。それは創造理想そのものです。神様の御旨というのは創造理想完成です。統一教会ははっきりしています。一体神様の御旨とは何か? 創造理想完成。創造理想完成とは一体何か? 四位基台完成。きちんと公式になっています。神様の創造理想の目的がなし得なかったのだから、救援摂理の目的は、再び創造理想を完成すること、四位基台の完成です。
神様を中心とした愛の因縁を中心として、アダムとエバが一つになった場合には、神様の無形実体の形状、性相が、無形実体の愛の主体が有形実体に分立して、それが結婚式を通して一つになることによって、主体である無形実体の形状、性相の相対圏に立つと、これが一つになるのです。だから、横的一体、縦的一体をなすことによって、これが一つとなることによって神人愛一体圏が生まれます。そうして、神様が人間と共に、家庭を中心に安着できるのです。今年の年頭標語も「真の父母と成約時代安着」としました。安着、それは神様が真の父母と共に、愛を中心として、地上に歴史以来初めて着陸するのです。
堕落の絶対的自覚を持たなければならない
堕落したアダムの愛を中心として着陸した基地、サタン的な基地が肉身でした。アダムの良心を中心として見た場合には、相対的立場が肉身だから、愛の関係により結んだ以上、サタン的な愛の基地は、相対的な立場に立っている肉身にならざるを得ないというのです。それを神様は防ぐことはできません。原理に合った立場だから、仕方なしに、肉体をサタンの基地として植え込み、根が下りるようになりました。それからずーっと、アダム・エバを中心として、肉体圏はサタンの血統圏とつながったのです。これが問題です。
神様の血統圏はまだ始まっていないのです。戦って勝つ見込みはありません。長成期完成基準のサタン的愛で結ばれた世界というものは、長成完成基準の堕落当時の良心の基準より強いというのです。これが問題です。愛の因縁で植え込んだその基地は、サタンの愛が強いのです。もしも、サタンの愛が弱かった場合には、復帰はそう問題ではありません。良心はきちんと神様に帰ることを知っています。良心は第二の神様といいましたね。良心には何の教育も必要ありません。そのままにしていれば、サタンがブレーキをかけるものがなかった場合には、自動的に神様のほうにすーと通り過ぎるようになっているのです。だから、強いサタン圏の愛の基台でもって植え付けられた根が、肉体圏に植えられたことが問題なのです。
それを取り除くには再臨の主が必要です。再臨の主とは何か、メシヤとは何かというと真のお父様です。真のお父様というのは、完成されたアダムです。完成されたアダムというのは神様の愛と一体となったアダムのことです。神様の愛と一つになったアダムとなるならば、神性は自動的に一体となるようになっているのです。これをはっきりしないといけません。
神様の愛と関係をもっていないから、今まで神様と一体となることができなかったのですが、神様の愛と一体となったならば、神性は自動的に一体となります。今までの人類の歴史において神性と一体になった者は一人もいません。それは堕落のゆえだというのです。このような原理観で批判することによって、我々ははっきり分かりますが、一般の人はそのような概念さえつかむことができません。堕落以後の人類歴史を通して、神様を中心として見た場合に、心はいつもサタンに引っ張られてしまうのです。だから、良心はいつも苦悶の生涯を、歴史を通して苦悶圏を乗り越えることができませんでした。
神様はよく知っているから、終末期には、サタンの愛の基台であるその根っこが取られてしまうというのです。誰が取るか。サタンは取ることはできません。神様も取ることはできません。神様が取ることができるのであれば、堕落させなかったのです。誰が取るか。それは完成したアダムです。完成したアダムが、真の神様と愛で一体となり、神性一体圏をなし得、それを中心として準備させてやるのです。準備させてやる以外に道はありません。
だから、肉身の因縁でサタン的血統と結びついて、歴史的版図を持ったいかなるものも公認するということは絶対許せません。肉身に下ろしたサタンの愛、サタンの生命、サタンの血統の因縁圏が延長されて、今まで歴史がたどってきたのだから、その歴史上に残っているいかなる国、いかなる習慣性、いかなる聖人の教えであっても、それはそのまま通じません。みなゼロにしないといけないというのです。
先生は今まで、自分が一番愛する者にも、こういう内容を知らせることができなかったのです。先生がこういう動機で、そのように分割して一方を消滅させるという方法を知らないのです。今まで良心を中心としてしてきたことが正常だと考えます。先祖からずーっと歴史を通してきたのだから正常だと思うのです。しかし、それは正常ではありません。堕落したことが分からないから正常だと思うのですが、これが問題です。正常ではないのに正常であると思うから、サタンは自由に延長ができるのです。
ところが、統一教会が生まれることによって、完全に非正常の状況に落ちているのです。だから、終わりの時には、サタン圏を中心とした伝統的因縁を捨て、最も愛する者、最も貴重に思う者が自分の首を取ってしまうというのです。それが家庭です。自分というものと家庭というものです。
聖書はそういう内容を知っていながら、詳細に説明ができないのです。サタンは基台を持っているのに、イエス様はその基台を持っていません。話だけではなせません。基台をつくって、比較対照してこうではないかと、同じ実体基盤をつくらないと取り返すことはできないのです。神様のほうで基台を持たないと、いくら取り返してもまた盗まれてしまいます。すぐやられてしまいます。だから完成したアダムは、はっきりその内容を知って、きちんと基台をつくり、勝利的な証拠物を出して、「君はだめだから交替しなさい」と言う時、そういうことができるのです。
だから、こういう内容をはっきり知ることによって、自分たる者は、歴史を通して心身分割圏にいるという、堕落の自覚を明確にしなければなりません。それは天宙を転覆するような自覚です。分かりましたか。その自覚のレベルはどの程度かというと、百パーセント天宙です。あなたたちは日本だけを考えています。日本はあてになりません。天宙、霊界ともども、地獄ともども、そういう自覚です。先生の話を聞いて、そういう自覚ができましたか。(「心掛けができました。」)心掛けといっても何もないではないですか。実績がありません。勝利的実体物がなければなりません。悪のものと善のものは、実体でぶつかって勝敗が決まるのです。リング上においてボクシングで決闘するのと同じです。先生が基盤を持っているから、日本でもアメリカでもぶつかれというのです。アメリカも、日本も、全世界がもうのびてしまっています。文先生を一番怖がっているのです。
堕落した自覚性は天宙宣布してあまりある、その自覚が必要です。先生の話の方向から見て、それが絶対必要ですか、必要ではないですか、(「必要です。」)本当ですか。先生は必要だと思いません。(「必要です!」)はっきり分かったので、二度教える必要はないですね。戦いが済んだので、先生が詳細に話してあげるのです。君たちの堕落したその自覚性を、天宙宣布してあまりあるような自覚を持てば、いかなるものが来ても問題になりません。間違いなく自覚を持つようになりましたか。(「なりました。」)
先生はそういう自覚を君たちに譲ってあげたのだから、先生はもう自覚ない者になってしまってもいいですね。(笑い)年寄りのお父さんは霊界に行かないといけないではないですか。今七十五歳です。七十五歳はもう八十代です。今から先生に頼んで、もっと働いてもらいたいと思う者は愚か者です。先生が今まで持ってきた絶対的自覚を、あなたたちに完全に伝授しましょう。今から七年間、先生がやらなくても、あなたたちがやらなければなりません。分かりましたか。あなたたちの時代です。だからはっきり教えてあげなければなりません。
旧約・新約基準完成の四十年
堕落した自覚は個人だけではありません。家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙すべて、地獄まで転覆するのです。全世界に五十二億いるとしても、男・女は二人と見るのです。個人的完成、家庭的完成、氏族、民族と八段階完成をアダムが失ったのだから、これを同等の立場で、各自が責任を持つことによって、真の父母が八〇パーセント、九〇パーセントなしたけれども、自分たちも結晶体のように、六角の水晶体にならないといけないのです。
先生が迫害を受けながら、百六十か国の宣教基地を造ったとするならば、あなたたちは百六十か国にあたる家庭的基盤、百六十軒の家庭を収拾しなければなりません。そうすることによって同じ結晶体になるのです。結晶体になったその位置を獲得した場合には、一かたまりになった結晶体と同じく皆一つになるのです。これは公式になっています。だから百六十軒には、ヤコブ家庭の十二数、モーセの七十二長老の失敗、イエス様の百二十門徒の失敗が入っているのです。
戦後、キリスト教文化圏を新婦として、連合国家が先生を迎えた場合には、百六十か国を中心として、憲法を作って法律が発布されて、七年以内に、統一の世界、地上天国、天上天国を成し遂げるようになっていました。一九四五年から七年間で、一九五二年までに終えるのが先生の目標だったのです。そういう内容をきちんと構えておりながら、足場がなくて、皆追い出されてしまいました。完全に神様が主管するその基台を、再臨主を中心として一体となって定着すべきその基台を、連合国家が反対することによって、完全にサタンが主管するようになり、先生は神様と共に荒野に追い出されてしまったのです。
再びその基準まで戻すのに、四十年を中心とした蕩減復帰の期間がありました。四千年を四十年で蕩減するのです。何十倍、何百倍以上の犠牲を払ってでも、これをよじ登って復帰しなければ、神様の摂理は永遠に延長されるのです。大変なことです。
復帰摂理から見た場合に、個人的に完成したこともなければ、家庭的にも失敗、氏族的にも失敗、民族的にも失敗、国家的にも失敗、世界的にも失敗してきたのです。完全に世界的基盤において、神様と再臨主が追い出されたのです。四千年の歴史を四百年で蕩減するとすれば、先生は生きることができません。四十年の期間でこれを乗り越えないと、大変なことになるのです。
今日、よくも、よくも一九四五年当時の状況に戻りました。先生がお母様をずーっと育てて、先生の後に来て、お母様を中心として、女性解放とともに、新婦圏の引き継ぎをしてあげるのです。アメリカと国連です。アメリカがアベルで、自由世界はカインです。カイン・アベルが一つにならなかったから、先生が皆基盤をつくってあげて、お母様を中心として、アメリカ国会と国連の総会でこのように一つにさせるのです。一つにさせることによって、エバとカイン・アベルになったのです。お母様でもってそれは勝利したエバ、カイン・アベルになっているのです。しかし、蕩減復帰によって全世界の歴史を通してきた国家基準は持っていません。
連合国家の失敗によって、サタン圏が連合国家を取ったとするならば、本当は神様のほうはしっぽ、下のほうです。しかし、日、独、伊を取った場合には、旧約聖書と新約聖書が飛んでしまいます。摂理期間内で家庭理想、国家理想、世界理想が飛んでしまうのです。仕方なしに、アメリカ、それは第二のイスラエル圏だから、アメリカを再び選定せざるを得ません。ところが、それは神様にはできません。神様が最初に選定して失敗したのだから、再び決めることはできないのです。それができるのであれば、アダム自身を中心とした復帰は可能だったというのです。
子女を中心として、カイン・アベルによる復帰ということはもう言わなくてもできるのです。だから、二番目を通して復帰しなければなりません。だから、先生の権限でアメリカをアベルの立場に立てました。先生が立てたのだから、先生が責任を持たなければならないのです。日、米、独、これはみな怨讐です。韓国人である先生と日本が怨讐、日本とアメリカが怨讐、アメリカとドイツも怨讐、全部怨讐です。このような復帰歴史は歴史にないのです。全部が反対であり、全部が怨讐関係です。
そのようなものを前にして、先生はアメリカに行きました。アメリカを救ってあげなければなりません。アメリカは神様への第一の反逆者として、地獄のどん底に落ちるところでした。それを救ってあげるのですから、元の位置に返していくのです。アメリカが失敗したので、ユダヤ教の旧約聖書の完成を失いました。新約を完成すれば旧約は自動的に完成すべきなのに、アメリカが失敗したので、旧約も失敗、新約と成約も共に失敗です。
旧約時代をいかに復帰するか、それは第一、第二、第三イスラエルを中心として復帰しないといけないのです。皆これは反対しました。ユダヤ教とキリスト教が反対してしまいました。だから、仕方なしに、韓国を中心として第一イスラエル、旧約時代の蕩減をするのです。それが戦後二十年の期間です。イスラエル民族が、イエス様に反対する新約成立時代が来るまでの二十年間です。韓国を中心として旧約聖書の蕩減、それが二十年かかっているのです。
一九六〇年を中心として真の父母を設定することによって、旧約時代国家基準において、イエス様が国家的に勝利した基準を蕩減復帰したのです。それで、あなたたちも七〇何年だったか、国際機動隊をつくって、ヨイド大会とか、そういうことをしながら、イエス様が国家において追われて殺されたその基準を、韓国を中心として蕩減復帰しなければならなかったのです。
ちょうどその時、十二弟子がイエス様に反対したのと同じように、統一教会が迫害されて、もういよいよ崩壊という時、有名な学者たちが、皆背いて逃げていってしまいました。十二人が一つになって、統一教会撲滅運動をしたのです。それはそっくり同じです。その同じ環境において勝利を得なければならないのです。そういう勝利圏、国家基準の旧約聖書完成基盤を持って、それから新約時代アメリカ完成のための二十年間です。
アメリカに行って二十年間、全世界キリスト教を中心として実体的ぶつかり合いをして、結局は、二十年の後にアメリカはもうめちゃくちゃになりました。天下最高の法廷に座った連合国家の中心たるアメリカが、なぜ四十年間に地獄のどん底に転げ落ちるようになったか、それは歴史家も分からないのです。それは先生を迫害したためです。先生はその環境において、アメリカでずーっと闘争しながら、牢屋まで引き込まれながら戦っていきました。
そうしながら、四大国家、韓国と日本とアメリカとドイツ、これら怨讐圏を総まとめにして、滅びていくアメリカを救おうとしてきたのです。ヤコブ的な怨讐圏に立った者が、これを蕩減復帰して、国家基準まで、その国の者が忠誠を尽くす以上の忠誠を尽くして、国を神様のほうに奪い返してこなければならないのです。それが二十年間のアメリカの方策でした。
それで、国連を中心として、お母様がアメリカ国会などで勝利的権限を振るうことによって、アメリカ全体を奪回しているのです。国連を中心として、そこにはドイツも入っています。カイン・アベルです。エバであるお母様、新婦が、新婦基台をなすべきキリスト教文化圏が、新郎を迎えなかったことを蕩減復帰するのです。国連はアメリカ国会、自由世界の国会をつないでカイン・アベルです。これは天使長国家圏です。蕩減的につないで、カイン・アベルが一つになって帰ってくるのです。エバと天使長が一つになってアダムを堕落させました。今度は反対です。天使長とお母様が一つになってアダムを迎えるのです。
何もない裸の神様のために天下を捨てる
日本の国は基盤がありません。蕩減復帰されていないから、サタンがよくも知っています。全面的崩壊、八月末崩壊とサタンはお母様の行く足を切ってしまおうとしましたが、そうはいきません。あなたたちの言うようにしたら、日本はふっ飛んでしまうのです。アメリカに行って最初にやった精神を伝統としてやりなさい。アメリカに行って、あのワシントン大会ができると信じましたか。夢にも思わないことを命令するのだから、それと比べれば日本は何でもありません。あまりにも、基盤が大きくなっています。外的な雰囲気において、先生に巻き込まれるように日本はなっているのです。
お母様の東京ドームの大会も、誰も信じなかったのです。大使や副大統領の妻を連れて行くのに、日本が反対したら大変なのです。嫌だけど、仕方なしにそれをやらざるを得ません。サタンは力に押される場合には屈伏するのです。電気に当たったカエルみたいにのびてしまいます。いくら威張ってみても、先生の作戦に完全にやられてしまうのです。それで、東京ドームにマスコミをどうするかという時、皆入れなさいと言いました。入ってみると、死んだものと思っていたのに生きていた、今ジャンプして天井に上がるようなその勢いに皆目が丸くなったのです。
宗教を知らない者は皆後退します。宗教はそんな生やさしいものではないのです。日本はそうかもしれないけど、先生は質から違い、出発から違うのです。将来もそうです。先生があなたたちの話を参考にすると思うこと自体が間違っています。皆が「文先生は立派な弟子をたくさん持っていいですね」といいますが、それは逆です。あなたたちももうずいぶん先生から習ったでしょう。習いながらその通りやらないから、こんなことになっています。自分の根底には悪辣な日本的考え方があったというのです。だからこうなっています。先生がいなかったら大変です。これを完全に切って治しました。これはイエス様はできません。腐ってしまったものはイエス様にもできません。そのようなところに立つべき者たちが、皆ここに集まった、それが日本の統一教会のメンバーだというのです。一大覚醒をしなければなりません。
聖書は逆説的な論理を言っています。「死なんとする者は生き、生きんとする者は死ぬ」そんな話がどこにありますか。自分の通常的な考え方では完全に死んでしまい、完全にやられると思った者がやられないで、自分がやられないという者が完全にやられるというのです。回れ右するのです。そのままその方向に行った場合には、地獄、どん底に落ちるのですが、回れ右するから逆の方に行くのです。逆の方に行かない者は皆転覆します。そういう信念でいっぺんに押し切った場合には、八段階の歴史的峠、垣根をいっぺんに砕いてしまうことになります。
あなたたちが日本一の金持ちだったとしたら、その金持ちの立場を捨てて、北極のある地点に来いと言えば来ますか、来ませんか。(「行きます。」)本当ですか。(笑い)同じように、世界一の経済力を持っている日本が、自分の思う通りにできる基盤になっているのに、それをすべてゼロにして、北極の何もない石の上にぽんと立てる、それが自分の活動舞台だという話です。それをやれる自信のある者、自信を持つ者何名くらいいますか。あなたたち、できますか。話は簡単にできます。誰でもできるというのです。イエス様の前で、ペテロは三回も誓いました。死んでも、死んでもと。(笑い)あなたたちがいくら偉いことを言っても、そういう素質がたっぷりあります。ないという者は嘘です。
先生がここまでくるのに、いかに周辺の誘惑がたくさんあったか考えてみなさい。国は国なりに、だから国の援助は一銭も受けません。自分を中心として、全世界、天宙すべてを今サタンが持っています。サタンの王子として天下を治めているのに、その天下を捨てて、何も持っていない裸になった神様、その一人ぼっちの王様の子供になれるかといった場合、どうします。(「なります。」)何もない、着るものもない、神様も再臨主も何も持っていません。今、文先生の基盤は日本以上です。しかし、何の未練もありません。
死ぬのは私の使命、生かすのは神様の使命
今度女性たちは、先生のいるところに来て非常に祝福されて行きました。お母様は正妻であり、あなたたちは霊的に妾の立場です。復帰は妾を通してなします。だから仕方なしに、先生は本妻を残して、カイン圏の女性たちを中心としてなしているのです。これはアベルの立場に立っている、復帰されたアベルのエバです。二番目です。お母様の分身です。復帰は二人のエバが必要なのです。堕落した立場から復帰したエバと、新しく決めたエバです。これが二人いるのです。こちらが正妻だったら、妾の立場です。
原理からすれば、一人の男が二人の女とつきあうことはできないから、妾の旦那さんを、アダムを、接ぎ木して、ハンダ付けしてつくってあげるのです。先生は完成された旦那さんの立場ですから、弟の立場、第二番目のアダムをつくるのです。あなたたちの旦那さんたち、天使長を連れて来て、昔十六歳の時に堕落した、その堕落前の基準が残っているから、そこに完成されたアダムの勝利の実体を接ぎ木するのです。偽りの実体から生まれたものを皆接ぎ木して、ハンダ付けして、サタンの讒訴圏を逃れるような解放圏に立たせて、真の父母様が、これは自分のものということを認定してあげれば、第二のアダムとして立って、自分の前の奥さんと共に結婚することができるのです。だから、天使長は昔のアダムに、世界に忠誠を尽くすより以上、先生に忠誠を尽くさなければ相対圏を迎えることができません。原理がそうなっています。
そうして女性の相対者解決問題、自分たちの子供の解決問題、舅、姑の解決問題すべてがきれいになるようになっているのです。先生が教えた通りにやれば、そのように皆、収拾ができるのに、それを教えてもらえなかったので、アメリカなどは近親相姦関係で、フリーセックス、愛の問題でめちゃくちゃになって、サタン拡張の地上天国化されてしまっています。おしまいです。
ここに集まった者、先生の話を聞きたいですか、聞きたくないですか。(「聞きたいです。」)自由にしたくないのですか。男として青年時代は一時しかありません。統一教会で、こんな狭い部屋に座って、炭酸ガスを吸って良いことないでしょう。自由に生きていけばいいのに。地獄も天国も死んでみないと分かりませんよ。自由を許可しますから、立って帰りたい者は帰りなさい。帰りたくない?(「はい。」)帰りたい者は帰りなさい。あなたたちの父母が待っているでしょう。正月になったといって、兄弟たちと共にお祝いして、宴会して踊りながら騒ぐでしょう。帰りたい者いないのですか。(「いません。」)
イエス様の最後の晩餐で、皆同じことを言いました。絶対に反逆しないといいながら、皆反逆しました。あなたたちはどうですか、そのような後継者になりたいと思いますか、思いませんか。(「思いません。」)その時座っていた者は、誰もそういうことは思わなかったのです。思わなかったのにそのようになりました。人間は別に変わるところがないのです。
こうやると痛くないですか。痛くないと言わなければならないと思っても、痛かったら目が曲がり、鼻が曲がり、口が曲がり、舌が曲がるのです。そうなりたくなくてもならざるを得ません。それを経験しない者が、たやすく思うこと自体が間違っているというのです。先生は真剣です。牢屋でたくさんの拷問に耐えてきた歴史があります。
堕落したことをはっきり自覚覚醒して、天宙にいっぺんに宣布してあまりあるというのです。宣布したらこう上がってしまうのです。のろのろしたらだめです。分かりましたか。(「はい。」)最後決心しましたね。これ以上話す必要はありません。「死なんとする者は生きる」と聖書がはっきり言っています。それが祝福です。間違いありません。先生がそうでした。倒れるまでやる、そういう決意で越えるような立場に立ったら、サタンは譲歩して引き下がらざるを得ない、後退せざるを得ません。聖書の教えがそうです。分かりましたか。(「はい。」)
自分の家庭が怨讐、妻が怨讐、子供が怨讐、母が怨讐です。先生もそうでした。そういう内容をはっきり分かりましたね。では日本に帰るのに死ぬために帰りますか、生きるために帰りますか。死んで生きるためです。死ぬのは私の使命で、生かすのは神様の使命です。死ぬのがイエス様の使命で、復活は神様の使命です。神様が復活させても、サタンには条件がないというのです。サタンがついてくることはできません。日本の統一教会は、四〇パーセント以上越えています。もう少しすればすぐ越えます。先生は霊的にそう思います。恐れることはありません。今はもう峠を越えました。
ヨーロッパ諸国の宣教師たちは、韓国と日本の伝統、日本の活動を習わなければいけません。子供たちはお母さんを中心として模倣して習います。子供を教育する者は、お父さんでもないし、他の人でもありません。お母さんが先生です。八〇パーセント以上模倣して習うのです。全世界の統一教会員は、済州島に来て再教育を受けなければなりません。宣教師は、そういう覚悟を持つように食口たちを訓練しないといけません。今後、イギリスから、アメリカから、太平洋、大西洋を越えて来ることを考えておきなさい。
完成圏の愛の蹂躙は許す道がない
再臨主は愛と生命の種しかありません。国もなければ、何もないのです。それを誰が準備しますか。エバがするのです。連合国家、イギリスを中心として二人の子供、それが再臨主の足場です。
蕩減棒は何ですか。野蛮です。それは腰が問題だからです。打って血がにじむようにでもしないといけないというのです。蕩減棒のことを思うと、恐ろしい復帰の道を思うと堕落できません。そんな行動も思いも持てないようになるというのです。
女性にとって男性の愛の器官は悪いものですか。おばあさんもそのために一生涯戦っています。お母さんも、夫のそれを離した場合、大変なことになるのです。心情の本体がそこです。愛をつなげる橋場がそこなのです。先生は愛の故障を直す専門家です。文先生は別の専門は何もありません。蕩減復帰はそれです。今の世界には、男性の愛の器官が二つあるのです。神様のものとサタンのものです。愛の器官の行く伝統の道は二つではなく一つです。二つの道はありません。二人の女を抱えることはできません。それは宇宙の原則です。だからそうなれば、将来大変です。祝福された家庭はみんなきれいに整理する日が来るのです。
祝福されて、サタン世界と関係を持って、中間に生まれた子供をどうしますか。先生はこのことで非常に頭を痛めています。先生は手をつけません。自分が処罰するのです。道を間違った本人がやるのです。大変なことです。神様は夢にもそのようなことは思いたくありません。蕩減復帰のため、何千年を通してきた神様です。神様は夢にもそんなものを見たくはありません。地上にそんな姿を見たくないのです。
先生も神様も手をつけたくありません。自分の親、自分たちの手で片づけていくのです。処分の方法はその道しかありません。そういう結論にまで先生は達しています。兄弟でやった場合には怨讐として残るので、親として処分するのです。そうでない場合には、その子供と共に島流しにしてしまうのです。そういう時が来るでしょう。何の話か分かりますか。(「はい。」)
地上でそういう世界を収拾できなかったとするならば、霊界で大変なことになります。地獄よりももっと悪いというのです。真の父母の骨肉を侵害した、完成圏の愛を蹂躙した場合、悪魔が悪魔扱いします。分かりましたか。祝福家庭8(「はい。」)でたらめな混血を許してはなりません。警告します。背後まできれいに収拾しなければならない統一教会の使命があります。
フリーセックスで生まれ、親が知らない、親を知らない子供をどうしますか。親がいればそういう処罰もできるものを、親も知らないでそのままで消えていきます。真剣な話です。分かりましたか。祝福された者が再堕落して、その者がどこかへ行って結婚して、子供を生んで再び祝福受ける、そういう原則はありません。先生はそれを許したことはありません。
正当な伝統をつくりあげる苦労
今から全体が一つになって、本当に日本を救わなくてはなりません。日本は雑教文化圏です。南北アメリカは一つの国になっていくのです。ヨーロッパも一つの国になっていくのです。欧州共同体が欧州連合になっていくのです。それは旧教、新教の戦いです。南アメリカはラテン文化圏、北アメリカはアングロサクソン文化圏です。新教、旧教文化圏、旧約聖書、新約聖書を誰が解きますか、それは先生以外に道がありません。
日本には旧約もなければ新約もありません。しかし、女の国だからそれでもいいのです。女の国だから、お嫁に行けば何もなくなってしまいます。大きい旦那さん、アジアという旦那さんの家に入るのです。日本の家ではありません。それは過去の日本の欲望でした。神様の御旨に反対し、アジアの家に入ろうとして追い出されてしまったのです。
今の先生の言うことを聞いて、アジアに入って、地球星の奧まで入るのです。そういう頭、みな持っているでしょう。統一教会はこれが限界で、滑って皆、太平洋に流れ込むと思う者はいないでしょう。人間世界で考えてつくった思想、人間の考えでもってなした宗教団体はみんな実験して失敗しています。統一教会は失敗もしていないし、実験もまだしていないのです。国が統一教会に侍ったところはないのです。国を挙げて、総国家的な立場で、真の父母様を神様の代わりに侍るところはないではないですか。そうなればすぐ世界一になるのです。南北統一、世界統一はすぐなるのです。
統一教会は恐ろしい内容を持っています。人間的組織と霊的組織の二重組織を持っています。こういう組織は天下にありません。先生が地上にいながら、あなたたちをきちんと霊的に教育していくのです。日本の女性も先生から夢の中で、幻の中で、皆教えられます。恐ろしい組織の内容なのです。巨大な団体になり、強大な団体になります。恐ろしい団体です。そういう伝統を今からつくらなければなりません。
あなたたちがそのような基本的伝統を汚さないで、正当な伝統をつくりあげるには苦労が必要です。だから、あなたたちに苦労させるのです。先生自身が安楽な生活をするのではありません。あなたたちより苦労し、食べるのも、住むのも、働くのも、誰にも負けません。そうやってきたので、統一教会は迫害の上に発展してきました。その伝統精神をつないでいけば、いかなる文化世界においても、我々は主流として立つに違いないというのです。主流は深いところを流れるのです。主流になるには、深いところを探していかなければなりません。
この世界は、人間の氏族は川みたいなものです。民族は川みたいなものです。大きな川になるには、たくさんの支流、たくさんの氏族、民族を合併しなければなりません。アメリカや旧ソ連は、たくさんの民族を合併して、大きな一つの流れをなすのに失敗してきました。いくら大きいといっても、その流れは海に入ります。海に入った場合には、雨水が勝ちますか、塩水が勝ちますか。(「塩水です。」)量から見てもそうだし、塩水は重いから下に行くし、雨水は軽いから上に行って雲になるのです。
海に入っても、海にも流れがあります。太平洋を中心として黒潮があって、一周四千五百マイルを回ります。黒潮の主流は深いところを流れるのです。統一教会が、これらの大きな太平洋の黒潮の流れになって、深いところを流れるのです。深いところには汚いものがあります。海の一番汚いものが海の底に集まってきます。川の一番深いところは、川の周辺で一番汚いものが流れ込むのです。それを押しのけて流れをつくることによって主流ができます。それを逃れていこうとするものは主流から離れていくのです。
地獄のどん底を突き抜けて、日本の一番汚いところを掃除するのです。それをなした場合には、天下を治めるようになります。主流をねらっていくのです。日本の新しい主流の伝統をつくるためであって、日本流ではありません。太平洋の主流を深いところにたどって行き、その黒潮を回って、世界の流れをコントロールする、その主流によって全世界を消化していくのです。それは霊界に入るのと、そっくり同じです。霊界は海と同じです。各個人は川の流れと同じです。霊界でも主流的な思想が、このような深いところを訪ねてきた者が、霊界の支配者となるのです。論理的です。それがイスラエル民族でした。だから、神様は、そういう主流圏として、打たれて残る民族を立てるため、四十年間、砂漠の荒野にさらされるような生活環境をつくったのです。
中心なるものは責任を持たなければなりません。統一教会の中心者は先生です。日本は日本なりに任せておけません。日本に立ち代わって責任を持つのです。アメリカもそうです。誰にも任せられません。中心者は責任を持つのです。中心者は保護しなければなりません。それから中心者は成長させなければなりません。中心者の三大要件です。
いくらあなたたちが苦労しようと、先生は良心に呵責はありません。やって滅びません。この峠を越えたら、十倍以上のことを一年でできるのです。このように陥った生活を先生が解決してあげます。立派に解決してあげる、そういう考えを持っているのです。主流になるよう深いところを求めなさい。この三百名が主流になるとすれば、三百名が一番嫌がるところを一番喜んで責任持っていくとすれば、三年以内にみな解決されます。
アメリカへ行って、先生は三大問題を成し遂げました。キリスト教の問題、共産主義の問題、青少年の問題です。私が責任を持ってやってきました。すべては原則に従って行きます。主流になりたいですか、傍流になりたいですか。傍流になった場合は腐るのです。のろのろ回っていた場合は腐るのです。水は動くことによって、波は立つことによって神聖な波になっていきます。遠洋漁業に行く船は、飲料水をいっぱい積んで行きますが、かまわないでそのまま入れておくと腐ってしまいます。だから動かすのです。風が吹かないと海の水は死んでしまうのです。だから、深いところへ行っても止まっていたらだめなのです。
地獄の底を行くことが天国への近道
人間の一番貴いところはどこですか。(「生殖器です。」)一番汚いところはどこですか。それも生殖器です。小便はどこから出てきますか。同じところではないですか。なぜ笑いますか。なぜ神様はそのように造ったのでしょうか。最高の生殖器は、最悪のところと和動するところにあるのです。
聖人とは、最悪の境地で和動した者たちです。歴史をつくっていくのです。だから聖人たちで、この世の中で貴ばれた者はいません。孔子も犬と呼ばれ、イエス様も撹乱者、反乱者と呼ばれました。文先生は家庭崩壊の魁主という名前をつけられているのです。再臨主は泥棒みたいに来るというのです。堕落した怨讐の立場にみんな包まれているから、本当の主人として来た場合には分からないのです。
男性たちが小便するとき、いつもそれに触るだろう。その時、二つの面があることを忘れてはいけません。一番良いところは一番悪いところにあるのです。最高は最低につながります。それがつながらないと立派な人間にはなりません。立派な人間になった場合には、最低に下がるのです。先生はそういう生活をしてきました。普通の生活では、ネクタイなどしないのです。いくら寒くても肌着を着たことがありません。
お母さんはいつも勉強、勉強、勉強と言うではないですか。一番嫌な話です。一番嫌な話を嫌だと思わないで、死ぬまでそれをやれば、嫌にならないものよりもいいものになるというのです。天下の聖なる道をつくろうとすれば、天下で一番悪いところを避けることはできません。エイズを占領しよう。フリーセックスを占領しよう。純潔運動をやろう。みんな反対になっています。不平を言うなというのです。
聖なる目的地に向かうには、反対の方向に行くのが一番早道であるのです。それは、ここから空間を通して、天上へ上がろうと思わないで、地獄の底を抜いて行くのが、天国が近いというのです。それを皆、神様は死ぬときにきちんと教えています。一番悪い者はそこしか道がないのです。偉くなった場合、偉くない者を共に抱えて寝るようにしなければなりません。共に食べながら、共に住むようにすれば、立派な指導者になるのです。統一教会の理念は最高の理念です。
天下すべて、神様自体の懐の中に入って住みたいのです。そのように生きてみなさい。不平を言う余地がありません。自分の行くべき道が忙しいのです。なすべきことがたくさんあります。西洋人や白人は、黒人のところへ行って、奴隷みたいに働けば、すぐ天上天国、地上天国ができるのです。それは先生の話ではありません。今度日本に帰ったら、上層部で働きたいですか、下層部で働きたいですか。蕩減復帰は反対のところです。分かりましたか。(「はい。」)百八十度まるっきり反対です。