人が立っていられるのは、地球の重力が体を下に引っ張る力に対して、人間の筋肉がそれを上に引き上げる力を出しているからです。その筋肉が十分に鍛えられていれば、人はいつまでもバランスよくきれいに立っていることができるのです。
しかしこの筋肉が年齢とともに弱くなってくると、正しい姿勢を保つことが難しくなってしまいます。 筋肉には、重力に対して上に伸び上がろうとするものと、バランスをとるために身体を丸めようとするものの2種類があります。
例えば背筋は上に伸び上がろうとする筋肉、それに対して腹筋は身体を丸めようとする筋肉。膝を伸ばすときに使うのは太ももの前側の筋肉ですが、膝を曲げるときに使うのは太ももの後ろ側の筋肉です。このように伸び上がろうとする筋肉と丸めようとする筋肉は、必ず一対をなしています。 ところが伸び上がろうとする筋肉は衰えやすく、丸めようとする筋肉は衰えにくい特性があるため、年を重ねるとこのバランスが大きくくずれてしまうのです。 腹筋の力はそのままで背筋だけが衰えてしまうと、身体を曲げる力のほうが強くなってしまいます。年をとって腰や膝が曲がってくるのはそのせいなのです。
バランスをくずさないためには、衰えやすい伸び上がろうとする筋肉を、意識して鍛えることが必要になるわけです。 |
 |