あかり坂(路地坂) 

ここはつい最近まで無名の坂であった。以前はこの”金沢九十九坂”では、”暗らがり坂隣となりの坂”として紹介していた。
無名ではあるが風情があり、
サカロジーでは独自に名前を付けて”路地坂”として紹介されていた。金沢ならではの路地の一筋、が名前の由来である。当時は無名で、それほど知られているとは思えない坂だけど、この坂に注目するのはさすがだな、と感じた一文であった。
この坂、2008年になって名前が付いた。地元住民から依頼を受けていた五木寛之氏が新作「金沢ものがたり主計町あかり坂」の中で命名したそうだ。今回行ってみると、真新しい石柱があり、手すりも付けられていた。観光客らしい人もいて、今までとちょっと違った雰囲気になっていた。有名になってうれしいけれど、ひっそりとした路地裏の雰囲気が消えるかも? と余計な心配もしたくなった。
とはいえ、命名されたので昇格(?)させ、ページを独立した。 しかし、サカロジーの国本氏の路地坂、すばらしい名前だと思い、併記した。


暗らがり坂のとなりにあり、雰囲気は似ている。
途中ゆるく曲がっていて先が見えないので、地面に吸い込まれる感じは暗らがり坂より強く感じられる。
暗がり坂同様、主計町の裏通りに出る。


”路地坂”のとおり、細い路地を抜けてゆく。
あかり坂、”上がり坂の意(こころ)”と、石柱に記されている。上ると明るい、の気持ちもあるようだ。
冬の様子。
まるで雪に埋もれてしまっているように見える。
それでも、十分歩くことはできる。通る人、結構いるようである。

写真撮影: 2009.2.1 (但し、雪の風景を除く)


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