行事・イベント
琉球大学相撲部物語その2

新生琉球大学相撲部は、庄司史彦君という東京出身で、6年浪人して琉球大学に入学した苦労人の手によって再興された。
高校時代に器械体操の経験はあるものの、相撲の経験は全くない庄司君だったが、大学では相撲をやってみたいと思っていたらしく、 寮で仲間に相談したら、みんなも協力するというので、とりあえず名簿を作り学生部に提出して相撲部として認めてもらったそうである。

まずは土俵探しから始めたらしいが、長く生い茂った草むらの中にある土俵を見つけ出すのは容易なことではなかったらしい。
ようやく土俵を見つけたが、全くの素人である庄司君にとっては、何から手をつけていいか思いもよらず、とりあえず草を刈り(草を枯らす ために塩を大量に撒いたりもしたそうであるが、殆ど意味がなかったらしい)、土俵を掘り起こして、夏休みに入ったので帰京したのであった。

そこへTVの取材のため、一ノ矢が2年ぶりに琉球大学を訪れ、前述の驚きの発見となった訳である。
東京に帰っていた庄司君に連絡をとり、若松部屋へ来てもらい、土俵の作り方、マワシの締め方、稽古の仕方を伝授して沖縄へと帰っていった。

新学期が始まり、寮の仲間や学科の同級生も協力して、試合に出れる5人が揃い、学生相撲連盟への加盟をして今秋の全国学生相撲選手権大会 へ参加することへとなった。

ただ5人とも全くの素人のため、土俵作りも遅々としてすすまなかったが、秋場所を終えた一ノ矢が沖縄を訪れ、 学生達と一緒に土俵をつくり、稽古して、ちゃんこを食ってと、相撲部としての正式な活動のスタートとなった。

琉球大学柔道部・相撲部OB会である琉友会(りゅうゆうかい)や関係者からの旅費カンパも集まり、大会参加に向けての準備も整い、 1998年10月31日、11月1日に両国国技館で行われる学生選手権が、新生琉球大学相撲部のデビューとなる。

   
復活した土俵と新生琉球大学相撲部員(前列左が庄司部長)。