わに、今まで幾度か怪我等して参りました。
それも、思い起こせば大きい怪我は右半身。
・・・何故??
小学校に上がる前。右ふくらはぎにポットのお湯をかけて火傷。
小学校に上がってすぐ。火傷の痕が消えかかってきた頃、再び負傷。
この時は、救急車に乗りました。
そして今年・・・今度は右腕を負傷・・・
骨折いたしました。
98年2月。
ネット関係でお友達になったみんなと、オリンピック開催中の長野へスキーに行く。
実はこのわに、スキーは超初心者。
雪道歩行は得意なだけに、滑れない。(爆)
いや。失敬。
クロスカントリーを一度履いたことがあるだけの、ウルトラスーパー初心者。
他の仲間はみんなスキー好きで、わにはみんなの迷惑省みず、"雪好き"が高じてついて来てしまったのだ。
で。
結果、滑るの滑らないのと言う話の前に骨折。
転倒したとき、右腕が体の下に入っちゃったんだねぇ。
"・・・やせよう・・・"と思ったけれど、未だ叶わず。(爆)
いやぁ。良い音がしたんですよ。
いろんな人に聞かせたかったよ。ホントに。
ポキッパキッとか言う音よりは重くて、ボキッバキッよりも軽い、良い音。(笑)
「・・・やったな・・・(-_-;」って思いました。
仲間が集まって来てくれて、動けないわにのスキーを外したり、レスキューを呼びに行ったりしてくれて。
ホントにご迷惑おかけいたしました。m(_ _)m
で、スノーモービルがやってきた。
「良い音がして、今は腕を動かせません」ってなこと言ったら、
「脱臼かな」と。
とりあえずこの場で腕を固定される。
その時、わにの目はスノーモービルが後ろに引っ張っている棺桶みたいなタンカーに・・・(笑)
心配してくれているみんなをよそに、
「これに乗るんだ。これに乗るんだ」と若干ワクワクしている。
仰向けに乗るのかな。
したら空が見えるな。
さぞや気持ちの良いことであろう・・・
おバカさんである。
結局わにの思惑ははずれ、座席に座らされてしまった・・・
で。診療所へ。
若い関西弁のドクターが出てきてくれる。
「なにした」
「スキーだす」
「のばせるか?」
「のばせないっす」
この場合、のばし方を忘れたという方が正しいのかも知れない。
のばす意志はあるのだが、「痛かろう、痛かろう、さぞ痛かろう」という意識が、深い深い深いところにあって、わにの意志を妨げる。
一種の"劇的改心"なのだろうなぁ等と言うことをツラツラと考える。
「折れてるな。うん。折れてる。レントゲン撮ろう」
「あっはっはー。やっぱり折れてますか。良い音したんですわ」
「良いから。右腕もっとき」
等と無駄口叩きつつレントゲン装置のあるところへ移動。
冬季のスキー客相手の診療所だからね、簡易のレントゲン装置しかないんだ。これが。
真上から照射する形で、その下にある台に対象をのせないといけない。
X線防護エプロンをつけた先生が、わにの頭にもエプロンをかぶせて色々と角度を見ている。
「腕のばせるかぁ?」
「のびないっす〜」
「んー・・・だけどこのままじゃうつらんから、のばせ」
「の・・・のびないっす・・・(^-^;」
「・・・引っ張ってやる」
「ひゃ〜〜〜・・・痛いんすけどぉ〜〜〜(@o@;」
「痛いやろ、痛いやろ。そやけど我慢せい。
折れとるんだから痛いの当たり前や」
ひーひー言いながらレントゲンを撮る。
「こ・・・今度は曲がりませ〜ん・・・(^-^;;」
「・・・曲げろ」
折った時より、この曲げのばし・・・いや、のばし曲げの方が痛かった・・・(笑)
この後、ギブスを巻いて貰う。
「どっから来たん」
「東京です」
(この辺から、何故かわににドクターのイントネーションが乗り移る(笑))
「しびれてないか?」
「しびれてないけど何かあついですわ」
「そらギブスの熱や。しゃあないわ」
「ほぉ」
「いつ帰るんや」
「予定は明日だったんですけど」
「・・・はよ帰って、医者行きなさい」
「はぁ」
「家の近所に、休日診療してくれてる整形外科、あるやろ?」
「一応あります」
「なら、はよ帰り」
「はぁ」
「まぁ、明日でもかまわんけど・・・あ、横になって寝んといてな」
「・・・へ?」
「あれや。
寝るときは、畳んだ布団に寄り掛かるようにして寝たら良えわ」
「・・・??」
この時、助手(看護婦さん?)のおばちゃんがレントゲン写真を持ってくる。
しきりに綺麗に写っていると感心していた。
「ああ。見事に折れとるわ。痛かったやろ」
「さっき(レントゲン撮影前後)は痛かったです」
「今はどうや?しびれとるとか」
「ないです」
「これな」
ドクターが写真を指さす。
「ここ。腕の一番太い骨。斜めに折れとるやろ」
「おおー・・・」
何故か感嘆の声を発す。(笑)
「この尖ってるところな、神経にさわると偉いことになるんや」
「ほうほう」
「・・・ホントにしびれとらんか?」
「しびれてませんよ」
「手術しなくても治るけど、多分手術に成ると思うわ」
「ほうー」
わには手術になっても良いと思ってました。
「あとなぁ」
「はい?」
「ギブスから出てる指先の色、紫色に変わってきたら、
何処でも良いから医者にかけ込んで、ギブス切って貰ってな」
どうも、骨折直後にギブス巻くと、炎症とか鬱血で腕が腫れたとき、ギブスで締め付けられて血が止まっちゃう事があるらしいんだね。
幸い、わにはそんな事無かったんだけど。
骨折すると、熱が出るとか言うじゃないですか。
鬱血するわ発熱するわじゃ堪らんわいと思ったわには、一足早く東京帰りを決めました。
(結局熱なんかでなかったんだが・・・)
この頃のわには、まぁ一ヶ月くらいでギブスはとれるんだろうなんてたかくくってました。
大間違いだったんですけどね・・・
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