あらまし編
開演後、いきなり前方スクリーンに少年漫画系の猿の絵。
「・・・」(--;
ビックリしちゃいました。
幕が開いてそこに居るのは、近未来的・・・
いや違う。
美味しくなさそうな熱帯魚・・・
これも違う。
なんて言ったら・・・
何て説明したらいいのか解らない形態の衣装を着たみなさん。
どうもそこが天竺らしく、みなさんは防衛隊らしい。
侵入者があったと・・・
最初っから飛ばしまくっている舞台でした。(笑)
侵入者というのは筧さん扮する孫悟空。
三蔵教典を掻払いに来たわけです。
幕開け早々かなりハードな殺陣。
それも、短時間じゃない。
いやぁ〜。良い殺陣でした。(笑)
分身を出して、雑魚の相手をしている悟空の前に、指揮官が現れる。
瓢箪を持った、金閣大王その人。
歌舞伎系のメイクをしている。
けどぉ〜。素顔は好青年だよ。橋本じゅん。(笑)
良い役者さんだ。
その金閣大王と悟空の一騎打ち。
金閣大王が悟空を切ってしまうわけですね。
と。ここで悟空が死んだんじゃぁ、お話は終わっちゃうじゃないのさぁ!
金閣大王、怪しい臭いを感じ、手下に宝物庫を見て来いと命令する。
その手下が牛魔元帥。こぐれさん。
牛魔元帥が宝物庫へ行き、三蔵教典の所在を確認しているところへ河童と豚が現れる。
この二人、沙悟浄と猪八戒なわけですね。
沙悟浄役の手塚さん。
わに、初めてお目にかかったんですが、いやぁ〜。
綺麗なんだな。細身で。
良いキャラだし。(笑)
猪八戒役の深沢さん。
歌がうまい。耳について離れない。
(もちろん良い意味↑)
天竺守備隊とてそれを黙って見ては居ない。
再び乱闘になります。
乱闘の時、大体に置いて悟空の分身が現れるんですが・・・
わに・・・この悟空の分身の被っているお面が、鈴木そのこに見えて仕方なかった。(^^;
おっそろしくて口には出せなかったけどね。ゴニョゴニョ。
そこで(ちょっと卑劣な手で)金閣大王をやっつける悟空一家。
が、援軍がたくさんやってくる。
そこで孫悟空が一言!
「絵物語はこっからだ!」
次の場面は美候王の宮殿。
三人(?)にお葬式の最中。
なんだぁ!?やっぱりやられちゃったのかぁ!?
そんなわけはない。
天竺から三蔵教典を盗んでこいと依頼したのは美候王だった。
その罪を逃れるための作戦なのだ。
大きなカニを背負った老人と、派手な格好の一目で王と解る男。
数人の宦官。
この、大きなカニを背負った老人は道楽老人。
未だ素顔を拝見していない逆木さん。
いろんな意味で、謎なのだ。
派手な格好の美候王役は池田成志さん。
・・・本名だろうか・・・芸名だろうか・・・
その辺も謎なのである。が。好きだ。(*^-^*)
そこへ三人(?)が三蔵教典を担いで戻ってくる。
ひどい仕打ち(葬式)に文句言いつつ、報酬をよこせと言う。
美候王が望みを聞こうとするときに、邪魔が入った。
「お待ち下さい。美候王」
セリフと共に、ミュージックスタート!
いやぁ〜・・・出てきたとたんにつかまれました。
真っ白いヒラヒラしたスカートみたいな衣装で、舞台の一番高いところに登場したその男。
長髪の妙な髪型(わには結構気に入っている)で、(和田アキ子風に)歌いながら降りてくる。
ちょっと内股。(笑)
この男こそがぁ!古田新太!そう!あらた兄ちゃん!
わに、絶句。ビックリしちゃったもんさぁ。(笑)
その登場のインパクト、一瞬にしてつかまれたわにのハート。
さすが演劇界のカリスマ。(*^-^*)
わにはですねぇ・・・この人のお陰で、演劇にはまったですよ。
本格的に。ドップリと・・・
あぁ。役名書くの忘れてた。(爆)
幻奘。その人なのであります。
美候王のおさめる国の宰相。宦官の身なのであります。
その幻奘が言うのです。
その箱の中身は空っぽだと・・・
そんなはずはないとみんなで確かめるも、やっぱり空っぽ。
美候王は、「たばかったわねぇ!」と言うわけで、悟空一家にお仕置きをします。
悟空は石に戻され、沙悟浄は金閣大王の持っていた暗黒大瓢箪に吸い込まれ、猪八戒は王宮の地下牢に入れられてしまいます。
そして・・・
幻奘はこの国の王である美候王まで地下牢に押し込んでしまうのです。
「この国を頂きたいのです」と。
カニ・・・じゃなかった。道楽老人は、この時点で幻奘に寝返っています。
その後、三蔵教典が3人の人間(女)に化けてしまうのです。
三蔵教典は地上に解き放たれ、人間の力を取り入れて再び天界へ戻るのが役目。
天界へ戻った暁には、釈迦にその力を抜き取られ、再び教典に戻ってしまうのだと。
3人は人間で居たいと望み、天竺から来る追手から自分たちを守ってくれと石に成っている悟空の所へやってくる。
三蔵教典の在処を見つけた天竺からの追手が、悟空の岩山までやってくる。
それが、天竺一の剣士、顕聖二郎神とその両腕の天鷹将軍・天犬将軍。
二郎神役の鳥居さん。さすがバレリーナ。
動きも立ち姿も美しい。しかも、かなりのヒールを履いている。
グキって行っちゃわないだろうかと、要らぬ心配をする。(笑)
天鷹天犬両氏。
いや。こちらも美しい。
登場直後、わには女の人だと思っていました。(笑)
(衣装とかも女の人っぽかった)
動きを見ているとどうも男だ。女の役を男がやって居るんだと思ってました。
セリフを聞くと、どうも男の役だ。
あらららら・・・(^^;
美しすぎたわ。(笑)
天鷹将軍の粟根まことさん。
天犬将軍のインディー高橋さん。
どっちも好きです。惚れますよ〜。皆様。(笑)
二郎神は、ここで悟空に出逢い、夫の敵を取ろうとする。
夫・・・そう。金閣大王のことですねぇ。
ちょっと奥さん聞いてちょうだい。
あの二人っ。内縁関係だったらしいわよぉ〜。
あぁ・・・もう既にこんなに長いあらましになっている・・・(--;
どないしよ。
・・・さらっとモードに切り替え!オン!(爆)
悟空はここで、三蔵教典の力で石から解放されます。
三蔵教典を守ると言う契約の元に。
美候王の宮殿にも、追手は来ておりました。
金閣大王の弟、銀閣大王率いる天竺防衛隊。
銀閣大王に扮するのは、橋本じゅんさん。二役ですね。
わにの目には。
兄と弟を演じ分けていたように見えたんですが・・・
・・・壊れて来てただけだったんかな?
天竺防衛隊の応対に出たのは、幻奘。
銀閣は、幻奘に三蔵教典を大人しく返せと詰め寄る。
と、そこへ、岩山で三蔵教典に逃げられてしまった二郎神達がやってくる。
防衛隊の面々に、天竺防衛の本分を忘れたかと一喝して、天竺へ返そうとするんです。
が。幻奘がそうはさせなかった。
いずれ天界へは戦を挑む。
その天竺の四天王をやっつければ、仏や釈尊も腰を上げる。
その時が攻め込む機会なのだと。
四天王の内、金閣、銀閣、二郎神。
この三人は解っている。もう一人は何処にいると詰め寄る。
と・・・カニ・・・じゃない。道楽老人がやってくるわけです。
そう。この道楽も天竺四天王の一人だったわけですね。
この時、道楽は御仏の側に付いている。
幻奘を撃ち殺した・・・と思っていたのですが、実は死んでは居なかった・・・
その殺したと思っていた幻奘に、銀閣がやられてしまう。
その後幻奘は三蔵教典をたぶらかし(?)天竺へ向かうわけです。
三蔵教典が天竺へ戻れば、天界への扉が開く。
その時がチャンスだと。
悟空は当然取り返しにやって参ります。
幻奘は易々とは渡しません。
乱闘になります。
そう。わにの大好きな殺陣ですねぇ。(*^-^*)
悟空が深手を負い、その傷を癒すために伝説の千年人参王国へ行くのです。
女人だけの外界とは隔離された王国。
一つ食べれば寿命が延びるという幻の果物。千年人参の国。
その国の女王が森奈みはるさん。
いやぁ〜。美人さんだぁ〜。
わにが女の人好きになる事って、滅多ないんですが。
惚れました。(笑)
その国で、幻奘の正体が明かされる!
なんとぉ!幻奘は使い捨てにされた悟空の分身だった!
傷を治した悟空は、再び三蔵教典奪回のために幻奘を追います。
そこで殺陣。
空中に宙吊りの状態で、二人が飛び交う。
どっちとは言いませぬが。ちょっと・・・重そう?(爆)
三蔵教典はお釈迦さまに直談判するために、天竺に戻るわけですが、そうは問屋がおろさない。
道楽老人が天界へのぼるためのスイッチを押して仕舞うんです。
二郎神が言うんです。
「私の役目は三蔵教典の守護。
三蔵教典の意志を守ること」
道楽老人を成敗した後、スイッチを切ろうとするが、止まらない。
結局三人+二郎神が天界へのぼってしまうことに。
悟空達もやって来るんですが、間に合わない。
悟空が言います。
「俺達が行くまで、その姿のままでがんばれ」と。
四人の姿が消えた後、物陰にいた幻奘が再び現れます。
「天界へのぼる前にやり残したことがある」と。
悟空との決着を付けるために・・・
乱闘になります。
乱闘の終盤、悟空が武器を落としてしまいます。
幻奘が「もらった!」と思ったであろう瞬間に、悟空の背後から如意棒が現れます。
「隙が出来るのは、勝てると思ったその時だ」
結局悟空が幻奘をやっつけるんですが、その・・・最後の幻奘・・・
いやぁ。あらた兄ちゃんの顔が・・・(*^-^*)
「そんなん・・・ありかよ・・・」
きゃーーーーっ!
結局悟空はトドメを刺さず、沙悟浄、猪八戒を交えた四人で、天界へ三蔵教典を奪回しに向かうわけなんですが。
決めポーズって言うんでしょうか。
最後の場面が綺麗なんですよぉ。
舞台に傾斜が付いてましてね。
中央手前に孫悟空。右に猪八戒、左に沙悟浄。
そして中央後方に幻奘。
かっこ良いんですよぉ。
天に道なし 地に道なし
めざすは遥か 神の国
行く手を阻むか 因果の地獄
無敵の猿が 空駆ける・・・
るるる・・・かっこ良い・・・(T-T)