浅野川大橋


浅野川大橋は、国道359号線の橋で、浅野川大橋に架かる。この道は、かっては北国街道であり、現在も交通量は多く、重要な橋である。
ここは金沢の東の入口であった。浅野川大橋を渡ってすぐ、現在の橋場町交差点付近に城内への門があった。浅野川大橋はそのすぐ手前にあり、当然浅野川大橋は、守りの上でも重要な拠点であったことだろう。
そして、現在もまた、交通の要所である。東方向から市街地に入る車はこの橋を渡って入ることが多い。私の場合、東から来た場合、この橋を渡ると”金沢に着いた”と実感する。昔も今も、金沢の入口的な橋である。

さて、現在の浅野川大橋は、大正11年に架けられた鉄筋コンクリート造りの3連のアーチ橋である。橋の側面にも飾りがあり、橋脚の水切り部分には花崗岩が使われているなど、優雅な感じが強い。また、同じ時期に架けられた犀川大橋が鉄骨トラス橋なのとは対照的に感じる。
この付近、川を挟んで東茶屋街と主計町茶屋街がある。桜も多く、春先には浅野川園遊会も開かれる。百万石祭りには友禅灯篭流しも行われるなど、数々の行事が行われるのもこの付近である。橋の雰囲気もここからきているのかもしれない。実際、主計町の茶屋街から見る橋は風情ある美しさを感じる。金沢らしい場所のひとつだろう。

橋の側面にある飾り。
橋の側面は塗り分けられている。
欄干にも模様がある。
橋の上から川の流れを眺める観光客も少なくない。

写真撮影: 2009年6月

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