きつねが2人で行くと?(ディズニーリゾート、やっぱり家族でゆこう)

きつね(私のこと)はTDRにはいつも一人で行っている。単身赴任中の年間パスポート所有者だからある意味当然である。多くの人が家族や友人と行くTDRに一人、寂しくはないか? 単身赴任も3年目。TDR以外でも一人で行動しているのが普通だから、良くも悪くも単独行動は慣れてしまった。それに、なじみのキャストさんやパークで会う常連さんもいる。だから、パークに行くと誰か知っている人と会い、話をしている。ということで安らぎを感じる場所でさえある。しかし、多くの人にとってTDRは家族や友人、恋人などと行くところである。それが自然である。では“きつね”が家族(女房と)行ったらどうなるか? その時の話である。

行ったのは8月の中ごろ、学校はもちろん企業も夏休みのところが多いと思う期間である。非常に暑く混雑している時期でもある。日程を決めたのが7月下旬。まずは食事の予約である。出遅れたこともあり予約が取れそうなのは、ディズニーシーのS.S..コロンビアのダイニングのみでそれも16:20だけだった。かなり早い時間だけど、一人では行きにくい店だし魅力もあるのでこれはすぐに押さえた。ディズニーランドは予約可能なのは21時過ぎばかりなのでそれは押さえなかった。まずはディズニーシーに行くことを決め、チケットは直前に確保した。事前準備はここまでである。

当日の天気予報は曇り一時雨、強く降ることもある、との予報である。2017年の夏は雨が非常に多かった。降り続くわけではないけど毎日のように降っている。降水確率は低いが大きめの傘を2本用意する。曇りではあるけれど日焼け止めも用意する。朝は、予定の電車にはちょっと遅れたがディズニーシーには開園まえには到着する。平日ではあるがお盆の夏休み時期。結構列は伸びている。列が短そうなところに並び、左右に分かれるところで少ない側に行く。このあたりは慣れたもの。同じ時刻に並んだ人よりも多少早く入れたと思う。余談だけど、関西風のおばちゃんの中には列をかき分けるように進むことがあり、さすがにあれは割り込みであって、まねはできない。私のは割り込みではない。

女房は、ディズニーシーは実は2回目。それも開園して間もないころに行ったのみである。子供が小さいときのこと。乗れなかったアトラクションもあったし、新しいアトラクションも多数出来ている。そういうのを中心に回ることにする。今回、一番心配なのは女房の体力である。私は東京地区の通勤で歩きなれているけど女房はそうではない。休みながら、となる。入園後、橋のあたりで待たせておいてセンター・オブ・ジ・アースのファストパスを取る。少し戻るようにして、タートルトークへ。朝なので待ちは短く、すぐに入れる。クラッシュとのいろいろと面白いやり取りもあって毎回楽しめる。その後は少し待ってセンター・オブ・ジ・アースに乗る。絶叫系が苦手な女房だが、センター・オブ・ジ・アースは大丈夫だったようだ。勢いで“タワー・オブ・テラーも?”と言うと“が絶対に嫌”。これはあきらめる。ここでインディ・ジョーンズアドベンチャーのファストパスを取っておく。

食事はテディ・ルーズヴェルト・ラウンジにする。狙いは今月末までの和牛ハンバーガーでもある。11:15開店のところ、11時少し前に並ぶ。この時間が比較的効率が良いと思う。これより早いと開店までの待ちが長くなり、遅くなると列が伸びて案内が遅れる。幸い列はそれほど長くはない。11:15開店のはずだから、と話していたら前にいる女性が11時みたいですよ~と。(実は聞き違いか説明の誤りか11:15だった) あとで女房が、知らない人なのに教えてくれた・・・と感心していた。でも、私はここの常連。本来なら私が他の人にいろいろ教える立場のはずである。
ラウンジでは当然のごとくカウンターに座る。一人の常連の指定席である。幸いカウンター希望の人は少なく、バーテンダーさんに近い場所になる。目の前にいたのはYさん。“久しぶりですね”と声をかける。同様の返事が返り、隣の女房にも軽く挨拶してくれる。食事は目当てのハンバーガーとエビフライのサンドイッチ。合わせてグラスのワインを注文する。女房はエビフライのサンドイッチが相当気に入ったようで、半々で分けるつもりが、気がついたら3/4くらい無くなっていて、尻尾の部分の小さなエビフライが残っていただけだった。このサンドイッチは私も大好きである。その後は季節のカクテルを頼む。季節のカクテルは海賊をイメージしたものでラムを使っている。アルコールが強めかと思うのだが、これも気に入ったようで相当飲まれてしまった。おかげでもう一つの甘いカクテルを私が飲むことになる。最後に私はいつもの通りシングルモルト、そしてもう1杯はフローズンダイキリ。出てきて分かったのは、時々見ていたもの、ということ。作っているのは何度も見ていたが名前と一致していなかった。注文して初めてこれとわかった。ワインを含めて一人3杯。女房には多いかと思ったが、意外と平気である。
その後、トランジット・スチーマーライン、インディ・ジョーンズアドベンチャーなどを利用する。ここで予約した食事の終わりに合わせてマーメイドラグーンシアターのファストパスを取っておく。ここでシーライダーに並ぶ。列は長いが優先入場整理券を利用し、すぐに入れた。“ご迷惑をおかけしました”と言われるが女房は気が付かなかったそうだ。並んだところで雨が降り始める。かなり強く、通路の屋根の中まで吹き込んでくる。幸いすぐに中に入れた。シーライダーは毎回パターンが変わるがラッコがでてきた。私が最初に見て以来のラッコ、これはうれしい。アトラクション内でも降られたが幸い外は雨は上がっていた。雨上がりでまだ降りそうなのでエレクトリックレイルウェイを利用してS.S.コロンビアに向かう。ここも待っている間に降られるがすぐに屋根の下に入ることが出来た。その雨も待っている間に上がる。S.S..コロンビアのダイニングに。ちょっと時間より早かったが案内してもらえた。
初めてのダイニング、雰囲気には満足。食事にはやや早いので、というより結構長い時間飲んでいたので、メインの料理のみにする。コース料理がローストビーフだから、ということもある。曰く、私のローストビーフの方がおいしいから。まあそれはともかく、魚介と肉料理、いつものように分けて食べる。量としては丁度よかった。席は海側ということで、パークが見えないのはちょっと寂しいけど、小型の船なども見える。本物の海なので、ある意味客船らしい雰囲気を楽しめる。
その後はゆっくり歩いてマーメイドラグーンシアターへ。ファストパスで並ぶが運悪くスタンバイの人が先行していた。混雑していたからだろう。目の前のキャストさんから昨日はまだ空いていた、と話してくれる。
ここは早く入れば座って待つことも可能でそれを狙ったのだがこのタイミングでは無理。でも女房は床に座らせる。実際、多くの人がそうしている。
ショーを楽しんでアトラクションはここまでにする。

さてどうだろう、ずいぶんとのんびりまわっている。人気アトラクションも多いがわずかに6つ。しかもまともに並んでいない。スタンバイのアトラクションはあるけどそれほど長くなかった。女房が歩きなれていないから、ということでこのようにした。もっとも、飲む時間と食事時間が長いので、満足度は高い。女房も楽しかった、と言っている。

慣れた人と行動すると? やはりメリットはある。まずはトイレ等の場所は混雑具合も含めて知っている。そして、お土産物などの店の位置。店の名前は覚えていなくても地図を見るとすぐに分かる。アトラクションはすぐにわかる。(さすがに名前は全部覚えてない)

さて、久しぶりに家族と回ったディズニーシー、やはり良いものである。いつも以上に楽しい。何と言っても2人で楽しさを共有できることが大きい。アトラクションなどを待っている間に会話もできる。食事が2人というのもやはり良い。私の場合料理を分けて食べるので違うものを注文することが多い。そうすると、種類が2倍楽しめる。これが一人だとそうはいかない。いろいろと選択肢も限られる。そして、会話をしながらの食事。これが何とも言えない。一人にはない楽しさである。
グループになるとどうしても行動が遅くなるだろう。その分行動は制約される。でも私は年間パスポート持ちだから、そんなことは全く気にならなかった。急ぐ必要はなにもない。時間がかかってアトラクションに乗れなくても全く困らないのである。そういう意味で、年間パスポート持ちというのは同行者として一番良いのかもしれない。

常連と回ると・・・? なじみのキャストさんが挨拶してくる。これがよいか悪いか? 人にもよると思うけど、ちょっとだけ特別な感じがあるかもしれない。もちろんなじみだからという利点は全くないから、それだけである。

さて次回は? 女房はだいぶ歩き疲れたようだけどまた来たいと言っている。今回はディズニーランドには行っていない。アストロブラスターの圧倒的な技を見せたいとも思うし、スティッチ・エンカウンターでスティッチに当てられるのも面白いだろう。これは来年の楽しみということにしておきたい。実はアトラクションのなじみのキャストさんはディズニーランドの方がずーっと多いことだし。



後日談、マーメイドラグーンシアターではなじみのキャストさんにはあまり会わなかった。でも、その後女房と来た、というとみんな“お会いしたかった”と返ってくる。ちょっとうれしい気もする。(単なる好奇心だったりして・・・)



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