修練を終えた絶対善霊の働き

 百日の修練会を終えた霊人たちは、その後、挙行される祝福式に参加して聖酒式をすることによって、原罪が清算され、絶対的な善霊に変わります。先祖解怨式を経て、霊界の修練所で教育を受け、祝福を受けて絶対善霊になったということは、神様と真の父母様を中心とした善の血統に復帰されたことを意味します。

 このような絶対善霊は、ちりほどの罪もない状態です。それで、サタンと悪霊人たちが接近することができず、サタンが自分の主管圏内に、再び連れていくこともできません。

 そのような絶対善霊を見ると、本当に光っていて美しいのです。深い香りが漂い、愛くるしいのです。それで絶対善霊たちは、これから真の父母様が天国の門を開かれるときに、お供をしながら、ついて入っていくのです。

 絶対善霊は、地上で祝福を受けてから、さらに霊界の修練所で四十日の間、「真の家庭教育」を受けます。この時、祝福家庭に関する講義は、申鎬  講師がします。

 修練生は、真の父母様を通して祝福を受けた価値が、どれほど重要なものかを理解して、これから祝福家庭として、神様、真の父母様に侍り、どのように生活しなければならないかを学びます。

 また、自分たちの子孫が、地上でどのような生活をしていて、どのような問題点をもっていて、どのような苦痛の中にいるのかを、一つ一つ知らせます。

 霊界の修練所で、真の家庭教育を受けている間に、地上にいる子孫たちの状況と罪悪について、一つ一つ調べることのできる機会を与えます。子孫たちの体の中に入っている悪霊の性格がどのようであり、これを主管するためには、どのようにしなければならないかなどについて、具体的な内容を理解するようになるのです。

 子孫たちの状況を具体的に見れば見るほど、より深刻な気持ちになります。なぜならば、困難で大変な立場にいた自分たちを解怨して祝福してくれた子孫たちが、むしろ悪霊の主管を受けており、苦痛を受けている姿を見ながら、子孫がどうにかなるのではないかと心配するからです。

 また、真の家庭修練会を受けている間に、先祖たちは、真の父母様が人類の罪を蕩減するために、どれほど困難で大変な苦労の路程を歩んでこられたかを、生々しく知るようになります。

 そして、真の父母様を中心として、天の時に合わせて責任を果たすことが、どれほど重要かを学ぶようになります。そして、「統班撃破」や「氏族的メシヤ」の使命完遂と、神様の祖国定着のために何をして、「天一国」安着のために何をしなければならないのかという、具体的な絶対善霊たちの責任について知るようになります。

 そして、地上天国を建設するために、子孫の罪をどのように洗い流し、どのようにこの世を変化させていくかということを理解するのです。

 このように、再臨した絶対善霊たちは、子孫が悪霊に体と心が主管されている状態から抜け出して、地上生活を天運とともに、み旨に合わせるようにして、理想家庭になるように協助しています。

 さらには、統一家全体と人類と神様の前に貢献する子孫として導いています。また、創造理想を中心とした神様と真の父母様のみ旨を受け継ぎ、神様の四大心情圏と三大王権の伝統を確立し、神様と真の父母様を中心として、地上、天上天国建設の基本となる永遠なる真の愛の夫婦として、真の家庭を成していっています。

 絶対善霊たちは、天使たちと共に、悪霊に苦痛を与えられた状況から抜け出して、祝福家庭が、悪霊を分立し得るように協助してくれています。

 先祖たちは、子孫に再臨したのちに、霊界の修練所で見た状況のとおりに子孫が生活しているので、さらに深刻に思い、子孫たちの罪と堕落性を脱がせてあげようと努力します。

 サタンと悪霊が、最後の発悪をする今の時代において、子孫たちが、もしかしたら間違いを犯すのではないかと心配して必死に助けてくれているのです。

 先祖から引き継いできた罪悪を清算することと、子孫一代で解決しなければならないことに対する責任の完遂のために、先祖たちは、霊界の修練所で学んだことを、地上の子孫たちと共に成そうとする思いがとても切実なのです。

 しかし、先祖たちには実質的な体がないので、地上の祝福家庭が、先祖たちの体になって、善なる実践生活をすることによって、地上天国を成すことができるようにしなければなりません。

 真の父母様が、大きな恵みと愛で、新しい時代を開いてくださったので、これからは、地上の祝福家庭が、絶対的な善霊と共に、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で、真の父母様と一つになっていきさえすればよい時代になったのです。


 「神様王権即位式」以降の変化

 真の父母様は、この地に来られて、今まで蕩減の路程を越え、勝利的基準を備えて、神様を解放してさしあげ、「神様王権即位式」を通して神様に侍る、この上ない孝心を見せてくださいました。

 サタンは、アダムとエバの堕落以降、すべての世界を自分の世界にしようと、霊界に多くの障壁をつくってしまいました。それで、お互いに往来することができないように封鎖したのです。

 しかし、真の父母様が蕩減条件を立てられて勝利され、宣布式と大会を通して、そのような障壁を崩してくださいました。

 真の父母様は、神様の心情をお知りになり、罪悪の世界が、どれほど苦痛な世界であるのかをよく御存じなので、悪の世界を清算されて、神様に侍ることのできる天国の環境を打ち立てる路程を歩んでこられました。

 これまで堕落世界では、悪が発展する時代でした。したがって、悪なる人が、より良い暮らしをして、何においても強い人が、より良い暮らしができる時代だったのです。

 しかし「神様王権即位式」とともに、絶対的な善霊が役事する時代に入ってから、絶対的な善が発展する時代になったので、これからは、絶対的な善を中心として、原理的な生き方をする者が、良い暮らしをする時です。神様は、子女である私たちが、病気、苦痛、不幸、そして罪悪から解放されるように、直接に役事するとおっしゃいました。

 これまで、霊的に見たときには、地上のすべてが罪悪の世界となったことにより、この世の中は、暗黒の世界に見えました。

 ところが、「神様王権即位式」をしたのちには、神様は、完全に解放された本体であられるので、これからは、霊界と地上全体を縦横に照らしてくださりながら、直接的な役事をされるようになったのです。

 アダムとエバが堕落した以降、神様が創られた子供としての人間たちが、罪悪の中で苦痛を受け、拘束され、霊界の各階層は、高い障壁に囲まれ、神様との関係を結ぶことができないように断絶されていました。

 このようなすべての塀が、真の父母様の勝利された特権によって、段階的に崩されていったのです。このことによって、霊人たちや地上人の胸の中に、神様と相対基準を造成することのできる本心が再び芽生え、自ら自身を悔い改め、罪を清算する役事が起こり始めました。「神様王権即位式」は、正に神様の愛の光の筋が全宇宙を直接的に照らし始めたことを意味するのです。

 真の父母様は、この清平で、「『神様王権即位式』とともに、入籍祝福式と解放的天上天下に統一的家庭安着、地上再臨から兄弟の因縁を中心として、千年、万年、不変なる孝子の家庭として天地に勝利を定着させ、永遠なる天上世界に直行することのできる祝福の時代に進んでいくようになる」と語られました。

 ですから今は、世界的な恁Z弟時代揩ノなりました。国境を越え、人類全体が、同じ兄弟姉妹として進んでいくべき平和の時代です。

 ですから、祝福を受けた中心家庭は、神様の王権と神様の国と神様の家庭を守らなければならない責任があり、「天一国」を安着させるという、覚悟と決意をもって進むべき時なのです。

 真の父母様は、このすべてのことが成就されるように、私を中心とした聖人、賢哲のすべてが、道理をわきまえて組織を編成し、地上と天上で、この一つの方向に進んで、真の父母様の教えに家庭的理想を合わせて、一つになって前進することを望まれました。

 「神様王権即位式」を挙行されたのちに、神様は、全体、全般、全権、全能の実体的な力を発揮することができるようになられました。世の中の組織や、様々な国の全体組織が、神様の愛の主管下で平定される時代になったのです。

 これは、サタン世界は、完全に天の権限の前にひざまずくようになり、神様の全権時代、全能時代が、実質的に開かれたことを意味します。

 「神様王権即位式」によって、これからは、地上や霊界に宗教圏や国家基準がなくなりました。神様の王権の中では、特定宗教のみを主張することができません。ただ神様の王権の絶対的な対象であられる真の父母様によってのみ、その権限と意味を見いだすことができるのです。世の中の主権や宗教圏が、真の父母様を通して神様の前に出ることができないときには、次第に崩れたり、弱くなったりするのです。

 これからは、今までの蕩減時代が過ぎて、直接的な法的管理時代に入っていくのです。天法に引っ掛からずに天国人になるためには、純潔血統を守り、心情を蹂躙せず、公金を横領してはなりません。ただただ真の愛で、「ために生きる」生活をしなければなりません。

 神様と真の父母様のみ前に、絶対的な対象として立つためには、自分の霊人体の中にいる悪霊たちを、すべて分立して、絶対的な善なる人間として生まれ変わると同時に、地上で、真の父母様に侍り得る絶対的な対象として立たなければならないのです。

 悪の世界を創造本然の善の世界にするためには、神様が全知全能であられることと、生きていらっしゃることを現さなければならないのですが、真の父母様が「神様王権即位式」をしてくださったことによって、これから、神様が直接に現れ得る時を迎えました。このような日が来ることを、神様は、どれほどお待ちになったか分かりません。

 このようなときに、私たちみなが、神様が生きて役事していらっしゃることを悟って、全知全能であられるその権能を受けることのできる生き方をしなければなりません。絶対信仰、絶対愛、絶対服従の姿で、平和と幸福が満ちあふれる「天一国」を安着させることのできる役軍になるように努力していくつもりです。

 尊き真の父母様!

 真に感謝いたします。霊人たちの秩序を正しく立ててくださり、絶対善霊としてくださり、絶対善の血統をつくってくださる、驚くべき立場を備えてくださいました。

 地上で「天一国」の会員証を作って、会員に加入する恩賜を下さったように、霊界の祝福家庭である絶対善霊たちにも、「天一国」の会員に加入することのできる恩賜を分けてくださるならば、感謝でございます。

 今までの、このすべての実績は、真の父母様が下さった祝福と、御加護の中で成されたものです。真の父母様が、「神様王権即位式」を通して神様を慰められるお姿を拝見しながら、深い感動が押し寄せてきました。私たちも、真の父母様の神様に対する孝心と、霊界と肉界全体を愛される心に似るように努力いたします。

 これまで、「神様王権即位式」に至るまでのすべての勝利は、真の父母様の血と汗と涙の結実であることを深く感じるほど、私たちが、どのような姿勢でこの道を行かなければならないか、ということを知るようになりました。真の父母様の勝利された基台の上で、霊界の悪霊を整理して、善なる天国の世界圏を拡大するために、さらに努力いたします。

 霊界の絶対的な善霊と、地上の祝福家庭が、平和と喜びが満ちあふれる「天一国」を安着させるために、責任を果たし、清平に、神様と真の父母様をお迎えする王宮を建て、その基盤の上に、「真の父母様の解放と『真の父母様王権即位式』」をしてあげたく思います。これまで、蕩減の路程のみ歩んでこられながら苦労された真の父母様に、心安らかに休んでいただけるようにしてあげたいのです。

 地上のすべての祝福家庭と、霊界の祝福家庭が、一つの心、一つの思いで、そのようなすべてのみ旨が成就されるように最善を尽くします。

 霊界にいる榮進と喜進、それから惠進、私たち直系子女と、大母様、忠母様、大兄様の直系家族、それから四大聖賢と賢哲たち、絶対善霊の祝福家庭のすべてが力を合わせて、与えられた責任を、さらに確実に果たしていきます。

 真の父母様!

 私たちを信じてください。そして、これからは楽にお休みください。どうぞお体をお大事になさってください。


  二〇〇二年一月一日

  天宙清平修錬苑から、

  息子、興進がお捧げ申し上げました。