〜〜アテルイ〜〜

2000年『阿修羅城の瞳』
新橋演舞場初登場。
話題沸騰の夏から2年、
ふたたび松竹プロデュースで挑むは
両花道!!
古き英雄たちに、
いま新しい命を吹き込んで、
新たな伝説が生まれる!

2002年8月5日(月)−8月28日(水) 紀伊國屋サザンシアター

一般発売開始
 2002年5月25日(土)

出てない?

日の国若き時、その東の夷に蝦夷<えみし>あり。
彼ら野に在りて、未だ王化に染<したが>はず。
山を駆けること禽<とり>の如く、草を走ること獣の如し。
かの長の名は阿弖流為<アテルイ>。
帝、これを悪路王<あくろおう>と呼び、
邪<あ>しき神、姦<かだま>しき鬼と怖れたり。

古き時代。日の国。
帝の血族が祟り神となり、新しき都が生まれてすぐに廃れ、
更に新しき都が生まれる、そんな時代。
帝を中心とする大和の民はこの国を一つにまとめんと帝人軍を組織し、
北の民蝦夷達の国に攻め入っていた。
その頃、都には“立烏帽子党”を名乗る盗賊の一団が現れていた。
戦に怒った蝦夷の一群が盗賊と化し都を襲うのだ。
そう人々は噂しいっそう北の民に恐怖していた。
が、都の守護役についていた武士、坂上田村麻呂(堤真一)はその正体に疑問を抱き、
踊り女、鈴鹿(水野美紀)の協力を得て、“立烏帽子党”探索をすすめる。
彼らの前に現れる“北の狼”と名乗る謎の男(市川染五郎)。
男と田村麻呂は、時に反目し時に協力しながら立烏帽子党の秘密に迫る。
“立烏帽子党”とは、蝦夷の女性、立烏帽子(西牟田恵)が率いる盗賊軍だった。
彼女は男に言う。「あなたを迎えに来たのです。阿弖流為」
男こそは蝦夷の長の息子、阿弖流為だった。
北の神の呪いを受け故郷を追放された彼だったが、
大和の民の攻撃を受け一族存亡の危機となった今、北に帰ってともに戦おうと立烏帽子は誘う。
“立烏帽子党”を巡る陰謀を明かす過程の中で、
阿弖流為と田村麻呂との間には奇妙な友情が生まれる。
だが、己の血の叫びに従い北に帰る阿弖流為。
強大な帝人軍、蝦夷の中でも彼に反目する蛮甲(渡辺いっけい)の抵抗など
内外の問題を抱えながら、彼は一族の長として成長していく。
阿弖流為の抵抗はしかし、おもわぬ展開を呼んだ。
蝦夷討伐の切り札として田村麻呂に征夷大将軍の命がくだったのだ。
彼の姉にして帝の寵愛深き御霊御前(金久美子)、
そして謀略を巡らす貴族、紀布留部(植本潤)。
彼らは、帝の日の国統一のために鈴鹿の秘められた力にも目をつける。
密かに田村麻呂を慕う鈴鹿。
しかし、彼女にも誰にも明かせない秘密があった。
しかも彼女の運命が、蝦夷と大和の戦いにも大きな影響を及ぼすことに、
今は誰も気づいていない・・・。
北の英雄阿弖流為、征夷大将軍坂上田村麻呂。
二人の宿命の対決に向けて運命の歯車は
ゆっくりと回っていくのだった。


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